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とある六位の火竜<サラマンダー>

作者:aqua
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都市伝説

 
前書き

更新が停止していたぶんちょっとの間は早めに更新していきます。 

 
あたりは暗闇に包まれている。明かりはそれぞれが手に持つ携帯電話の画面の光のみ。そんな中。佐天がおもむろに話し始める。

「これは友達の先輩の彼氏が実際に遭遇した話です。暑い夏のある日、その人が人通りの少ない公園を通りがかった時に女の人に道を尋ねられたんです。彼氏さんが快く道を教えていると、どこか虚ろなその女はゆらあ~っと両手を上げ……」
「ごくり……」

誰かが緊張からか息をのむ気配がする。暗闇の中、蓮の隣にいる松野は蓮のてをぎゅっと握って離さない。蓮としては男同士で手を握っているのはやめてほしいのだが、松野の表情が必死なのでそのままにしている。

「突然がばぁっと!!」
「がばぁっと……?」

絶妙なためを作る佐天を御坂が促す。佐天は全員の顔を見まわしてしっかりとためてから話のオチを告げた。

「ブラウスを脱いだんです……!!!」
「「「ん?」」」

一瞬時が止まってしまったのかと錯覚するほどの完璧な沈黙。その沈黙は御坂の大声によって破られた。

「って全然ちっとも怖くないじゃん!!」
「いや、なんだよそのオチ……」
「いくら雰囲気を作ったとはいえそんな話ではねぇ……」

大声とともに黒い布が跳ね上げられ、明かりが戻る。蓮と白井があきれて言ったように、ファミレスの1席に座って頭から黒い布をかぶり雰囲気づくりをしたのだが全く効果はなかったようだ。もっとも1人だけ怖がっている松野には効果抜群だったようだが。

「えぇ~……実際遭遇したら怖くないですか?突然脱ぎだす都市伝説、脱ぎ女!!」
「そうですよ!めちゃくちゃ怖いじゃないですか!!」
「怖くない。っていうかそれってただの変質者じゃないの?」
「てか松野、手痛いから離してくんない?お前はこの話のどこに怖がってんだよ……。確かに実際に見たらあれはある意味怖いかもだけど……」
「神谷なんか言った?」
「ううん。別に。」
「じゃあじゃあ、こんな話はどうですか?」

佐天の言葉をばっさりと切り捨てる御坂と松野にあきれる蓮。蓮には少しその変質者におぼえがあったりしなくもないが気にしない。きっと関係ないと蓮は信じることにする。そんな様子をみて初春が鞄からパソコンを取り出してみんなに見えるようにおく。蓮たちが画面よのぞきこむとそこには『学園都市伝説』というタイトルのいかにもな感じのサイトが表示されていた。

「風力発電のプロペラが逆回転するときなにかが起こる!」
「午後4時44分に学区をまたいではいけない。幻の虚数学区に迷いこむ!!」
「使うだけで能力のレベルが上がる道具『幻想籠手』(レベルアッパー)!!!」
「もーやめてーーー!!!!」
「いや、松野。お前もうなんかわざとやってない?これのどこにそんな怖がる要素があるんだよ。」

サイトに書いてあるいかにも怪しい都市伝説を読み上げる佐天と初春に怖がる松野。もはや嘘かとも思うくらいだが涙目なのが本気で怖がっていることを物語っている。

「そんなくだらないサイトを見るのはおよしなさいな。」
「松野くんも落ち着いて。都市伝説なんて非科学的な。ここは天下の学園都市よ?」
「だいたい使うだけでレベルが上がるレベルアッパー?そんなもんあってたまるかっての。」
「っ…………」
「もぉ~ロマンがないな~。って松野?どうしたの?」
「う、ううんなんでもない。レベルアッパーなんてあるんなら使ってみたいなって思って。」

