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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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厄災の悪魔デリオラ

 
前書き

更新は三日に一回が平均ペースになりそう・・・?

 

 


ガルナ島に到着してから一日たち・・・


ナツ「早ェよ」


グレイ「まだめっちゃ朝じゃねえか」


アルト「ルーシィが隣りに来たせいで狭くてよく寝れなかったよ・・・」


ルーシィ「し、仕方ないじゃない!ナツとグレイの横じゃうるさくて眠れなかったんだから!/////」


朝早いため、アルトたちは寝不足気味だ



門番「早いですね、辺りが悪魔だらけじゃ眠れませんでしたか?」


ルーシィ「そうじゃないの、気にしないで」


「月を壊す前に島を調査したい」という理由で門番に許可を得た後アルトたちは島の調査の為、森へ向かった




ナツ「何だよォ!!!昨日あれだけ月を壊すのは無理とか言ってたのによォ!!」


グレイ「無理だよ、村の人の手前壊すって言ったんだよ」


アルト「たとえ壊せたとしても俺は月を壊したくないなぁ・・・フェアリーテイル特製の月見定食が食えなくなる」


ナツ「そっか月見ステーキも無くなっちまうのか!!」


ハッピー「オイラ月見塩魚なくなると困るよ」



「ちょっとアンタたち、何がいるか分からないんだから大声出さないでくれる?」



ホロロ「・・・と申しております」


島の呪いが怖いルーシィは時計座の星霊である「ホロロギウム」の中に入り、身を守っていた



アルト「やっぱ星霊ってすげぇな」


ナツ「自分で歩けよ」



「だ、だって相手は呪いなのよ・・・実体がないものって怖いじゃない」



ホロロ「・・・と申しております」


アルト「なぁに、安心しろよルーシィ!呪いなんて俺がぶっ飛ばしてやる!」


グレイ「いいや、俺が凍らせてやる」


ナツ「さすがS級クエスト!燃えてきたぁ!!」



「ほんっとアンタらバカね・・・」



ホロロ「・・・と申しております」


そして森の中を進むこと数分、突然木々が揺れだした



グレイ「ん?」


アルト「なんだ?」


音がする方向に振り返ると同時に女物の服を着た巨大なネズミが現れた


その大きさは周りの木々を遥かに凌ぐ大きさだ



ネズミ「チュー」


ナツ「ネズミー!!」


グレイ「でかーっ!!」



「あんたたち早くやっつけて!!」



ホロロ「・・・と申しております」



「あい!」



ホロロ「・・・と申しております」


アルト「ていうかハッピー、いつの間にその中に・・・」


巨大ネズミは突然大きく息を吸う



ナツ「何か吐き出す気だぞ!!」


グレイ「んにゃろォ!オレのアイスメイク「盾」(シールド)で・・・」



ネズミ「ぶはァーっ!!!」


吐き出したのは巨大ネズミの吐息、気体であるためグレイの盾では防げずアルトたちは吐息を浴びる



グレイ「もげっ」


ナツ「んがっ」


アルト「うぇぇぇぇ、くっさァ!!」


その吐息はとてつもない悪臭を放っていた


あまりの臭さに鼻がいいナツはダウン


星霊のホロロギウムも倒れ、ルーシィとハッピーは外に放り出される



アルト「くっそぉ!・・・げほ、このヤロっ・・・げほっ!」


ネズミ「チュー!」


巨大ネズミはアルトに噛みつこうと襲いかかってくる



アルト「うらァ!!」バコォォンッ


ネズミ「ヂューッ!!!?」


アルトは素手で巨大ネズミを殴り飛ばす


殴り飛ばされたネズミは数百メートル先へ吹き飛んだ



アルト「これ以上臭い口を近付けんじゃねえよ!・・・げほっ」


グレイ「よし、流石だな」


ナツ「ナイス!アルト!!」


ルーシィ「ねぇ、見て!何か建物があるわ!」


ルーシィの指さす先には石で出来た古そうな遺跡が建っていた



アルト「すごい古そうな建物だ・・・」


ルーシィ「広いね・・・」


グレイ「いつの時代のモンだコリャ」


アルトたちはルーシィの見つけた遺跡の中を探検する



ナツ「見ろよ、何か月みてえな紋章があるぞ」


グレイ「この島は元々月の島って呼ばれてたって言ってたしな」


アルト「そういえば呪いも月が原因だったよな・・・」


ルーシィ「月の島に、月の呪いに、月の紋章・・・この遺跡はなんか怪しいわね」


ハッピー「ルーシィ見てー」


ハッピーがどこからか取ってきた骨を自慢する



ルーシィ「あんたは犬か!!」


アルト「それにしてもボロいな・・・」


ナツ「これ地面とか大丈夫なのか・・・?」


地面の強度を確かめるためナツが地面を思いっきり踏みつける


すると地面はナツが踏みつけた場所から崩れていき、アルトたちは全員遺跡の底へ落ちる



ルーシィ「バカー!」


ナツ「なんて根性のねえ床だ!」


グレイ「床に根性もくそもあるかよ」


ハッピー「・・・・!!!」


アルト「大変だー!ハッピーが喉に骨を詰まらせてる!!」


