FAIRY TAIL 魔道を歩む忍
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第一章 始まり
第一話 少年と少女の出会い
前書き
みなさんお久しぶりデス。はじめましの方は初めまして。コロナです。
就職先も無事決まりかなり落ち着いてきたので小説投稿を再開します。
また評価などしてくれると嬉しいです。ではどうぞ!!
オレの名前はキョウ。少し変わった
力を持ったフリーの魔導士だ。オレは忍という一族の末裔で、そのせいなのかギルドに入ろうとしたら門前払いされたこともある。つまり世間からは忍は忌み嫌われているということだ。
オレ以外の忍は皆殺された。住んでいた里も滅ぼされ、目の前で家族、親友を殺された。その時からだ。目に異変が起きたのは。そのあと調べたら忍一族の中でもごくわずかしか開眼できない"写輪眼"。そのごくわずかの中でも数人しか開眼できていないと言われている"万華鏡写輪眼"だということが分かった。その後は修行したりして世界中を旅している。
とある山道を歩いていると青髪の少年と同じく青髪の少女が魔物に襲われているのを目撃した。オレはすぐさま二人の前に立った。
2人は突然現れたオレの姿に一瞬硬直するが、咄嗟に声をかけて正気を引きずり出す。
「お前たち!!何をしている!!早く逃げるんだ!!」
「キシャァァァ!!」
魔物は唸りを上げる
「は、はい!!」
二人はその場を離れた。やがて姿が魔物からして見えなくなるのを確認すると、魔物に注意を最大限向けて構える。
唸る魔物、恐怖は感じなかった。これぐらい、慣れていたからだ。世界を旅していると、これぐらいの事は日常茶飯事、そうでなくても滅ぼされる前から修行していたオレからすれば、覚悟できている光景だった。
「さて‥こいつを片付けるか」
オレは素早く魔物の上空に飛んだ。魔物はオレを探しキョロキョロとしている。突然、まるでその場に最初からいなかったかのように"消えた"と錯覚するほどの超速で飛んだオレからすれば、対象を見失っている魔物の姿は格好の的。攻撃し放題当て放題の隙だらけな赤子同然だった。
「隙だらけだな。」
オレが手の平を開くと青い球体のようなものが現れた。それは球の中心から薄く青く光り、少し触れただけで削り取られてしまいそうなほどに激しい魔力の渦が螺旋を描いている。
そしてそのまま急降下し球体を魔物にぶつけた。
「螺旋丸!!」
衝突の瞬間、風が巻き起こる。しかしそれは自然に吹いたものではない。気流の流れが"自然"ではなく人工的に乱され、小規模の乱気流が魔物の体のすぐ側で吹き荒れる。
吹き飛んだ魔物は気絶していた。その気になれば、このままトドメを刺せるほどに無防備な姿をさらけ出している。
オレは逃げた二人を見つけ声をかけた。
「ケガはないか?」
「助けてくれて、ありがとうございます。」
見たところ、ケガはなさそうだ。襲われていたからか、その事実を確認するとふっと息を吐く。
少年はお礼を言ったのだが少女のほうは怯えてしまっていた。オレはそっと、怯えている少女の頭を撫でた。
「心配するな。もう怖がる必要はない。安心しろ」
「う、うん‥」
どこかまだ不安げだったが、オレの言葉を一応は信用してくれたようだ。この深海のように青いサラサラした髪から手を放し、顔を上げる。
「ところで、おまえたちは二人で旅をしているのか?」
と青い髪の少年が受け答える
「はい。この子の母親が突然いなくなってしまったそうなんです。それでオレが一緒にその母親を見つける旅をしているんです。」
キョウは少女の方に目を向け優しく頭を撫でる
「そうか。それは辛かったな。オレも同じだ。そうだお前、名前は?」
「ウ‥ウェンディ‥」
「オレはジェラール」
「そうか。ウェンディにジェラールというのか。いい名前だ。そうだ。お前たちだけでは危険だろう。オレも旅に同行したいんだがいいか?」
ジェラールとウェンディは嬉しそうにそれを承諾した。どうやら完全に信用してくれたようだ
「よし。それでは行くか」
ジェラールはいきなり何かを察知すると「アニマ!!?」と叫ぶ。
「アニマ?」
「い、いや何でもない。行こう」
キョウはそれに疑問を抱きながら3人は旅を再開した
〜キョウ視点〜
しばらくして、オレはあることに気がついた。
「そういえばウェンディ。お前の母親はどんな容姿なんだ?」
「えっと‥。多分信じてもらえないかもしれないですけど‥。私の母親はドラゴンです。『天竜グランディーネ』です」
ん?ドラゴン?母親がドラゴンってことはつまりーー
「お前まさか『滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)』なのか?」
「は‥はい」
やはりか。あの噂に名高いあのドラゴンスレイヤーだったとは。正直驚いた
「羨ましいぜ。そういうの」
「えっ?」
ウェンディはキョウの意外な言葉にキョトンとした
「だってかなり珍しい魔法なんだろ?オレの魔法も珍しいけどこの力は忌み嫌われてるからな」
「どういうこと?」
「オレは忍という一族の生き残りでな。昔、忍一族は魔導士と戦争ばかりしていたらしい。その結果、一族は滅んだ。」
「でも、グランディーネは言ってました。忍一族の人たちは悪い人だけじゃないって」
「そうか。それはありがたいな」
「オレもそう思うよ。だってキョウは優しいからな」
「オレが優しい…ねえ…」
と静かにつぶやいた。優しい…かそれを言われたのは生まれて初めてだ…
そしてしばらくたち、とある廃村を見つけた。そこには一人の老人が居座っていた
「何用かな?」
「悪いがこの子を預かってくれないか!?」
ジェラールはまっすぐな目でそう頼むが老人は困惑していた。
「わ、分かった‥。しかしなぜそんなにあんてているのじゃ?」
と老人が聞く前にジェラールは姿を消した
「じいさん」
「なんじゃ?さっきの少年の連れか。一体何の用じゃ?」
「ああ。そいつが目を覚ましたら伝えて欲しい。必ず帰ってくるとな」
「分かった。確かに頼まれた」
キョウはそのままその場を立ち去った
後書き
久しぶりの投稿でした。
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