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イナズマイレブン~クロスライジング~

作者:shoogel
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河川敷の決闘!明かされる雷藤の過去

 
前書き
雷藤の過去の話が出ます! 

 
────野生中との試合から二日後
俺達は河川敷で練習をしていた。

「うおお!ドラゴンクラッシュ!」

染岡が叫びゴール目掛けて蹴る。

スバァーン!と気持ちのよい音と共にゴールネットを揺らした。

「絶好調だな染岡!」

と俺が染岡の肩を叩いた。

「まあなこんなに見られてちゃ恥ずかしいシュートは打てないからな!」

と河川敷を跨ぐ橋を見た。

パシャ パシャ カシャ カシャ
カタカタ カタカタ カタカタ

凄い人が沢山見ている。
野生中に勝ってから俺達の応援が増えたのだろうか?
そう俺が思っているとヴォーンと音が響き
河川敷の坂から黒色の高級そうな車が飛んできた。

「「「うわぁぁぁぁ!!」」」

俺達は一斉にその場から逃げ出す。
そしてその車はグラウンドの中心で止まり
中から見覚えのある顔の人物が出てきた。

「あなた達今すぐ練習を止めなさい」

出て来た人物─雷門夏未の一言目がそれだった。

俺は意味が解らず「なんで?」と聞く。

「あなた達は応援と思っているんでしょうけど、あれは他校の偵察隊よ」

とため息混じりで衝撃の事実を告げた。
嘘だろ…俺結構技使っちゃったよ…。
と心の中で呟いていると
突如、河川敷の坂の所にテレビ局のような車が止まった。
そしてその車から男が二人現れ
グラウンドに降りてきた。

「あの人達は…!」

と音無が持っていたノートパソコンをカタカタ打ち始め
そのノートパソコンを俺達に見せた。

「あの二人は今度対戦する御影専農中学のキャプテンでGKの杉森威とエースストライカーの下鶴改選手です!」

と毎度毎度説明してくれる音無が話した。

その杉森が俺達に向かって話す。

「何故練習を止めた?お前たちが幾ら練習を止めて技を隠しても我々には勝てないというのに」

といきなり失礼極まりない言葉を放った。
その言葉にムカッと来た俺は叫んだ。

「そんなのわかんないだろ!俺達は絶対お前たちに勝つ!」

俺が叫んだの見た下鶴改は嘲笑うかの様に話す。

「これはただの害虫駆除作業に過ぎない、負けることなんてありえない」

害虫駆除作業……?
俺達が害虫とでもいうのか?ふざけるな!

「「てめぇら決闘だ!白黒つけてやる!」」

俺と円堂が同時に叫んだ。
円堂も顔がキレてる。

「ふん無駄な事だがいいだろう」

と下鶴改がどうでも良さそうに話した。

「勝負は一人がシュートを打ち、一人が止める。これで得点が多い方が勝ちだ!」

と円堂が話す。

そして決闘が始まった。
勿論偵察隊も見ているがそんなこと知ったことか。
仲間を害虫扱いされたんだ。許してたまるか!

「それじゃいくぞ」

と下鶴改がボールを蹴りながら
円堂が守るゴールに向かっていく。
その時、下鶴改がシュート体制を作った。
そのシュートフォームは俺達のエースのシュートフォームだった。