都市伝説をまったく信じていない3人。その様子に不満気な佐天は、唯一話に乗ってきた松野に使ってみたいよねーなんて声をかけている。佐天の能力者に対する憧れがネガティブに出ているわけではなく結局レベルアッパーなんてないと思っているからか冗談として話している様子にほっとしつつ、蓮はレベルアッパーの話に反応した松野の様子が気になっていた。

(短期間に能力のレベルが上がった松野にレベルアッパーという都市伝説の存在。レベルアッパーは存在する……?いや、まさかな。そんな非現実的な……)

苦労してレベルを上げた蓮としてはレベルアッパーなんてあってたまるかといった感じである。もとから信じてはいないのだが。

「でも、実際にあった出来事が形を変えて都市伝説になっていることだってあるんですよ?」
「どんな能力も効かない能力を持つ男。これなんていかにも学園都市って感じじゃないですか!」
「どんな能力も効かない能力……」
「御坂さん?」

初春の言葉に佐天がサイトに載っている文を読み上げる。それを聞いて御坂が反応して黙り込んでしまう。不思議に思った蓮が声をかけると御坂は慌てて返事をする。

「え?あ、ああうん。そんな能力あるわけないわよね。いるとしたら闘ってみたわね!」
「「「「ん?」」」」
「なによりもとりあえず闘ってみたい考える御坂さんって……」

明らかに様子がおかしかった御坂に全員が違和感を感じるが大したことでもないので気にしないことにしてその日はお開きになった。




次の日曜日。なにも予定のない休日を蓮は昼過ぎまで惰眠をむさぼることで過ごしていた。時刻は1時。このまま家で寝て過ごす気でいたのだが唐突に枕元の携帯が着信を告げた。最初は無視していたのだがなかなかにあきらめの悪い相手からの着信らしくなかなか切れない。

「うるさいなぁ……」

仕方なく画面を確認するとそこには佐天涙子の文字。見なかったことにして枕に突っ伏す。今日は寝て過ごす日だ。電話にでたらその予定が崩されるにきまっている。そうして少しするとようやく鳴りやむ着信音。やっとあきらめたか。と思った瞬間また鳴り出す携帯。ちょっとイライラしながらも画面確認。今度は初春飾利の文字。

「初春なら無理に誘うようなこともしないだろ。初春に断わっとけば佐天もあきらめるだろうし……」

そこで蓮が可能性を考えなかったのは寝起きで頭が働いていなかったからだろうか。初春と佐天が一緒にいるという可能性を。

「もしもし、初春?今日はちょっと家で……」
『なーんであたしからの電話にはでないで初春からの電話にはでるのかなぁー?』
「さ、佐天……さんなんでしょーか……?」
『言い訳は?』
「……ないです。佐天からの電話だと遊び断われる自信がありませんでした。ごめんなさい。」

声色はあくまでも明るい。しかし隠し切れない負の感情がにじみ出ている。電話越しでも目が笑っていないであろう笑顔が目に浮かぶ。こんな時は素直に謝るに限る。多少おふざけで怒っている雰囲気を出しているところもあるだろうが嫌な思いをさせたのは事実だ。

『まったく……まあいいよ。神谷のそういうところには慣れてるし今更だし。それより今から初春と白井さんとお茶しに行くんだけど来ない?松野も今呼ぶけど。』
「いや、俺は今日は家でゆっくり……」
『白井さんがおいしいケーキ屋さん知ってるんだってさ。』
「しようなんて思ってないしせっかくの誘いを断るのも失礼だよな。すぐ行く。」
『……神谷ってホント甘党だね……。じゃ駅前で待ってるね。』

佐天のあきれたような言葉を最後に通話を切ると蓮はすごい勢いで準備を始める。初春からの着信だったとしても断れなかったんじゃないかという指摘は認めない。ケーキの魅力の前にはそんなのは些細なことだ。蓮にとってはケーキなどのスイーツはそれだけ重要な位置をしめているのだ。





