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FAIRY TAIL 魔道を歩む忍

作者:コロナ
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日常
  第十四話 ギルダーツ

 
前書き
今回はキョウ視点にしてみました。ご指摘等ありましたら感想へどうぞ。 

 
第十四話 ギルダーツ

町中に鳴り響く鐘の音。ある男の帰りを知らせるものだった。街の住人は慌ただしくなる。飛んでいる魔法のスピーカーが街をギルダーツシフトに変えるため所定の位置へ移動するよう指示する




ギルドの皆が慌ただしくものを片付けている。

「それにしても騒ぎすぎじゃないかしら?」

シャルルに同感だ。いつも騒がしいが今日は特に騒がしい。"あのおっさん"相当だな。

「マグノリアのギルダーツシフトって何〜?」

「外に出てみればわかるわよ」

ミラにそう言われてルーシィたちと外に出ると街がまるで割れたようにこのギルドに一直線の道が出来ていた。

「う…うそ!?」

「な‥‥」

「街が‥‥。割れたーーっ!!!」

驚くのも無理はない。正直オレだって驚いてる。まさかオッサンの魔法のために街を改造しちまうなんてな。

「すごいねシャルル!!」

「ええ‥すごいバカ‥」

何故だか今日はシャルルと意見が合うな。なんというか、バカですごいといったほうが正しいな。

と会話しているうちに割れた道に人影が見えた。周りを見ると皆自然と笑顔になっていた。
ま、それほど尊敬されているんだな。
髪をオールバックに顎にヒゲを蓄え黒いマントを着用している男、ギルダーツはため息をつきながらギルドへ入ってきた。あんまり変わってねえな。とそこにナツがいきなり勝負を仕掛けた。ま、瞬殺だろうけどな。

「おかえりなさい」

「この人がギルダーツ」

「む、お嬢さん。確かこの辺りに妖精の尻尾(フェアリーテイル)ってギルドがあったハズなんだが‥」

オッサン‥ミラのことわかってねえのかよ。しかも外見で気づけよな

「ミラ?おお!!ミラジェーンか!!?随分変わったなァオマエ!!!つーかギルド新しくなったのかよーーっ!!!」

とミラの肩をポンと叩きながら言っていた。ナツがギルダーツへ突っ込んでいった。だが軽くあしらわれ天井にめり込んでいた。オレの予想通り瞬殺だった。
オレはギルダーツへ挨拶するべく近寄る

