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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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ガルナ島 最終決戦



激闘から一夜が明け、空には太陽が浮かんでいる


村を失った村人とグレイは村から少し離れた資材置き場に避難していた


グレイ「・・・・・」


エルザ「・・・・・」


資材置き場のテントの中でエルザとグレイが向かい合う


足を組んで椅子に座っているエルザの横には縄で縛られたルーシィとハッピーがいた




グレイ「エルザ・・・どうやってここに・・・」


エルザ「海賊船を乗っ取って来た・・・話をそらすな」


怒るエルザはグレイを睨みつけた



エルザ「だいたいの事情はルーシィから聞いた、お前はアルトとナツを止める側ではなかったのか?グレイ」


グレイ「・・・・・」


エルザ「あきれて物も言えんぞ・・・」


グレイ「ア・・・アルトとナツは?」


エルザ「それは私が聞きたい、ルーシィ・・・アルトとナツはどうした?」


ルーシィ「わ・・・わからない・・・村で零帝の手下と戦ってたハズなんだけど・・・」


問われたルーシィは緊張気味に話す



ルーシィ「そいつ等は片づけられてたのにアルトとナツの姿は見当たらなかったの」



エルザ「つまりアルトとナツはこの場所が分からなくてフラフラしてる訳だな」


状況を把握したエルザは椅子から立ち上がる



エルザ「グレイ、アルトたちを探しに行くぞ・・・見つけ次第ギルドに戻る」


グレイ「な・・・何言ってんだエルザ・・・事情を聞いたならこの島の出来事知ってんだろ」


エルザ「それが何か?」


グレイ「・・・・・!?」


エルザ「私はギルドの掟を破った者を連れ戻しに来ただけだ・・・それに依頼書は各ギルドに発行されている、正式に受理された魔導士に任せるのが筋だ」


グレイ「・・・見損なったぞエルザ!」


グレイの一言を聞いたエルザは剣を抜き、グレイの首元に突きつける



エルザ「お前までギルドの掟を破るつもりか・・・ただではすまさんぞ」


するとグレイは首元に突きつけられた剣を握りしめる


グレイの手からは血が噴き出す



グレイ「勝手にしやがれ!!!これはオレが選んだ道だ!!!」


エルザ「・・・!」


グレイ「やらなきゃならねえ事なんだ・・・最後までやらせてもらう、斬りたきゃ斬れよ」


そう言ったグレイは剣から手を離し、テントを出ていく




エルザ「・・・・・」


ルーシィ「ちょ・・・エルザぁー、おおお・・・落ち着いて・・・!!」


ハッピー「そうそう、グレイは昔の友達に負けて気が立ってんだよぉー・・・」


エルザ「・・・・・」ギロッ


エルザはルーシィとハッピーを睨みつけた後、剣を振りかぶる




ルーシィ「エルザぁー!!アルト助けてぇー!!」


ハッピー「ナツー!!助けてー!!」




エルザ「・・・行くぞ」


そのまま剣を振り下ろし、ルーシィたちの縄を切った



ルーシィ「・・・え?」


エルザ「これでは話にならん、まずは仕事を片づけてからだ」


ルーシィ・ハッピー「「エルザ・・・!!」」










―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


その頃遺跡では、トビーがリオンに戦果報告を行っていた



リオン「情けない・・・残ったのはお前だけか」


トビー「おおーん」


リオン「フェアリーテイルめ・・・中々やるな」




「これではデリオラ復活も危ういかもしれませんな」




リオンたちの前に現れたのは仮面をつけた男だった



リオン「いたのかザルティ」


ザルティ「今宵・・・月の魔力は全て注がれ、デリオラが復活する・・・しかし月の雫の儀式を邪魔されてしまえばデリオラは氷の中です」


リオン「くだらん・・・最初からオレが手を下せばよかっただけの事」


トビー「おおーん、面目ない」


ザルティ「相手はあのサラマンダーとティターニア・・・そしてサラマンダーと互角の実力を持つと言われるアルトレアですぞ」


リオン「そのアルトレアというのは昨日戦った黒髪の事だろう・・・あいつは既に倒した、最早歯向かう気力も湧かないだろう」


ザルティ「ほほぅ・・・」


リオン「そのサラマンダーとティターニアとやらもオレには勝てん・・・ウルを超える氷の刃にはな」


ザルティ「それはそれは頼もしいかぎりですな・・・では、私めも久しぶりに参戦しますかな」


トビー「お前も戦えたのかよっ!!!」


ザルティ「はい・・・「失われた魔法」(ロスト・マジック)を少々・・・」


リオン「フン・・・不気味な奴だ」





その時、遺跡全体が大きく揺れる





リオン「こ・・・これは・・・!?」


トビー「地震!?」


遺跡の揺れは次第に大きくなり、後に遺跡が傾いた



トビー「遺跡が傾いた!!!」


ザルティ「早速やってくれましたな・・・ほれ、下にいますぞ」


リオン「何!!?」


ザルティが指さす方向をリオンとトビーが慌てて覗き込む



トビー「アイツら!!!」





アルト「こんなデカい建物、傾けるの大変かと思ったが・・・」


ナツ「俺とアルトが組めば大したことねーな」






リオン「貴様等・・・何のマネだ・・・」


青筋を浮かべるリオンがアルトたちを睨みつける




アルト「建物曲がったろ?」


ナツ「これで月の光は地下の悪魔に当たんねーぞ」