「お、神谷じゃん。おはよっす」
「こんにちは、松野。」

駅に向かう途中に松野と会い、寝起きなのか昼過ぎにおはようと言ってくる松野にからかい半分であいさつを返しながら合流する。あの後佐天から松野にも連絡があり、松野も断り切れずに参加することになったらしい。

「今日は家でゆっくりしようと思ってたのになぁ……。神谷もそういってなかったっけ?なんか御坂さんたちと知り合ってからこっち忙しかった気がするから休むって。」
「そうなんだけど誘われたら断るのも失礼かと思ってさ。」
「ケーキに釣られた?」
「そ、そんなまさか。」
「釣られたんだな……」

松野が蓮が休日にわざわざ出歩いている理由を把握したころ、駅に到着する。そこでは白井に身を寄せて1台の携帯に耳をすます3人の姿。

「あ、いたいた。おーい。」
「あら、神谷さんに松野さん。ごきげんよう。」
「2人とも!大変だよ!」
「「大変?」」

1人落ち着く白井となぜかわくわくしている佐天と初春を見て蓮と松野は首を傾げた。





「なるほど。脱ぎ女らしき人と一緒にいるって言った御坂さんと急に連絡がつかなくなったと……怖い……」
「松野さんまで……。でも、お姉さま。まだ連絡がつきませんの……」

場所はうつってケーキ屋。事情を聴いた松野が怖がって身を震わせる。ちなみに蓮も同じように話はきいていたのだが注文したケーキが来るのを今か今かと待っていてほとんど興味はないようだ。

「やっぱり脱ぎ女に襲われてるんですよ!」
「そんな……!!」
「チョコレートケーキになります。」「はーい」
「またそんな与太話を……」
「佐天さん、松野さん。脱ぎ女の情報が多く書かれたサイト見つけましたよ。」
「チーズケーキになります。」「はーい」

白井があきれたように首を振る。都市伝説の存在を信じていないのだから当然だろう。しかし、初春が見つけたサイトの情報によってそんな白井の表情が凍り付く。

「どれどれ……ああっ!!」
「どうしたんですか!!」
「白井さん……脱ぎ女にあった人は叫び声を最後に連絡が取れなくなるって……」
「それって御坂さんと同じじゃんか……」
「モンブランになります。」「はーい」
「またまた、お姉さまは常盤台の誇る最強無敵の電撃姫ですのよ?そんなただ脱ぐだけの女などにやられるわけが……」
「いいえ。もっと恐ろしいことが起きているのかも。」
「恐ろしいこと……?」
「イチゴのショートケーキになります。」「はーい」

佐天の情報に松野が先を促す。白井の表情も真剣になってきている。佐天は恒例の絶妙な間をとると恐ろしい真実を告げる。

「脱ぎ女って伝染するって!!」
「伝染って……じゃあ御坂さんも脱ぎ女に!?」
「フルーツタルトになります。」「はーい」
「そ、そんな……お姉さまが……!!のおおおおおおお!!!!ダメですお姉さまあああああああああ!!!」
「ガトーショコラになります。」「はーい」
「し、白井さん。落ち着いて……」

情報からその光景を想像してしまったのか白井が錯乱し、頭をテーブルにぶつけだす。がんがんと机が揺れ、蓮の目が鋭くなり白井をにらむがとりあえずは静観。ケーキのほうが大事である。

「初春!早く!早く」
「アップルパイになります。」「はーい」
「神谷さんはいくつたのんでますの!!そんなことよりも早くお姉さまの呪いを解く方法を見つけなさい!初春!!!」
「し、白井さん落ち着いて!初春が目まわしてる!」
「そ、そうですよ。ただの都市伝説なんですから……」

初春の肩をつかんでがくがくと揺すりながら白井は必至の形相で詰め寄る。その途中で蓮にも突っかかるが、蓮は華麗にスルー。だが、ケーキを食べているのに表情がなくなってきているところを見るに静かにケーキを食べていられないことにイライラきているようだ。

