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FAIRY TAIL 魔道を歩む忍

作者:コロナ
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第二章 ニルヴァーナ
  第十二話たった一人の為のギルド

第十二話 たった一人の為のギルド

オライオンセイスの壊滅とニルヴァーナの破壊。リチャードとジェラールの別れを経験しながらも連合は勝利を収めた。
皆は戦いのキズを癒すためケットシェルターへと足を運んでいた

ルーシィとシェリーはここで民族衣装野良のようなものを着ていた

「わぁ!!かわいい!!」

「私の方がかわいいですわ」

ルーシィは髪を三つ編みにし頭に飾りをしていた。

「ここは集落全部がギルドになってて織物の生産も盛んなんですよ」

「ニルビット族に伝わる織り方なの?」

「今‥思えばそういう事……なのかな?」

「あなた、ギルド全体がニルビット族の末裔って知らなかったんでしたわね」

「私だけ後から入ったから。キョウさんは知ってるのかな?」

ルーシィは元気のないエルザに服を勧めたがエルザの返事は上の空だった

「ところでウェンディ。ケットシェルターはいつ頃からギルド連盟に加入してましたの?私…失礼ながらこの作戦が始まるまでギルドの名は聞いた事ありませんでしたわ。瞬身のキョウは聞いたことありましたけど」

「そういえばあたしも。キョウの名前は聞いたことあったけど…」

それもそのはず。魔導雑誌"週刊ソーサラー"にはキョウの名はちゃんと載っていたがギルド名は書かれていなかったのだ

「やっぱりキョウさんはすごいな…。うちのギルド本当に無名なんですね」

と落ち込むウェンディだった



一方その頃外ではキョウとナツが意気投合し一緒にラーメンを食べていた

「どうだ?うまいだろ?ここのラーメン」

「もが!!ぼっかいぼ!!」(訳、ああ!!全くだ!!)




妖精の尻尾(フェアリーテイル)青い天馬(ブルーペガサス)蛇姫の鱗(ラミアスケイル)、そしてウェンディ、キョウ、シャルル。よくぞ六魔将軍(オライオンセイス)を倒しニルヴァーナを止めてくれた。地方ギルド連盟を代表してこのローバウルが礼を言う。ありがとう。なぶらありがとう」

連合の皆は広場へ集まりローバウルは深く礼をした

そこへ一夜がーー

「どういたしまして!!!!マスターローバウル!!!!六魔将軍(オライオンセイス)との激闘に次ぐ激闘!!!!楽な戦いではありませんでしたがっ!!!!仲間との絆が我々の勝利に導いたのです!!!」

「さすが先生!!」

ヒビキ、レン、イヴが声をそろえた

「ちゃっかりおいしいトコもっていきやがって」

「あいつ、誰かと戦ってたっけ?」

戦うどころか一番最初にやられていた

全くやかましいオッサンだな。とキョウはしみじみ感じた

「お前達もよくやったな」

「終わりましたのね」

「ジュラさん」



「この流れは宴だろー!!!!」

「あいさーー!!!」

「一夜が」

「「「一夜が!?」」」

「活躍」

「「「活躍!!!」」」

「それ」

「「「ワッショイ!!ワッショイ!!ワッショイ!!ワッショイ!!」

「宴かぁ」

「脱がないの!!」

「フフ」

「あんたも!」

グレイそれにリオンは服を脱いでいた

エルザは静かに皆が騒いでいるのを見ていた

「さあ、ケットシェルターの皆さんもご一緒にィ!?」

「「「ワッショイ!!ワッショイ!!」」」

「ワ‥」

が空気が重たくなる。ヒュウウウと冷たい風が吹いた。

ウェンディとキョウ意外のメンバーは顔が暗く無反応であり騒ぐ気配はかけらもなかった

皆は不思議そうな顔をする

「皆さん‥‥。ニルビット族のことを隠していて、本当に申し訳ない」

「そんな事で空気壊すの?」

「ぜんぜん気にしてねーのに。な?」

「マスター。私も気にしてませんよ」

ウェンディはそう言ったがローバウルは顔を暗くしたままだった
そんな中キョウが口を開く

「じいさん。もういいんじゃないか?全てを話しても」

ウェンディはキョウの顔を不思議そうに見つめる

「そうじゃな。皆さん。ワシがこれからする話をよく聞いてくだされ。まずはじめに……。ワシらはニルビット族の末裔などではない。ニルビット族そのもの。400年前ニルヴァーナを作ったのはこのワシじゃ」