遺跡の地下に落ちたアルトたちは全員の安否を確認しあう



ナツ「おい・・・みんな大丈夫か」


グレイ「てめェ!何でいっつも後先考えねえで行動しやがる!!」


アルト「んー・・・っと」ゴソゴソ


ハッピー「あが・・・ふが・・・」


ルーシィ「どうアルト?骨とれそう?」


アルト「とれたっ!」スポッ


ハッピー「神っ」


アルトがハッピーの喉に詰まってた骨を取る



アルト「それで・・・ここは何処だ?」


グレイ「さっきの遺跡の地下みてーだな」


ナツ「秘密の洞窟だーっ!!せっかくだからちょっと探検しよーぜ」ワクワク


期待と好奇心に目を輝かせるナツ



グレイ「オイ!これ以上暴れまわるんじゃねえ!!」


ナツ「うおおおっ!!・・・・・お?」


ナツがあるものに気づく



グレイ「どうした?」


ナツ「な・・・何だ?あれ・・・」


ルーシィ「な・・・!!!」


アルト「えぇぇぇ!!!」




「「「「「でけぇ怪物が凍りついてる!!!」」」」」




驚いたナツの目線の先にあったのは氷に包まれた超巨大な怪物だった




グレイ「デリオラ・・・!!!?」


怪物に驚いた様子のグレイが大きな声で叫ぶ



グレイ「バカな!!!デリオラが何でここに!!!?」


アルト「デリオラ・・・?」


ナツ「知ってんのか?この怪物の事」


グレイ「あり得ねえ!!!こんな所にある訳がねえんだ!!!」


アルトたちの言葉を無視するグレイ、取り乱しているようだ



ルーシィ「ちょっと・・・落ち着いてグレイ!!」


グレイ「・・・・・」


ルーシィの一言で正気に戻るグレイ



アルト「で・・・?何なんだこの怪物は!?」


グレイ「デリオラ・・・厄災の悪魔・・・」


ナツ「厄災の悪魔・・・?」


グレイ「あの時の姿のままだ・・・どうなってやがる」


その時、地下に何者かの足音が響く



ルーシィ「誰か来たわ!ひとまず隠れましょ!!」


アルト「そうだな」


アルトたちが岩陰に隠れる



ユウカ「人の声したのこの辺り」


トビー「おおーん」


現れたのは太い眉毛をもつ男と獣のような顔をした男だった



ユウカ「昼・・・眠い・・・」


トビー「おおーん」


ユウカ「オマエ「月の雫」(ムーンドリップ)浴びてね?・・・耳とかあるし」


トビー「浴びてねえよっ!飾りだよ!!わかれよ!!!」


ユウカ「からかっただけだバカ」


トビー「おおーん」




ルーシィ「ムーンドリップ?呪いの事かしら?」




シェリー「ユウカさん、トビーさん、悲しい事ですわ」


ユウカ「シェリー」


トビー「おおーん」


男2人の前に赤髪の女性が現れた



シェリー「アンジェリカが何者かの手によってやられていました、しかも傷跡を見る限り一撃で・・・」


トビー「ネズミだよっ!!」




アルト「あの巨大ネズミの事か・・・!?」




シェリー「ネズミじゃありません・・・アンジェリカは闇の中を駆ける狩人なのです、そして愛」




ルーシィ「強烈にイタイ奴が出てきたわね」


ナツ「あいつらこの島のモンじゃねぇ・・・ニオイが違う」


ハッピー「うん、呪われてる感じがないよ」


岩陰からナツが奴らのニオイを嗅ぎとる


どうやら本当にガルナ島の人間ではないらしい






ユウカ「侵入者・・・か」


シェリー「もうすぐお月様の光が集まるというのに・・・何て悲しい事でしょう・・・零帝様のお耳に入る前に駆逐いたしましょう」


ユウカ「だな」


トビー「おおーん」


シェリー「デリオラを見られたからには生かしては帰せません、侵入者に永遠の眠り・・・つまり愛を」


トビー「死だよっ!!殺すんだよ!!」






アルト「何だってんだ・・・アイツら一体・・・!?」




怪しい三人組が洞窟内から立ち去った後、アルトたちは岩陰から出て話し合う




ナツ「何だよ、とっつかまえて色々聞きだせばよかったんだ」


ルーシィ「まだよ、もう少し様子を見ましょ」


アルト「なーんかややこしい事になってきたなァ」


ハッピー「何なんだろうねあいつ等」


グレイ「くそ・・・あいつ等、デリオラを何のためにこんな所に持って来やがった」


デリオラを見てから動揺しっぱなしのグレイ



グレイ「つーか、どうやってデリオラの封印場所を見つけたんだ・・・」


ルーシィ「封印場所?」


グレイ「こいつは北の大陸の氷山に封印されていた」


ルーシィ「え?」


グレイ「10年前・・・イスバン地方を荒らしまわった不死身の悪魔・・・オレに魔法を教えてくれた師匠ウルが命をかけて封じた悪魔だ」


アルト「グレイの師匠が封じた悪魔・・・!?」


グレイ「この島の呪いとどう関係してるかわからねえが、これはこんな所にあっちゃならねえモノだ・・・零帝・・・何者だ・・・ウルの名を汚す気ならただじゃおかねえぞ!!」



グレイの拳からは冷気が溢れ、零帝への怒りに燃えていたのであった


 
 

 
後書き

余談ですが作者が初めてフェアリーテイルのアニメを見たときはデリオラ編の時でした

 
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