リオン「なんて事しやがる・・・フェアリーテイルめ・・・」


トビー「何がどうなったってんだよ!!?」


ザルティ「この遺跡を傾けて月の光をデリオラまで届かせない作戦でしょう・・・見かけによらず、両方キレ者にございますな」



アルト「よォ、昨夜ぶりだな零帝」


リオン「バカが・・・またやられに――」


リオンが台詞を言っている最中


アルトが衝撃波を使いジャンプし、リオンの目の前まで迫る



アルト「ォォォォオオオラァァ!!!」バゴォォォン


リオン「っ!!!?」


アルトに思い切り殴り飛ばされるリオン



リオン「――っ!貴様っ!!」


アルト「ウォォォ!!」ドガァァ


リオン「う゛ぐっ・・・!!?」


吹き飛ぶリオンを追いかけ、すかさず腹に蹴りをかます


そのまま勢いに乗ってリオンを殴りづけるアルト



リオン「がっ・・・ア、アイスメイク 白虎!!」


リオンは吹き飛ばされながら慌てて造形魔法を繰り出した



アルト「」ガッ


しかしアルトは白虎を片手で受け止め、そのまま持ち上げ地面に叩きつけた



リオン「片手でっ!!!?」


アルト「砕破掌!!」ドゴッ


リオン「ぐぁっ!!!!」


リオンの体内で衝撃波が拡散する



アルト「地龍の咆哮ォ!!」ドンッ


リオン「っ!!!」


続いてアルトは直線的な衝撃波を放ち、リオンを地面に叩き伏せる



アルト「メテオ・ヴィザスター!!」ドドォッ


リオン「がぁぁぁぁぁ!!!」


巨大な衝撃波の塊がリオンを押しつぶす、同時にリオンの足場が崩れた





トビー「つ、強すぎんだろっ!!!」クワッ


ザルティ「これはこれは、恐ろしい・・・」


ナツ「アルトの野郎っ!一人で突っ走りやがって!!」





リオン「(バカなァ・・・コイツ、昨夜に戦った時とパワーもスピードも比べ物にならん・・・!!!)」


足場が崩れて下に落ちたリオンが血まみれの状態で立ちあがり、アルトを見上げる



リオン「・・・貴様っ・・・生きて帰れると思うなよ!!」ギロッ


アルト「それはコッチの台詞だ・・・関係ねえ村の人たちを巻き込みやがって・・・てめぇだけは許すワケにはいかねぇ!!」ギロッ



互いに睨みあった後、リオンはジャンプしてアルトたちの階へ上がる



リオン「昨夜の痛み、もう一度思い出させてやろう・・・アイスメイク 大鷲!!」


アルト「アース・クライツ!!」


リオンが生み出した複数の大鷲を衝撃波の掌底ですべて破壊する



リオン「この技を破壊しきった・・・!!?」


アルト「てめぇの造形魔法と同じだ、魔力を込めれば込めるほど俺の衝撃波はより強く、より広範囲に広がる!!」


アルトが大鷲を破壊しきるとリオンに向かって殴りかかる



アルト「オラァ!!」ブンッ


リオン「くそっ・・・がっ!!」バキィッ


リオンはそれをかわそうとするが、かわしきれず殴り飛ばされた



リオン「くっ・・・調子に乗るなよ!!」


そう言ったリオンは魔力を集中させる



アルト「今度は負けねェ!!」


アルトも同じように魔力を集中させた





リオン「アイスメイク 白竜!!」





アルト「エストレア・グレイブ!!」





巨大な白竜と重力を込めた衝撃波がぶつかり合う



アルト「だぁぁぁあああ!!!」ゴオオオオッ


リオン「なっ!!?」ピキッ


衝撃波に押しつぶされ、白竜にヒビが入る



アルト「砕けやがれぇぇぇぇ!!!」


リオン「(バカなっ・・・オレの本気の魔法が・・・押し負け・・・っ!!?)」


白竜が砕ける寸前になった時、突如アルトの足場が割れる



アルト「なにっ!?」


足場が割れ、集中が途切れたアルトの魔法は白竜を破壊しきったところで解けた



アルト「な、なんだ!?足場が・・・」


割れた足場から下に落ちないよう、上手く飛び退いたアルト



リオン「・・・ザルティ、何をした?床が崩れ落ちたのは貴様の魔法だろう」


鋭い目つきでザルティを睨むリオン



ザルティ「さすが零帝様、お見通しでしたか・・・ですが分かってくだされ、デリオラを復活させるまであなたを失う訳にはいかないのです」


リオン「くだらん・・・先程は一度倒した相手と油断しただけだ・・・オレが奴に負けるとでも?」


そう言うとリオンはすさまじい冷気を放ち、遺跡の床を一瞬で凍らせる



ザルティ「!!!」


リオン「出ていけ、こいつはオレ一人で片づける・・・オレはデリオラを倒せる唯一の魔導士リオンだ!」


アルト「・・・・・」


リオン「名を名乗れ・・・少しは認めてやるぞ、お前の実力」


アルト「・・・アルトレア・ウィルダント」ザッ


リオン「リオン・バスティアだ・・・」スッ


互いに名乗りあった後、二人が構える





すると突如、遺跡の壁がひび割れた


リオン「!」


アルト「な、なんだ・・・!?」



壁を砕いて出てきたのはグレイだった



ナツ「グレイ!」


アルト「なんでここに!?」


グレイ「アルト・・・こいつとのケジメはオレにつけさせてくれ」


アルト「!」


身体中傷だらけのグレイはリオンとの勝負を望んだ



アルト「でも、お前・・・」


グレイ「俺なら大丈夫・・・これで決着だ」


リオン「大した自信だな」


グレイ「10年前・・・ウルが死んだのはオレのせいだ・・・だが、仲間をキズつけ、村をキズつけ、あの氷を溶かそうとするオマエだけは許さねえ」


するとグレイが両手を交差させた



グレイ「共に罰を受けるんだ・・・リオン」


リオン「そ・・・その構えはっ!!?」


 
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