リオンはおどろき、ルーシィは「うそ…」とつぶやきナツはポカーンとしウェンディは体を小刻みに震わせながらだまりこむ

「400年前…世界中に広がった戦争を止めようと、善悪反転の魔法ニルヴァーナを作った。ニルヴァーナはワシ等の国となり平和の象徴として一時代を築いた。しかし強大な力には必ず反する力が生まれる。闇を光に変えた分だけニルヴァーナはその闇をまとっていた。バランスを取っていたのだ。人間の人格を無制限に光に変える事は出来なかった。闇に対して光が生まれ、光に対して必ず闇が生まれる」

「言われてみれば確かに」

リチャードが善に目覚めたのはニルヴァーナの影響だったのだ

「人々から失われた闇は我々ニルビット族にまとわりついた」

「そんな…」

「地獄じゃ。ワシ等は共に殺し合い全滅した」

皆は驚きを隠せなかった

「生き残ったのはワシ一人だけじゃ」

ウェンディは見開く

「いや‥‥。今となってはその表現も少し違うな。我が肉体はとうの昔に滅び今となっては思念体に近い存在。ワシはその罪を償う為‥‥。また‥力なきゃ亡霊《ワシ》の代わりにニルヴァーナを破壊できるものが現れるまで、400年‥‥見守ってきた。今‥‥ようやく役目が終わった」

「……」

「そ‥‥そんな話‥」

すると広場にいたケットシェルターのメンバーたちが次々と消えていく

「マグナ!!ペペル!!何これ‥!?みんな‥」

「アンタたち!!!」

皆は笑顔で消えていく

「どうなってるんだ!?人が消えていく!!」

「イヤよ!!!みんな‥!!!消えちゃイヤ!!!」

「騙していてすまなかったな。ウェンディ。キョウお前は騙しきれなかったがな」

「オレの瞳力をなめるなよ‥」

と笑みを浮かべた

「ここのギルドメンバーは全員‥じいさんの作り出した幻だ…」

「何だとォ!!?」

「人格をもつ幻だと?」

「何という魔力なのだ!!」

「ワシはニルヴァーナを見守る為にこの廃村で一人で住んでいた。7年前。二人の少年がワシの所に来た」

『この子を預かってくれ』

『お願いします』

「ワシは少年たちのまっすぐな眼につい承諾してしまった。一人でいようと決めてたのにな……」

『おじいちゃん。ここ‥どこ?』

『こ‥‥ここはじゃな……』

『ジェラールとキョウさん‥わたしをギルドに連れてってくれるって‥』

泣きそうになるウェンディをローバウルはーー

『ギ‥ギルドじゃよ!!ここは魔導士ギルドじゃ!!!』

『本当!?』

『ああ!それにそのキョウという少年はいつかここに帰ってくるといっておった!』

『キョウさんが!?』

ウェンディは嬉しそうにピョンピョンと飛び跳ねた。



「そして幻の仲間たちを作り出した。」

「それってまさか‥‥?」

「ウェンディの為に作られたギルドだ」

「そんな話聞きたくない!!!バスクもナオキも消えないで!!!」

「ウェンディ、シャルル、キョウ。もうおまえたちに偽りの仲間はいらない」

とゆっくりとウェンディとキョウの背後に指を刺した

「本当の仲間がいるではないか」

ローバウルはニッコリと笑った

「それに偽りではなく本当に大切な人が出来たではないか。キョウ。ウェンディを頼むぞ」

「わかっている」

「おまえたちの未来は始まったばかりだ」

「マスター!!!!」

消えてゆくローバウルに腕を伸ばして駆け寄る

亡霊以前にケットシェルターのマスターだったのだ

「みなさん本当にありがとう。ウェンディとシャルルもキョウを頼みます」

完全にローバウルは消え去った

「余計なお世話だ…。くそじじい‥」

キョウは呟いた

ローバウルが消えたと同時にウェンディの右肩にある紋章が消えキョウに刻まれた紋章も消えた

「マスタァーー!!!!」

ウェンディは泣き叫ぶ。それにつられルーシィも涙を流す。
そこにキョウがウェンディの側に行きウェンディを抱き寄せる

「心配するな。オレがついてる。だから今は思いっきり泣いとけ」

ウェンディはキョウの胸にうずくまりボロボロと泣いた

そこへエルザがキョウの肩に手を置く

「愛する者との別れのつらさは……仲間が埋めてくれる。来い。フェアリーテイルへ」

第十二話 完 
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