「これが落ち着いていられますか!ああお姉さま……!!」
「ここまで取り乱している人がいると自分は冷静になれるなぁ……」
「うるさいなあ、もう……。白井、呪いを解く方法なら俺、知ってるよ。」

白井の様子に松野が呟いていると、ついに無視しきれなくなった蓮が会話に参加。その蓮の言葉に白井が過剰反応を示す。

「ほんとですの!!早く!早く教えてくださいまし!!!」
「うわ……こわっ……ってか近い!!その方法は感染者に感染者がふだん身に着けているものを被せ、『いさなんめごんさかさみ』って唱えるって方法。これで感染が抑えられるらしいよ。」
「それだけでいいんですのね!そうとわかればこんなことしている場合じゃありませんわ!!待っていてください、お姉さまーーー!!!!!」
「あっ!白井さ……んて行っちゃった。」

蓮の助言をきいて白井はテレポートも駆使して一瞬でその場からいなくなる。佐天の呼びかけもまったく聞いていなかったところを見るとかなり必死のようだった。蓮は満足したようにケーキを食べるのを再開するが、その蓮をジト目で見る人が1名と感心したように見る人が2名。

「すごいですね、神谷さん!あんな情報どこで見つけたんですか?」
「まさか神谷が都市伝説についてここまで詳しいとはねぇ~」
「え?ああ、あれ嘘だよ?」
「「え?」」
「やっぱり……」

感心する純粋な初春と佐天にあっさりとそういう蓮。もっとも松野は気づいていたようで小さくため息をついていた。

「そんなこと知ってるわけないでしょ。テキトーなこと言っただけだよ。」
「テキトーって……。なんでそんなことしたの?白井さんがかわいそうじゃん」
「うるさかったから。」
「……うん、そっか。」

単純明快な理由に何も言えなくなる佐天。確かにうるさくて周りの迷惑にもなっていたので白井が追い出されても仕方ないと思ったからでもあるが。

「それにヒントは出してたんだよ?白井なら気づくと思ってたけど本気で焦ってたんだな。まさか本当に出てっちゃうとは思ってなかった。」
「ヒント?」
「呪文みたいな言葉でしょ?神谷。」
「松野さんは気づいてたんですか?」
「まあね。簡単だよ。反対から読めばいいんだよ。」
「えっと……み・さ・か・さ・ん・ご・め・ん・な・さ・い……?」

ヒントについて松野から聞いた初春と佐天がそろって首をかしげる。この合言葉が偽物であることはわかったがなぜこの言葉なのかわからなかったのだ。

「これから白井に襲われるであろう御坂さんへの謝罪だよ。御坂さんの呪いを解くっていう名目上御坂さんを関わらせる以外の方法が思いつかなくて……」
「ああ……確かに」

4人はこれから白井の強襲を受けるであろう御坂に心の中で静かにエールを送った。





「ったく。白井がいなくなった途端に怖さがぶり返すってなんだよ……。さっさと帰って休みたい……」

ケーキを食べ終わり、少し遊んでから解散となった4人。しかし、暗くなり始めて怖さがぶり返した松野を蓮が送って行っていたために蓮だけ帰りが遅くなってしまった。佐天と初春は松野の家まで付いて来させるのも気が引けたので、先に送ってきたために今はいない。疲れもあるのでさっさと帰ろうと蓮が歩くペースを上げようとしたとき、たまたま今通っている橋の下の河川敷の方に光が走ったのが目に入った。そちらに目を向けると見覚えのある姿。

(電気……あれって御坂さん?喧嘩か?)

目の前で御坂が見知らぬツンツン頭の男と対峙していた。どうやら御坂が喧嘩を売って、男の方が逃げ回っているようだ。蓮はしばし悩む。一般人に攻撃しているわけだし御坂を止めるか、介入せずに見なかったことにするか。少し考えて前者に決めた蓮は動き出そうとするが次の光景を見て止まってしまう。

(御坂さんの電撃を打ち消した……?)

