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イナズマイレブン~クロスライジング~

作者:shoogel
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激突!御影専農!前編

 
前書き
御影専農との試合開始です! 

 
「なんだここは……」

俺は思わずそう口に出してしまう。
俺達は御影専農の学校に来ていた。
だが学校のグラウンドというには普通じゃない。
アンテナなどの器具でいっぱい埋まっているのだ。

「確かにこの間は俺の負けだった。でも試合はチーム同士の戦いだ。力を合わせれば絶対にチャンスはある!ガンガン攻めていこうぜ!」

と円堂が気の引き締まる掛け声を俺達に掛けた。

「「「おおっっ!!」」」

俺達も掛け声に負けない気の引き締まる返事を返した。

「両校整列!!」

審判の声がグラウンドに響いた。

今回のスタメンは
FW雷藤 染岡 豪炎寺
MF半田 マックス 少林寺
DF風丸 土門 壁山 栗松
GK円堂
の布陣で挑む。

そして試合開始のホイッスルが
ピ────────! 吹かれた。

染岡が豪炎寺にパスを出し始まった。
豪炎寺がワンツーで染岡にボールを返すと
染岡が早くも切り込んでいく。
そして染岡の前に下鶴が立ちふさがる。

「へっ、抜いてやるぜ!」

染岡が叫び抜きにかかった。
が下鶴は動くこともせず不適な笑みを浮かべた。
その時GKの杉森が叫ぶ。

「ディフェンスフォーメーション【ガンマスリー】発動!」

その言葉が響いた途端に
俺達に付いていたマークが一気に外れ
マークしていた奴らがゴールに向かった。

「豪炎寺!」

染岡が豪炎寺にパスを出した。

「よし!」

豪炎寺がボールを受け取り前を見た。

「なっ……」

豪炎寺は動かなかった。
いや動けなかった。
豪炎寺の前にはさっきまで俺達をマークしていた
選手が六人、豪炎寺の前を塞いでいた。
まさに豪炎寺の動きを予想していたような動きだった。

「豪炎寺こっちだ!」

染岡が叫ぶのを見た豪炎寺は
染岡にパスを出す。

「もらったぜ!」

と染岡が叫びゴールを見据える。

「ドラゴンクラッシュ!」

染岡のシュートがゴールを襲う。
俺は見たあり得ない光景を。
ゴールの前に四人の選手が現れシュートを受け
ドラゴンクラッシュの威力をどんどん落としていく。
パシン。虚しい音が響いた。
杉森の手にドラゴンクラッシュは完璧に収まる。

「なっ何!?」

「なんだ今の守備は!?」

豪炎寺、染岡が驚いている。

「驚くことじゃない。君たちの攻撃は完璧にデータ通りだ。簡単に予測出来る」

杉森が俺達の心を見透かしたように話した。

「ドンマイだ染岡!まだ試合は始まったばかりだ、早く攻撃に備えろ!」

と円堂の声が響いた。
全く円堂の言葉は説得力あるなぁと俺は思った。

「おお!」

染岡も次の攻撃に備え戻っていく。

だがあの杉森も凄いが他の選手もハイレベルだ、油断できないな。
俺は自分に言い聞かせ俺も戻る。

杉森が蹴ったボールを下鶴が受け取り
前線に上がってくる。

「行かせない!」

風丸がスライディングを仕掛けボールを奪った。
風丸ってあんなに足早かったけ?と思ったが
そうだな俺達はあんな鬼畜な特訓をしてたんだ。
と俺も風丸と一緒に上がっていく。

「半田!」

風丸が半田にパスを出す。
しかし半田がスライディングで取り返され
どんどん迫ってくる。
栗松とマックスがいとも簡単な抜かれてしまう。
ついにゴール近くまで上がってきた。

「こいつは俺に任せろ!皆は11番をマークしてくれ!」

円堂が叫んだ。

「「おおっ!」」

風丸と壁山が返事を返しマークに入ったが
相手がパスを出した相手は下鶴ではなく
背番号9番の山岸だった。

「逆か!」

円堂が叫ぶ。
その瞬間、山岸がシュートを放った。
ゴールの右端ギリギリに放ったが
円堂がキャッチしピンチを凌いだ。
だが円堂は投げれなかった。
もう相手チームは風丸達のマークに付いていた。
だが少林寺と風丸がマークを抜け出し上がっていく。

「行くぞ!風丸!」

円堂が風丸にパスを出した。

「豪炎寺!」

風丸の綺麗なパスが通る。
豪炎寺は駆け上がり炎の渦を巻き上昇する。

「ファイアトルネード!」

豪炎寺のファイアトルネードが杉森を襲う。

「シュートポケット!」

バリアがファイアトルネードの威力を奪う。
だが完全には防げず弾く。

「まだだぁ!」

俺はこぼれ球に反応しシュートを放った。

「サンダーキャノン!」

雷のシュートがゴールに向かう。

「シュートポケット!」

一度は破ったと思ったがまた弾かれた。

「くそっ!」

「まだまだ!いくぞ豪炎寺」

と弾かれたボールに染岡と豪炎寺が反応する。

「「ドラゴントルネード!」」

豪炎寺と染岡の合体技が炸裂する。

「シュートポケット!」

赤い龍がバリアを砕くが杉森によって弾かれる。

「これでもダメなのか!」

染岡が呟く。

「豪炎寺さん!」

今度はDFから上がってきた壁山が叫ぶ。

「よし!」

と豪炎寺が呟き、壁山と一緒に飛び上がる。

「「イナズマ落とし!!」」

豪炎寺がオーバーヘッドシュートを放った。

「おお!ロケットこぶし!!」

バシン!!とイナズマ落としをも弾き返した。

「シュミレーションではシュートポケットで対応出来たのに」

杉森が呟く。
杉森が投げたボールがMFを通しFWに渡る。
山岸が受け取りシュートを放つ
ように見えたが下鶴へのパスだ。
そして下鶴がシュートを放った。

「熱血パンチ!」

円堂の熱血パンチで辛うじて防いだように見えたが
弾いたボールに山岸が頭で合わせた。
ふわっとゴールネットが揺れた。
ピ─────────!

「くっそぉぉ!」

円堂が地面に膝を突き地面を叩く。
1対0 先制点を奪われてしまった。

ピ──!

笛が響いた。
染岡─豪炎寺─染岡
とボールを渡し合い攻めようとしたが
山岸が染岡からボールを奪いバックパスをした。
下鶴がボールを受け取り
キーパー杉森にボールが渡った。

「まさか…あいつら…」

そして俺の嫌な予想が当たってしまうこととなる。

相手は戦いには来なかった。
ボールをゆっくり回し時間を稼いでいる。

「くそっ!いいのかよこんな試合で!いいのかよ…!」

俺が怒りを込めた言葉を放つが
なんの解決にもならない。
そして ピッ ピ───────!

何も出来ないまま前半が終了してしまった。 
 

 
後書き
染岡「くそが!」
雷藤「……っ!」
豪炎寺「まさか戦いに来ないとは…」
風丸「どうすればいいんだ……」 
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