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『雨詩』

作者:零那
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『記憶』


すべての感覚を壊す
雨に纏わる記憶を
拭い去るのは不可能
未だ脳内にベットリ
まとわりつく
あらゆる記憶ごと
頭を打ち砕かれたい
鮮明に蘇る記憶は
僕の脳内を支配する
正気で居る為に
抑えるのに必死だ
雨に纏わる記憶も
夏に纏わる記憶も
似たようなもんだ
無くなってしまえばいい
雨も夏も...
日本の終わりも近い
地球もいずれ破壊する
僕は強くなんかない
相当な負けず嫌いだから
[相当な強がり]なだけ
そうしなければ
生きていけない
それでも僕には
生きなければならない
存在理由が在る
こんな僕でも
我が子を守る為
生きてく
様々な記憶を
抱えたまま...


 
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