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アクセル・ワールド 〜赤龍帝の拳〜 (更新凍結中)

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第三話 Level9erの復活戦

 
前書き
三話目ですね。学校での投稿です。
てか明後日模試だ‼︎
とか思いながらの投稿です!
バトル描写は自信なしです!
それではどうぞ 

 
俺は加速世界に降り立ち、対戦相手を決める。その中から一つ、気に入った名前をクリックする。アバターネームは、
『アッシュ・ローラー』。なかなか変わった名前だ。人のことは言えないがな。
さてと、それでは行きますか。

降り立ったのは腐敗した世界。世紀末ステージ。ここは正直あまり好きではない。だって臭えんだよ。焦げ臭い。こんなステージを好きになる奴なんて相当なもの好きか……

「ヘイヘーイ!俺様お気に入りの世紀末ステージとはメェェェェガラッキィィィィィィ!」

相当なファンキー系かのどちらかだ。
巻き舌の声がした方にギギギと音がしそうなくらいゆっくり向ける。そこにはスカルフェイスの、暴走族みたいなバイクに乗っている、なんと言うか……世紀末といった風貌のアバターがいた。彼がおそらくアッシュローラーなのだろう。

「そしてお前はぁぁぁぁぁぁ……」

ブルンブルンとバイクを鳴らし、俺に対して中指を立てた。恐らくこれがアニメだったらモザイクかかってるんだろうなぁ……

「メェェェェェガアンラッキィィィィィィ‼︎」

なんて呑気なこと言ってる場合じゃなかった‼︎アッシュローラーがバイクで突っ込んで来てる!

「クッソが!」

毒づきながら走る。と言うか逃げる。
あれは恐らく強化外装だ。アバターの力を象徴した装備。逆に考えれば、あれがなければ本体のステータスはそこまでではないということだ。

「だったらバイクから突き落とせば…」

「オラオラー!逃げんじゃねぇ!」

うん、無理だ。あんなの止められるわけない!とにかく今は逃げろ!
アッシュローラーのバイクが俺を襲い、ギリギリでかわすがそれでもかする。
それによってウェルシュドラゴンのHPゲージが僅かに減る。

「この感じ久しぶりだな………」

場違いにも体に流れる痛みを懐かしむ。
この感覚は、俺だけのものだ。
マスクの中でニヤリと獰猛な笑みを浮かべる。

「よし、こいよ!世紀末ライダー!」

「上等だ、レッド野郎‼︎」

残念だけど俺のカラーは赤(レッド)じゃなくて緋色(ウェルシュ)だよ。

そう、内心で訂正しながら俺は逃げる。
向かう先は、屋内。これなら相手も追っては来れないはずだ。多分。
そんな希望的観測をした俺だったが、どうやら甘かったらしい。

「壁走りだと⁉︎」

ありえねえ‼︎とか思ったしまう反面。かっこいい‼︎と思ってしまう自分がいた。
いいなぁ。やってみたいなぁ。
とか、呑気なこと考えてたら…

「ぐっへえ‼︎」

直撃した!バイクが真正面からおれの体にあたり、衝撃が走る。まるで本当にバイクに轢かれたみたいだ。

「あ〜ヤッベェ…笑えねぇ……いや、逆に笑える。勝ち目あるのかよおい。」

フラフラとした足取りで、なんとか屋上まで辿り着く。HPバーもイエローないし殆どレッドゾーンだ。
ガクンと膝の力が抜ける。が、まだ膝は折らない。負けれないのだ。
あの人の…あの黒の姫の為にも。

「ヘイヘーイ‼︎ようやく観念しやがったかぁ⁉︎」

「観念はしないなぁ。覚悟はしたけど。」

フラリと立ち上がり拳を握る。そして、指をたて、くいっと引く。

「来いよ。目にもの見せてやる!」

それを皮切りにアッシュライダーは走り出す!
おそらくこれを食らえば敗北は必至。だが、逆に言えば一撃さて食らわなければ勝ち目はあるということだ。
ならばやはりあのバイクは止めなければならない。

さて困ったぞ。と、普通考える。
だが、この状況に陥った時点で、俺の勝利は確定している。

今さらながら、状況と言うか場所の説明をしておこう。
世紀末ステージの屋上。そこは普通のコンクリートで覆われているわけではない。そこは、数多くのタイルが敷き詰められており、それがちゃんと外せるようになっている。
さて、それでは何故今さらそんな説明をしたのかだが。それは、ここからのアッシュローラー攻略に必要だからだ。

アッシュローラーの強化外装であるあのバイクは前時代的な後輪可動式のバイクである。つまり、後輪さえ止めて仕舞えばあとはどうにでもなる。

なら引きつけろ。ギリギリまでアッシュローラーのバイクを止める手段はこれしかない。もう少し。あと4メートル。
まだだ。勝ちたいのなら耐えろ。あと2メートル。彼奴のために俺はここから這い上がらなければならないんだ!

「死ねャァァァァァ‼︎」

「ここだぁぁぁぁぁ‼︎」

アッシュローラーのバイクをギリギリで避け、その後輪の下にあるタイルをちゃぶ台返しの要領で持ち上げる。
普通なら、タイルの方がぶち破れる。
だが、角度や力加減を調整すれば………

「な、んだとぉぉぉぉぉぉ‼︎」

このように………

バイクはひっくり返る。故に、アッシュローラーのステータスは、激減する。事実。今の転倒でHPバーも少し減っている。

「くっ、この野郎!」

立ち上がりバイクを立てようとするも、そのバイクは、赤龍帝の脚で押さえ込まれる。

「さてと、世紀末ライダー。」

人差し指を親指で抑え、

「俺の番だ。」

バキリと鳴らす。
これは、全盛期。赤龍帝が領土戦に出向く前にしていた癖だ。

それはつまり。

必勝を誓うということ。

「吹っ飛べ!」

拳を握り、低く構える。
なんのひねりもない、単純な技。付属効果も大してなく、ただ一撃の威力を上げるレベル1の必殺技だ。

だが、だからこそ。

「龍拳(ドラゴンナックル)‼︎」

その拳は、アッシュローラーの体に深く深く、突き刺さる。

winner ウェルシュ・ドラゴン!


「いって!」

現実に戻るなり背中に衝撃が走る。
何ですかね。まさか新手のいじめですかね。とか思いながら後ろを振り返る。

「やったな、ウェルシュ・ドラゴン!一瞬だがヒヤリとしたぞ!」

「お前かよ!」

我らが黒の王こと黒雪姫様でした。

「?まぁいいさ。これで先ずは10ポイントだな。幸先はいいんじゃないか?」

姫がそういいながら歩きだす。

だが姫よ。お前は少し間違えてるぞ。

「いや、20ポイントだよ。あいつレベル2だった。」

そう言うと、彼女はキョトンとするが、すぐにさっきの様な笑顔を見せる。

「ふふ、はははは‼︎君は全く、本当に面白いな!流石だ‼︎」

何がですかね。姫様。

「それでは、復活戦祝いに何か美味しいものでも………」

姫がそう言おうとしたその時だ。

「一誠をどうするつもりですか⁉︎」

後ろから声が聞こえる。
俺は振り返る。その声には聞き覚えがあった。正直、この場にはいて欲しくない人物だ。

「千百合…………………」

さてさて、この場を表現するならばこんな一言がぴったりだろう。

『修羅場』

いや、そうでもないか?
 
 

 
後書き
赤龍拳の幼なじみと恩人。倉崎千百合と、黒雪姫は出会う。火花を散らす。修羅場確定?
次回。「現在の立ち位置」

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