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ひねくれヒーロー

作者:無花果
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信頼を強めることは出来ない


どんな外面的な強みも、自分に対する信頼を強めることは出来ない。
人間の強さは、内側からくるものでなくてはならない。
—R.W.クラーク—

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信頼を強めることは出来ない





「ごめんやっぱり任務やめとこう、別の任務にするから、ね!?」

「エロ仙人に大蛇関係言ってあるからもう遅い!」

原作介入したくないよと駄々をこねる先生にシュロの無情な一言

崩れ落ちる先生を無視して七班と向きあう


「コンも波の国に任務へ行くの?」

「そうだよ」

「オレ達このおっちゃんの護衛任務なんだってばよ
 コンの任務は?」





「暗殺」





「・・・」





皆が固まった

多分うちの班は任務内容をばらしたことについて固まっているのだろう

カカシが先生の肩を掴んで凄み始めた


「ちょっとシナイちゃん・・・?」

「だってこいつ等そっち向きなんだよ・・・」


スパルタ教育にもほどがあるでしょ!と怒られる先生


「あ、あのまじらず上忍ってカカシ先生とどういう関係なんですか?
 シナイちゃんって呼ばれてますけどー」


サクラがこの場の雰囲気を誤魔化そうと露骨に話題を変えてくる

まぁ確かに初めて会った時はちゃん付けしてなかったけど・・・

友達?と見上げてから首を傾げた



「え・・・あ・・・その・・・だからちゃん付けはやめてって言ったでしょー!!」



顔を赤くして明後日の方向へ走り去った

無表情で顔が染まっていく光景はシュールだった


「あ・・・んー、ちょっと待てば帰ってくるでしょ」


「あの・・・私何か言っちゃだめなことを・・・?」


別に変なこと言わなかったと思うんだけど、なぁ


「おいおい・・・うちの班も大概だが、お前らのとこも妙な奴が担当だな・・・」


サスケ、一緒にしないでくれ


「あの人は遅刻しないよ?」


そういうとサスケはカカシを睨んだ


「・・・良いなお前ら」「「うんうん」」


うらみがましい目で見られる


「アハハ・・・でもね彼女ああ見えてすごいんだよ?」


「どこら辺が?」「アホさ加減か?」「ボケっぷりか?」


「自分とこの担当の扱い酷くないか?」


信用できない

だって原作忘れてるし、アニメとかマンガのセリフすぐに引用してくるし・・・


「シナイが戻ってくるまで波の国へ向かいながらお話ししてあげよう
 まじらず シナイ、いや、木の葉の歩く名言集のことをね」


(あいつ俺等以外にもセリフ言ってやがった!?)(近年稀にみるアホだ!?)(やっぱりあいつ中二病
じゃねーか!)


七班は老人—タヅナを囲み、その後ろをカカシがついて歩く

オレたち六班はカカシの後ろをついて行く

どうせ目的地は波の国、先生も追いついてくるだろう

生徒を置いてどっか行った先生が悪い

カカシは本を・・・イチャパラを読みながら語ってくる


「木の葉の歩く名言集、または名言のまじらずとビンゴブックに記される、ある意味伝説のくのいち
 
 外交専門の特別上忍として各国を渡り歩き、長期任務を数多く遂行してきた
 
 彼女の一言一言が数多の人間の心を打ち、とある戦を終結させたとも、暴君を改心させたとも言われる
 
 中でも有名な話は彼女のアカデミー時代、火影縁の人間を誘拐した他里の上忍を一喝し、殺されかけながらも救出したという逸話だ」


「アカデミー生が・・・上忍と!?」


七班がざわめき出す


(木の葉創設時代に生きてた人だから・・・戦えたのかな)


「それと、忍びとしては珍しいほどの外交上手で—
 木の葉への支援金の3割は彼女が大名と交渉して手に入れたものなのさ
 戦忍と比べると力は弱いが、優秀な支援系忍者だ
 何よりその言葉に共感、感心する敵の多いこと・・・木の葉のくのいちと問われると彼女の名が挙がるものだ」


「3割も・・・本当にすごいくのいちなのね・・・」「いいなーコンの担当」


(なんだか・・・)


(名前だけ1人歩きしてるような・・・?)


「それで、カカシ上忍とシナイちゃんの関係は?」


ちゃん付けを定着させる気だなイカリ


「んー・・・オレの、自称ライバルの班員でね彼女
 いつも突っかかってくるソイツを回収してくれててね・・・」


(((ガイのことか)))


あの青春男と班だったのか・・・

・・・うん、名言使ったら喜びそうな男だな


「昔馴染み?なんだろ・・・最初はアカデミーの件もあってシナイさんって呼んでたんだけど
 距離を感じるって言われてからシナイちゃんだね」


カカシの中でも立ち位置が定まっていないらしい


「ただいまー」


何やら脇に忍らしき男2人抱えて帰ってきた先生・・・いや


「おかえりシナイちゃん」


ちゃん付けを定着させることにする


「26にもなってちゃん付けは嫌!!」


「こうなったコンは止められませんぜ先生よー」

「ところで、そちらの方々は・・・」


「なんか水たまりに化けてたから捕まえて吐かせてみました
 ガトーの手の者らしい」


鬼、兄弟か・・・

シナイちゃん、本当に原作を思い出したか?そいつら結構大事な役割してたんだぞ?

主にナルトのメンタル面の成長に関わってるんだぞ? 

タヅナさんが心当たりがあるという表情を隠しきれなかったため、カカシが問いただしている



「ちょっとシナイちゃんこっちにおいでや?」

「あの、コンがなんだか怖いんですが・・・」

「大丈夫、OHANASHIするだけだから、ね?」



波の国編のあらすじを思い出させるため、6班全力の話し合いが行われた

面倒な人が担当になったもんだ・・・


ふと七班の会話を聞いてみると、原作通り波の国に忍者がいないということ、火影のすごさなどが語られている

鬼兄弟を見て戸惑ったナルトに対してサスケが挑発している

イレギュラーがいても、話は進むようだ




 
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