「相変わらずだなオッサン」

ギルダーツは一瞬「誰だコイツ?」という顔をしたがーー

「おおっ!!キョウじゃねえか!!久しぶりだな!!元気してたか!!」

「あら?知り合いだったの?」

「ああ。昔少し稽古をつけてもらった程度だがな」

「それにしてもなんでスーツなんだ?」

「いろいろあったんだよ」

ルーシィと同じ質問された。予想はしてたが

「いやぁ、見ねえ顔もあるし‥‥。ホントに変わったなァ」

「ギルダーツ」

「おおっ!!マスター!!!久しぶりーーっ!!!」

「仕事の方は?」

「がっはっはっはっ!!!!」

頭をかきながら笑った。多分だがーー

「ダメだ。オレじゃ無理だわ」

それには皆が驚いていた。それもそうだ。フェアリーテイル最強の魔導士がクエストを失敗してきたんだ。

「そうか‥お主でも無理か‥」

じいさんはため息をついていた。

「スマネェ。名を汚しちまったな」

「いや‥‥。無事に帰ってきただけでよいわ。ワシが知る限りこのクエストから帰ってきたのはお主が初めてじゃ」

無事‥ねえ‥‥。隠しているつもりでもオレにはわかる。相当な深傷を負ってきたな

「オレは休みてえから帰るわ。ひ〜疲れた疲れた」

「もう引退の時期か?」

「バカ言え。まだまだだよ。それとナツぅ。後でオレん家来い。みやげだぞ〜っ。がははっ!。それとキョウも来い」

「ああ。わかった」

ナツは楽しみにしているようだったがーーー

「んじゃ失礼」

とギルドの壁を粉々にして出て行った。やはりここの連中はどこか抜けてるな

「100年クエストはまだ早い。やめておけ」

「あっれー?わくわくしてるように見えましたぁ!?」

たしかにそんなことをしていた覚えはオレにはない。エルザから見たらあったんだろう。








「みやげって外国の炎とかかなぁ?」

「何だろうね」

「キョウはどう思う?」

「そうだな。土産話とかじゃねえのか」

そうこうしているうちにギルダーツの自宅に着いた。まぁ、豪華とはまた程遠いボロい民家だった。

「よォ」

「来たぞ」

「おじゃまします」

「来たか。ナツ、ハッピー、キョウ」

ギルダーツが椅子に座りながら出迎えてくれた。するといきなり変な話をし始めた

「おめえ‥あれから"リサーナ"とはうまくやってんのか?ん?」

「はぁ?」

ナツは呆れたような声を出していた。しかしリサーナって誰だ?

「誰だ?リサーナって」

「そりゃあ決まってんだろ。ナツの"コレ"だよ。コ・レ」

と小指を立てていたからそういうことかと思った。以外だな。ナツにそんな関係のある人がいたとは

「なぁ〜に照れてんだよ!がはははっ!!」

「リサーナは死んだよ。2年前に」

そうか死んじまってたのか。通りで昔新聞とかでみたミラジェーンとは違かったのか。ギルダーツはそれを知らなかったようでとても驚いていた

「そっか‥‥それでミラの奴‥‥。うおお‥‥ス‥スマネェ。ナツ」

「そんな話なら帰んぞ」

「ナツってば」

ナツが帰ろうとするのをハッピーが止める。そりゃそうなるな。

「ナツ‥。仕事先でドラゴンに会った」

それにはナツは驚いていた。オレも驚いた。まさかドラゴンにあってきたとはな…

「お前の探してる赤い奴じゃねえとは思うがな。黒いドラゴンだ」

「ど‥‥どこで‥」

「霊峰ゾニア。おかげで仕事は失敗しちまったよ。チクショウ」

その話を聞きナツはギルダーツの家から飛び出ようとした。だが行ってどうするんだ?もうそこにはいるはずもないのに

「ナツ。行ってどうするんだ?」

「決まってんだろ!!!イグニールの居場所を聞くんだ!!!」

「もういねえよ。あの黒竜は大陸‥あるいは世界中を飛び回ってる」

「それでも何かてがかりがあるかもしれねえっ!!!」

そう叫ぶナツにギルダーツはおもむろにマントを脱いだ。その姿はオレの予想を超えた深傷だった

ナツとハッピーは驚きを隠せなかった。無論オレもだ。オッサンほどの魔導士がこんな深傷を負うなんてまずありえない。

「ほとんど一瞬の出来事だった。左足と内臓をやられた。イグニールってやつはどうだか知らねえが、あの黒いのは間違いなく人類の敵だ」

一瞬でこれほどのキズ。オッサンの会った黒竜ってのはどれだけ強いんだ?ドラゴンスレイヤーでも勝てんのか?

「そして‥人間には勝てない」

全くの同意見だ。会ったことはないが話から察するに相当な奴だ

「そ‥それを倒すのが‥滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だろ!!オレの魔法があれば‥‥、黒いドラゴンなんて‥‥」

「本気でそう思ってるなら止めはしねえよ」

ナツは体を震わせ家を飛び出してしまった。

「ハッピー。おまえがナツを支えてやれ。アレは人間じゃ勝てねえが、竜なら勝てるかもしれねえ」





「ナツならいつかきっと‥‥」








「それで?オレにはみやげはないのか?」

「おっと忘れるとこだった。いいかよく聞け」

変な緊張感が漂う。オレは肩唾の飲む

「さっき、黒いドラゴンにあったと言ったな?」

「あ、ああ」

「それと一緒におまえと同じ忍一族の奴に会った」

「何だと!!!」

バカな!!忍一族はもうオレしか残ってはいないはずだ

「断定はできねえが‥‥。左腕を焼かれた」

ギルダーツは腕をまくりオレに見せてきた

「仮面をつけた奴だった。顔は見てねえ」

「そうか……」











オレはギルダーツに礼を言い、家を後にしそのまま自宅へと帰った。

オレは布団の中で考えた

もしかしたらそいつがオレの一族を皆殺しにした奴の黒幕なのではないかと。そう考えた。だが奴は今どこにいるかもわからない。そんなイライラを抱きつつそのまま寝た。

第十四話 完
 
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