FAIRY TAIL 魔道を歩む忍
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物語の始まりの章
第三話 再会
前書き
第三話です。前の話で書き忘れてしまったのですが原作はニルヴァーナ編からにします。
力を手に入れてから三年。オレはウェンディたちと別れた廃村へ向かっていた。
とそこにどこからか悲鳴が聞こえた
「きゃあぁぁああっ!!」
「!?近いな」
その悲鳴を聞いたキョウはすぐさま向かう方向を変え悲鳴の主の元へ向かった
〜???視点〜
わたしはとある依頼で薬草を取りに行くためにこの森に入っていたんだけど…そうしたら魔物に襲われて…しかもこの魔物、前に一度襲われたことがあるし…。
怖いよ…
助けて…
キョウさんーー
(この近くか?悲鳴が聞こえたのは)
すると魔物に襲われている少女の姿が見えた。オレは魔物の注意を最大限引きつけすぐさま螺旋丸を放ち魔物を追い返した。
「大丈夫か?」
キョウは襲われていた少女を見たとき驚愕した。
襲われていた少女も同様、驚きを隠せなかった。
「ウェンディ‥」
「キョウさん‥」
その少女とは3年前あの廃村に置いてきたウェンディだった。あの深海のように青い髪は腰ぐらいにまで伸びていた。ウェンディは目に涙を浮かべキョウに抱きついた。
「ずっと‥ずっと‥会いたかった‥」
「オレもだ‥ウェンディ。
ーーただいま。」
ウェンディは最高の笑顔でーー
「おかえりなさい!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
その後オレは化猫の宿(ケットシェルター)へ入った。仕事で元々得意であった"飛雷神の術"を駆使していたため、いつの日か"瞬身のキョウ"という異名がついた。仕事は大体闇ギルドの制圧ぐらいだけど。それに新しい仲間"シャルル"も加わった。でもシャルルは人間じゃない。猫だ。しかもしゃべって飛ぶのだ。
そしてあの老人はローバウルというらしい。だがこのギルド何か変だ。何故人間がオレとウェンディとじいさんしかいないんだ?
オレはウェンディが寝静まった頃じいさんを呼び出して訳を聞いた。
「気づきおったか。そう、このギルドはウェンディのために作ったギルドじゃ。」
「ウェンディために作っただと?」
「なぶら。そうじゃ。お前さんが思っている通りここにいる人間はワシとキョウとウェンディだけじゃ。他の皆はワシが作った幻じゃ」
「人格を持つ幻!?」
「かくいうワシも人間と言うより、思念体に近い存在になってしまったがな」
「じいさん。オレはあんたの正体は大体検討が付いた」
「どういうことじゃ?」
「オレは六道仙人から力と知識をもらった。六道仙人のことならわかるだろ?"400年間ずっとここにいる"あんたなら」
その言葉にローバウルは驚きを隠せなかった。そしてガタっと立ち上がる。その際に酒瓶が割れ酒を注いでいたコップも落ち割れた
「お主もしかすると忍一族の者か?」
「ああ、その通りだ。で?どうする?オレを追い出すか?」
「いや、そんなことはせん。ウェンディにはお前さんしかいないのだからな」
「話してくれないか?ここにずっといる理由を」
「分かった。話そう。あれはーーーー」
「これがワシがここにいる理由だ。そしてこれだけは約束してくれ。ウェンディには決して言うな」
「ああ、わかっている。」
「そうか。どうだ?酒。飲むか?」
「いただこう」
そして夜は更けていった
ーーーーーーーーーーー
そしてその二人の会話があった夜から三年の月日が経った
ある日食事をしていたらウェンディが相談があると言ってきた。
「キョウさん。私今度の連合軍に参加しようと思うんです」
連合軍。そういえば近々六魔将軍を討つための連合が結成されるらしいがーー
「ちょっと!!ウェンディ!!何考えてるの!!?そんな危ないところにあなたを行かせるわけにはいかないわ!!」
シャルルはそれに大反対した。それもそうだ。小さい女の子を危険なところになんか行かせられるはずがない。オレはその理由を聞いた。
「落ち着けシャルル。何故そう思ったんだ?」
「私、今のままではいけないと思うんです。それに‥」
「それに?」
「私と同じ滅竜魔導士の人も参加するらしいので‥」
「そうか。同じ滅竜魔導士なら消えたドラゴンの事分かるかも知れねえしな」
「はい!」
「そうか。じゃあ、頑張れよ」
「ちょっと、キョウ!!あんたね!!」
「まぁ、いいじゃないか。他にも強力な魔導士がいるし、ウェンディにもいい経験になる」
シャルルは渋々ウェンディが行くことを了承した。
キョウはウェンディの頭を撫でる
「キョウさんは参加しないんですか?」
「オレはその日に仕事があるからな。参加するにしてもかなり遅れる。ま、そんなことより飯だ飯。」
キョウたちは食事を再開した。
〜連合軍集結当日〜
ウェンディは出かける支度をしていた
「それでは行ってきます!!」
「気をつけろよ」
「はい!!」
と元気よくギルドを後にしていった。
キョウはまだ知らなかった。ウェンディが大変なことに巻き込まれることなどーー
ちなみにシャルルがこっそり後をついていった
第三話 完
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