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【今花】冷えピタ

作者:空耶
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季節の変わり目と受験勉強には気をつけようね!

 
前書き
☆ゲス宮ログアウト注意報発令中!
☆花宮お誕生日おめでとう!in 2015!!

そんな感じの雰囲気小説です。 

 
今吉さんが風邪を引いた。

練習試合の打ち合わせのために霧崎にやってきた今吉さんが、
いつもの何を考えているのかわからない笑顔のまま倒れた。
季節の変わり目による風邪だろうというのが俺たちを総合した意見だった。

どうにか桐皇まで帰そうにも如何せん遠い。
携帯を拝借し、桐皇メンバーに事情を話してから俺、花宮真は帰路に就いた。


「はー、風邪とか…どうする?」

とりあえず自分のベッドに寝かせてから思案する。
看病するのであればやはりお粥か。
しかし今日は母がおらず、作り方など分からない。
母をはじめとする家族が出払っているからこそ今吉さんを連れて帰るなんてことができたのだが。
再びどうするべきか考えて浮かんだことは。

「…冷えピタでも貼っとくか」

冷蔵庫から常備してある冷えピタを取り出した。
それを手に学校で倒れてから一度も目を覚まさない今吉さんに向き直る。
今更ながら少し心配になってきて、少し急ぎ気味に冷えピタを貼って、
その額に手を当て、顔を覗き込んだ。

「ん、んー?はなみやぁ…?」

今吉さんが薄く意識を取り戻した。
口から心臓が出るかと思った。

「い、今吉さん、起き…っ」

言いながら、今の体勢が恥ずかしくなってきてベッドから体を起こそうとするが、
おそらく熱に浮かされているうえに寝ぼけている今吉さんがそれを許さない。

「ちょぉ、ここにおり…」
「え、ちょ、待っ起きろ…っ」

起きろいう願いも空しく俺は今吉さんに手を引かれベッドに倒れこむ。
そのまま寝ぼけているとは思えない力強さで抱きしめられて身動きが取れなくなる。

「はなみや…すきや…」

果たしてこれは寝言だろうか。ちょっと死にたい。
どこか舌足らずに、普段なら絶対に言わないような素直さで言われた言葉は、皮肉と厭味に慣れてしまっている俺には刺激が強すぎた。
恥ずかしさから逃げたいのに動けず身をよじっていると、服の裾から手が侵入してきた。

「ぅえっ?!ちょ、と今吉さ…んっ」

手は腰のあたりを焦らすように軽く撫でていく。
俺はだんだん熱を帯びてきそうになる身体と、勝手に跳ねそうになる腰に必死に耐える。

「ん…ふ、ぅん」

どうしても漏れてしまう息をかみ殺してぎゅっと目を瞑り身を丸めていたら、

「ふふ…くくく…っ」

笑い声が聞こえた。

「は?」
「あーおはよ、花宮。可愛かったで?」
「はっ?!アンタ起きてたのかよ!ふざけんなバァカっ!」
「そりゃまあ、寝とったらあないなことできんしな。
それにもともと風邪で倒れたんちゃうくて、ただ部活やら受験勉強やらで寝不足やっただけやし。そんで意識戻ってみれば花宮がなんやかわええことしとるし、手出さんほうがおかしいやろ」

そう、この糸目メガネはのたまった。
どうやら先の続きをしようとしているらしい今吉さんを殴ってやろうかとも思ったが、
風邪で倒れたのではないことに不覚にも安心したので、今は好きにさせておくことにする。

 
 

 
後書き
※このあと滅茶苦茶セ○クスした。

風邪じゃねぇのかよ!
みんな思った。俺も思った。アレードウシテコウナッタ。

誤字脱字あったらすいません。 
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