FAIRY TAIL 魔道を歩む忍
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ニルヴァーナ復活の章
第五話 天馬から妖精たちへ
第五話 天馬から妖精たちへ
一方その頃ウェンディはエルザとジェラールの元へたどり着いた
「ウェンディ。無事だったか」
「君は‥!?」
ジェラールは今全ての記憶を失っている
(やっぱり私の事‥)
「ジェラールは記憶が混乱している‥‥。私の事も君の事も憶えていないらしい」
「オレの知り合い‥だったのか?」
「え?」
(記憶‥!?そっか‥それで‥)
とシャルルはジェラールにニルヴァーナの止め方を訪ねるがこれ以上打つ手がない。ということだった
そしてニルヴァーナに地響きが起こる
「何だ?」
ニルヴァーナが今まさに発射されようとされている。ケットシェルターのメンバーたちは怯えローバウルにすがりつきゼロは叫んでいた
「まさかニルヴァーナを撃つのか!!?」
「やめてぇーーー!!!!」
ウェンディは叫ぶがニルヴァーナは発射された
だがその攻撃はギルドに当たることなく素通りしていった。
ニルヴァーナの一つの足が完全に破壊されそのせいで傾き外していた
皆は驚いていた。もちろんゼロもだ。
「ニルヴァーナの足が破壊されただと!?そんな馬鹿な!!」
エルザは空を見上げる。すると最初にオラシオンセイスによって墜落したはずのクリスティーナが飛んでいた
『聞こえるかい!?誰か‥‥。無事なら返事をしてくれ!!!!』
その通話にエルザが答える
「ヒビキか?」
『エルザさん?ウェンディちゃんも無事なんだね』
「どうなっている?クリスティーナは確か撃墜されて」
『みんなの魔法で補っているんだ。そしてさっきの攻撃はウェンディちゃん、キョウ君のだ。キョウ君がすごい風の魔法でニルヴァーナの足を完全に破壊したんだ」
「え!?キョウさん!?」
「キョウ‥。というとあの瞬身のキョウか?」
その直後にエルザたちの足元に三つの刃の着いたクナイが突き刺さり、その刹那、キョウが現れた
「あぁ、そうだ」
「キョウさん!!」
「すまないな。遅れてしまって」
『それより聞いてくれ!!!時間がかかったけどようやく"古文書"の中から見つけたんだ!!!!ニルヴァーナを止める方法を!!!!』
「本当か!?」
『ニルヴァーナの足のようなものが7本あるだろう?その足‥実は大地から魔力を吸収しているパイプのようになっているんだ。その魔力供給を制御するラクリマが各足の付け根付近にある』
「ようするにその7本の足の制御ラクリマを壊せばいいわけだな?」
『ああそうだ!ただし同時だ。一つずつではダメだ!!!他のラクリマが破損部分を修復してしまう』
「同時にだと!?どうやって!?」
『僕がタイミングを計ってあげたいけど、もう‥‥念話が持ちそうにない』
その直後にクリスティーナは地面を滑りながら墜落したがヒビキはなお念話を続けた
『君たちの頭にタイミングをアップロードした。君たちならきっとできる!!信じてるよ』
とキョウたちの頭にゲージのようなものが浮かび上がった
「20分!?」
『次のニルヴァーナが装填完了する直前だよ』
とその時少しノイズが入りヒビキとは違う声が聞こえてきた
『無駄なことを‥』
「僕の念話をジャックしたのか!!?」
『オレはゼロ。六魔将軍のマスターゼロだ。まずは褒めてやろう。まさかブレインと同じ古文書が使える者がいたとはな‥‥』
そうか‥古文書の中でニルヴァーナの存在を知ったのか
「ゼロとか言ったな。なぜ念話をジャックしてまでオレたちに話しかけてくるんだ?」
『ククク‥それはな‥お前たちに聞かせるためだ!!!オレはこれより全てのものを破壊する!!!手始めに仲間を三人破壊した。ドラゴンスレイヤーに氷の造形魔導士。星霊魔導士、それと猫もか』
「ナツくんたちが‥!?」
「そんなのウソよ!!!」
エルザは唇を噛み締め震えていた
『てめらはラクリマを同時に破壊するとか言ったなァ?オレは今その7つのラクリマのどれか一つの前にいる!!ワハハハハ!!!!オレがいる限り同時には壊すことは不可能だ!!!!』
ゼロはそう言い残し念話を切った
(ゼロに当たる確率は6分の1。しかもエルザとキョウ以外では勝負にならんと見た方がいいか)
シャルルはあることに気がつく。ラクリマを破壊できる魔導士が足りないことだ。
「7人も‥‥いない‥!?ラクリマを壊せる魔導士が7人もいないわ!!!!」
「わ‥私‥‥破壊の魔法は使えません‥ごめんなさい‥」
「!!?」
「そうだわ!!キョウよ!!キョウの影分身なら何とかなるでしょ!!!?」
「悪いがそれは無理だ」
「なぜだ?」
「影分身は自分の魔力を完全に半分に分けてしまう術だ。もし影分身をしたとしてゼロに出くわしたら勝ち目はない」
「こっちは3人だ!!!他に動けるものはいないのか!!?」
と反応したのが手足を縛られ豚の丸焼き状態になっている一夜だった
「私がいるではないか」
『一夜さん!!これで四人!!』
『まずい‥‥もう‥魔力が‥‥念話が‥‥切れ‥‥』
「あと3人だ!!!誰か返事をしろーー!!!」
「グレイ‥‥。立ち上がれ……。お前は誇り高きウルの弟子だ。こんな奴らに負けるんじゃない」
リオンはグレイに立ち上がるように呼びかけ
「私‥‥ルーシィなんで大嫌い‥‥。ちょっとからいいからって
調子にのっちゃってさ、バカでドジで弱っちいくせに……。いつも‥いつも一生懸命になっちゃってさ……。死んだら嫌いになれなせんわ。後味悪いから返事しなさいよ」
シェリーは泣きながらルーシィへ呼びかけた
「ナツさん‥‥‥」
「オスネコ……」
「ナツ‥」
「立ち上がれ…」
『ナツくん‥僕たちの‥声が‥』
ナツ、グレイ、ルーシィ、ハッピーは必死の力で立ち上がった
「聞こえてる!!!!」
「ビンビン感じる。四つの魔力を…すげえんだな、あんたらのとこの魔導士は」
とエルザに言う。するとエルザは笑みを浮かべながら答えた
「ああ。これこそが私たち妖精の尻尾だ」
第五話 完
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