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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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ボス攻略、乱入する英雄たち。

宿屋で装備を確認した俺達は、27層の迷宮区を歩いていた。
本当はボス部屋まで三時間掛かると踏んでいたのだが……
「僅か一時間そこらで部屋に着くとはなぁ……」
「ふぇぇ……いつ見ても大きい扉だね~」
隣でユウキが言うと、俺は何か見られてる感覚を感じ、柱を見る。
柱には何もないが、違和感を感じ、シャドウ・バーサークを抜くと、<螺旋突>をそこに放つ。
途端、三人のプレイヤーが姿を現した。隠れ身とは穏やかではない。
「ストップストップ!戦う気は無い!」
俺が前に出ると、一人が慌てた様に言う。
「なら、何故ハイドしていた」
「待ち合わせなんだ。仲間が来るまでにMobにタゲられると面倒なんで、隠れてたんだよ」
最もらしいが、それ以外の思惑が在るような気がする。しかし、それを指摘する理由がない。
「……なら、先に挑戦させてもらうぞ」
「ああ、勿論」
すると、三人のプレイヤーは再びスペルワードを唱えてハイドした。
「……取り合えず、予定通りに様子見だ」
「死んでも、すぐに街に戻らないで、ボスの攻撃パターンをしっかり見ておいてね。全滅したら、一緒にロンバールのセーブポイントに戻るって事で」
そして、アスナが指示を出すと、俺は扉を蹴って開け、中に入る。
すると、すぐに黒二頭巨人が現れ、吼えた。
「戦闘、開始!!」
俺の指示と共に、フォーメーションを展開すると、ボスが動き始めた。




















「だあああ、負けた負けた!!」
最後に転移してきたノリがタルケンの背中を叩きながら喚く。
すると、アスナがユウキの襟首をがっしと掴んで、俺達を呼んだ。
「のんびりしてる余裕は無いわよ。ボス部屋に居た三人、覚えてるでしょう?」
斥候隊(スカウト)だろ、あいつら。恐らく、誰かがボスを攻略するのを待ってたらしいな。やはり、情報収集が目的か……」
「で、でも、情報収集なんて、無理じゃ無いですか?」
タルケンが言う。
「それについては、油断してた。恐らく、ジュンに<盗み見>を掛けられ、見られてた」
「<盗み見>!?」
ジュンが驚く。
「だが、まだ大丈夫だ。今から行けば攻略は可能だ。幸い、こんな時間に何十と言うプレイヤーは呼べん。とっととミーティング済ませて三十分で部屋に戻る!!」
俺が言うと、アスナも頷く。
「私達なら出来るわ」