「ファイアトルネード!」

「「「なにっ!」」」

皆の口からこぼれた。

「熱血パンチ!」

円堂はファイアトルネードに戸惑いつつ
渾身の熱血パンチを放った。

「ぐっ、ぐわぁ!」

だが円堂の熱血パンチがファイアトルネードに押し負け
ファイアトルネードがゴールネットを揺らした。

「そんな馬鹿な…」

円堂が決まったゴールを見つめる。

次は俺達の攻撃の番だ。
豪炎寺が行こうとしたが
俺は豪炎寺を右手で止めた。

「豪炎寺が行きたいのは解る。だけど俺に行かせてくれ」

と俺が話すと豪炎寺はこくりと頷き戻った。

「いくぞスキンヘッド野郎!」

俺は叫んだのと同時にシュートの体制に入った。

「サンダーキャノン!」

俺の渾身のシュートが杉森を襲う。

「シュートポケット!」

その瞬間、杉森がバリアのようなものを出現させ
俺のサンダーキャノンの威力を吸収して
杉森の手に収まった。

「な、なんだと……」

俺のサンダーキャノンが全く通用しなかった。
杉森はボールを投げ捨てる。

「これでわかっただろう」

と呟くと下鶴改と共に車に乗り帰って行った。

「なんて奴らだ……」

豪炎寺が呟いた。

「誰にも気付かれない練習場所があれば……!」

俺は呟いた。
俺達が落ち込んでいる時
俺には聞き覚えのある声が聞こえた。

「いたいた!お兄ちゃん!」

皆がその方向を向く。

「誰だあの可愛い子は……」

染岡が呟いた。

「確かお兄ちゃんとか言ってたでやんすよ」

栗松もその子を見ている。
そしてその子が降りてきた。

「お兄ちゃん!」

と俺に抱きつく。

「「「お兄ちゃんって雷藤の妹!?」」」

皆が俺を見て叫んだ。

「あれ言ってなかったけ?」

俺が呟くと染岡が「聞いてねぇよ!」と叫ぶ。

「でも本当の妹じゃないよ、名字も違うからね」

俺は妹を見ると「自己紹介しなよ」と話した。
妹は軽く咳払いをして自己紹介をした。

「お兄ちゃんの妹の天空橋 心美っていいます!一応雷門中二年だけど皆私を知らないよね」

そして言葉を続ける。

「お兄ちゃんと二人暮らししてるから毎日大変なの。お兄ちゃんに毎日襲われるからね」

ん?最後おかしいよな?俺がそう思い周りを見ると

「あり得ない」と木野 グサッ

「雷藤さんがそんな人だったなんて」と音無 グサッ

「不潔で最低ね」と夏未 グサッ グサッ

俺は女性陣からボロクソに言われ地面に膝を突いた。
「なんてね!お兄ちゃんにそんな勇気ないよ笑」と心美。
最後完璧に笑が付いていただろ。
と俺が心で思っていると
女性陣が「「「信じてたよ」」」と
さっきとは逆の事を言っているが
これはこれで傷付く。

「なんで他人の二人が一緒に住んでるんだ?」

と円堂が聞いてきた。
俺は少し言うのに躊躇ったが話した。

「俺と心美は小さい頃に両親を無くしてお日さま園って言う孤児施設で育ったんだ。そして11歳になって心美と一緒に今のアパートに移されたんだ。20歳になるまではお日さま園がアパート代を払ってくれるんだ」

と話すと円堂は少し顔を下に向けた。

「そうだ!心美はサッカーが得意なんだ、円堂、心美のシュート受けてみないか?」

と俺が話すと円堂は上を向き
「受けて立つぜ!」と返事を返した。

心美と円堂の1対1の勝負が始まった。

「いくよ!」

心美は叫びシュート体制に入った。
心美がボールに投げキッスを放つと
ボールが浮き上がりボールがハートに変化した。

「エンジェルキッス!」

心美は右足で思いっきりシュートを放った。
心美の必殺シュートが円堂を襲う。

「熱血パンチ!」

円堂も必殺技で対抗する。

「くっ…ぐわあ!」

円堂の熱血パンチを心美のシュートが破り
ボールがゴールに突き刺さった。

「やるなぁ、おまえ!」

円堂が呟く。
心美はガッツポーズをして俺を見た。

「やったぁ!決めたから今日の夜ご飯オムライス宜しくね!」

と俺に叫ぶ。

「はいはいオムライスね、りょーかい、で今回はケチャップで何を書けばいいんだ?」

と俺が話すと心美は「猫さんがいい!」と話した。
周りが俺達を見ている。

皆は一斉に心で
「「「これはかなりのブラコン&シスコンだな」」」と呟いた。 
 

 
後書き
心美「オムライス♪オムライス♪」
雷藤「俺のオムライスそんな旨いか?」
心美「旨いって言われたら何とも言えないけど…」
雷藤「だよな…」
心美「お兄ちゃんが作るものなら何でも嬉しいから!」
雷藤「良いこと言うな心美!よしオムライスにプラスで心美の好きなポテトサラダも作ってやろう!」
心美「やったぁ!」 
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