驚きを隠せない蓮の前で男は次々に放たれる御坂の電撃を打ち消す。蓮の脳裏に浮かぶ、いつかの不自然な御坂の態度とけんかの現場の跡。

(そうか……あの時の相手はこの人か……。面白い……!!)

目の前ではさらに御坂が磁力を操って作った砂鉄の剣を強制的にただの砂鉄に戻す男の姿。それを見て蓮は両手に竜の頭を模した炎の拳銃を創り出す。ただ間に割って入るつもりだったが電気は効かない能力者なら御坂に分が悪い。男は攻撃する意思はないようだが万が一もあるので早めに止めるためにも多少強引な手段で行くことにしたのだ。

(なんで御坂さんがケンカ売ってんのか、あいつの能力はなんなのか分からないけど……。とりあえず止める!)

蓮は橋から飛び降り、空中で両手の銃から炎の弾を4発ずつ撃ちだした。計8発。すべての弾が男と御坂の方に向かって行く。その時、男が気配を感じたのか。振り返って右手をかざした。

「なっ……!!」

それだけの動作だ。男の右手に触れた途端、蓮の炎はすべて打ち消されていた。消火されたという感じではなく、まるでその場になにもなかったかのようにきれいに打ち消されていた。男の右手をかざすというその動作1つで。それに衝撃を受けつつ、蓮は炎のブースターを使ってゆっくりと着地。そんな蓮のことを見つけて2人が声を上げる。

「っつ~~~!!あぶねえな!なにすんだ、お前!!!!」
「神谷くん!?なにしてんのよ、こんなところで。」

突っかかって来る男をスルーしつつ平静を装って蓮は御坂に声をかける。

「御坂さんこそこんなところでなに一般人に能力ぶっ放してるんですか。どうやら一般人じゃないようですけど……」
「勝負してたのよ。両者同意の上の。」

なんで勝負になっているのかは不明だがどうやら一方的に喧嘩を御坂が吹っかけたわけではないようだ。男が反論しようとして御坂に論破されている。すでに言質は取られているらしい。ならば蓮が御坂を止める必要もないということになる。

「そうなんですか。一応止めに来たんですけど……俺が口出すべきではなかったみたいですね。」
「い、いや!ちょっと待ってくれよ!俺は決して闘うことに意欲的というわけでは……」
「でも、やってやるって言ったのならやるしかないですよ。それに俺の炎を打ち消せるくらいの能力もってるなら死にはしないです。電気も消せるところを見ても大体の能力を打ち消せるみたいですし。」
「……お前、自分の能力簡単に消されたこと根に持ってる?」
「まさか。では、頑張って下さいね。御坂さんお邪魔しました。」
「うん、気を付けて帰ってね。」
「絶対根に持ってるだろ!?ちょ!ちょっと待って!!助けて!!神谷君とやら!!ねえ!!!」

後ろから聞こえる悲痛な男の叫びを聞きながら蓮は河川敷から出る。その直後後ろから悲鳴と雷が落ちたかのような衝撃。

(ざまあみろ)

結局男の能力の詳細も喧嘩の理由もわからなかったが、自分の炎を打ち消されたことが何気にショックだった蓮は逃げるために走り出した男の悲鳴を聞きながら心の中でそう呟いた。





その次の日。あの後、白井が例の呪文を唱えながらパンツを持って御坂に襲い掛かったことを聞き

(白井……なぜパンツ……?)

と白井の脳内に恐怖しつつ蓮は御坂に何かお詫びにおごってあげようと決めたのだった。

 
 

 
後書き

しばらく書いてなかった分のリハビリとして書いたような感じの回です。都市伝説の話を書いておきたかったり、蓮と上条さんを出会わせたかったといったようにほかにも書いた理由はありますが。

久しぶりに書くのでうまくかけていないしアレンジもうまく入れれなく、誤字脱字もあるかもです。
こんな作品ですが感想もらえたらうれしいです。 
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