すぐにアスナが攻撃パターンから俺達の防御パターンを出して、それぞれに割り振ると、全速飛行で迷宮区に急行した。
邪魔な敵はマスタースパークで殲滅しながら進むと、回廊を突破する。
「止まれっ!!」
扉の前に広がる光景を見ると、すぐに全員を止める。
「な、なんだい、これ……」
ノリが呆然と囁く。
ラスト三十メートルは、およそ二十人程のプレイヤーでぎっしりと埋まっていた。
急いで数を数えると、やはり二十人と少し、これならボスをあと一回は挑戦可能だ。
「おい、俺達ボスに挑戦したい。退いてくれ」
俺はノームのプレイヤーに言う。
「悪いな、ここは今閉鎖中だ」
「閉鎖……って、どう言うこと……?」
隣で聞いていたアスナが言う。
「これからうちのギルドが挑戦するんでね。今、その準備中なんだ」
「どれくらい掛かる」
「ま、一時間ってとこだな」
……こいつら、意地でも通さねぇつもりらしいな。
「待ってる暇はねぇ。そこをどけ」
「そうは言われてもね。此方は先に来て並んでるんだ」
「すぐに攻略しねぇなら構わねぇだろうが」
「だからそういわれても俺にはどうにも出来ないんだよ」
どうやら、交渉の余地はない……か。なら……
「死んでも、文句言うなよ?」
「そうだね」
途端、俺とユウキはヴォーパル・ストライクを放って吹き飛ばした。
「ユウキ!?ダーク君!?」
「「アスナ。ぶつからなきゃ伝わらない事だってあるよ。例えば、自分がどれだけ真剣なのか、とかね(な)」」
そして、俺は生成した銃を持つと、撃ちまくる。
「きっ……たねぇ不意打ちしやがって……!」
「不意打ちたぁ挨拶だな。退いてくれねぇから押しとおったまでだ。さぁ……」
何時もの<ブラックジェット・コート>をなびかせると、高らかに吼える。
「かかってこい、この滅殺者に!!」
途端、一斉に三倍の敵勢が下がるが、後方から無数の足音が聞こえた。
俺はすぐに後ろを見ると、三十人規模の連結部隊(レイド)の片割れが現れた。
この人数では、幾ら俺達でも、魔法や弓の集中砲火を食らえば死んでしまう。
ーーーーー詰み、か?
顔に伝う汗を感じ、そう考える。
しかし、次の瞬間。
「ーーーーーー<グラビティ・バイト>!!」
左右から現れた人影から放たれた魔法によって、プレイヤー達が一気に吹き飛んだ。
「なっ!?」
驚愕していると、目の前に二つの影……いや、正確には四人の影が現れた。
「よう、ダーク」
「相談してくれれば(いいのに)
「んじゃ、いっちょ片しますか」
「程ほどにな」
右から、雷獣の狩人ライト、翡翠の剣士、ミヤビ、漆黒の勇者ライト、純白の英雄リン。しかし、何故二人が……?
説明しよう!ライト&リンに提供した焔光剣と輝光剣は、別次元で所有する焔光剣と輝光剣持ちのプレイヤーの世界に転移することが可能なのである!by作者
……どんだけだ作者。
「魔法に不可能は無い。さぁ、ショータイムだ」
「ふざけんな!メイジ隊、焼いてやんな!!」
途端、メイジ隊の高速詠唱が聞こえ、それから七発もの単焦点追尾型魔法が飛んでくる。
「リオ、朱雀喰らえ」
「<イニジオ・ハイルロード>」
「<ディザスターヴォルガノン>!!」
「<リフレクション・ビット>!!」
ライト達が言うと、リオと朱雀が炎を食らい、氷が炎を凍らせ、炎が炎を相殺し、ビットが魔法をはね返す。
「うっ……そぉ……」
さしものユウキも驚いたが、チートに驚かなきゃ人外だ。
「行けよ、ボス攻略なんだろ?」
「ここは、私達が殺る」
「「だからとっとと行けよ」」
そう言うと、それぞれが剣を抜いて、後方からの敵を殲滅しにいく。……これだから仲間ってやつは、
「裏切れない、もんなんだなぁ!!」
そのまま勢いつけて<メテオ・シューター>を放つと、アスナ達に言う。
「行け!!後で追う!!」
すると、アスナが頷き、できた道を通る。
「追えー!!」
「追わせるかよ!!」
神力を限定解除して、出来た空間に手を入れると、メテオドライバーを取り出し、腰に装着、トリガーを押す。
『メテオ・レディ?』
すぐに変身待機音が辺りになり響く。
「変身!!」
横のレバーを押すと、青色の光が俺を照らし、消えると、メテオになる。
「仮面ライダーメテオ!貴様たちの定めは、俺が決めるッ!!」
「くそっ、殺れぇええええ!!」
「ふぉおおおおお!!アタァアアアア!!!」
蹴り、殴り、ジークンドー等、様々な格闘技を駆使して閉じた道を突破すると、メテオストームスイッチをソケットにセットする。
『メテオストーム!メテオ・オン・レディ?』
すぐにストームトッパーを回すと、風が吹き、金と青が混ざったメテオストームに変わる。
「仮面ライダーメテオストーム!俺の定めは嵐を呼ぶぜ!!」
そして、メテオストームシャフトにメテオストームスイッチをセットして、ヒモでストームトッパーを回す。
『メテオストーム!メテオ・リミットブレイク?』
「くらえ、メテオストームパニッシャアアアアアアアアッ!!」
『OK!』
途端、ストームトッパーがスイッチから切り離されると、縦横無尽に駆け、プレイヤー達を殲滅した。
「はん!お前らの覚悟はその程度って事だ。嘗めるなよ」
メテオストームから一気に元に戻ると、アスナ達と合流する。
「ダーク君、アレはちょっと……」
事情を知っているアスナは、少し不満が在るようだ。
「事情が事情だ。それより、とっととあのデカ物倒すぞ!」
再び扉を蹴って入ると、黒二頭巨人が姿を現した。
「よぉーし……もいっちょ、勝負だよ!」
ユウキの声に、全員の気勢と、黒二頭巨人の吼える声が重なった。 
 

 
後書き
すんません!!勝手にリン君達出して本当にすんません!!!
ライト「ミヤビはまだしもなぁ……」
ダーク「突発的だろ、バカなの?」
ぐっ……返す言葉も在りません……。
二人「無いならやるな!!」
ぐっ……
ライト「さて、バカな作者は置いとくとして……ダーク無双回なのは何で?」
ダーク「まさかメテオに変身するとはなぁ……」
本当に面白かったww
二人「反省してろお前は!!」
はい、ごめんなさい……
二人「ライト、リン、それとRIGHT@YUGAさん、本当にごめんなさい。作者に代わり、深く謝罪します。本当に申し訳在りませんでした」
次回もお楽しみに!!
二人「後で裏来いや作者。全ユニークスキルぶつけてやる!!」 
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