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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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謎の影男

 
前書き
基本原作沿いでいきたい

 

 
マグノリア駅


ナツ「なんでエルザみてーなバケモンがオレたちの力を借りてえんだよ」


グレイ「知らねーよ、つーか助けなら俺とアルトで十分なんだよ」


ナツ「じゃあお前だけ行けよ!!」


グレイ「じゃあお前だけ来んなよ!後でエルザに殺されちまえ!!」


駅の中央でナツとグレイが喧嘩を始める




ルーシィ「迷惑だからやめなさいっ!!」


ルーシィの一言で喧嘩が止まる



アルト「放っとけよルーシィ、エルザが来たら大人しくなるよ」


ルーシィ「もおっ!!なんでアンタたちそんなに仲が悪いのよぉ」


ナツ「てかルーシィなんでいるんだよ?」


グレイ「何しに来たんだ?」


ルーシィ「ミラさんに頼まれたのよっ!!」



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

昨日 ギルド内



ミラ「エルザたち四人が組めば素敵だけど仲がギクシャクしてるのが不安なのよねぇー」


コップを拭きながらミラが呟く


ミラ「ルーシィついてって仲をとりもってくれる?」


ルーシィ「えぇー!?アルトでいいんじゃないですか!?」


ミラ「確かにアルトは普段落ち着いてるけど・・・バトルで熱くなったらナツと大して変わらないのよねぇ・・・ふふっ、そこが可愛いんだけどね!」


ルーシィ「そんなぁー・・・」




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


ルーシィ「ミラさんの頼みだから仕方なくついてってあげてるの!」


ハッピー「本当は一緒に行きたいんでしょ?」


ルーシィ「てか、三人の仲とりもつならアンタがいたじゃない!!うわーかわいそっ!!ミラさんに存在忘れられてるしー」


ハッピー「あい」




エルザ「すまない・・・待たせたか?」


ルーシィ「荷物多っ!!」


大きな荷物をしょって来たエルザにルーシィが驚く



エルザ「ん?君は昨日フェアリーテイルにいたな・・・」


ルーシィ「新人のルーシィといいます、ミラさんに頼まれて同行することになりました、よろしくお願いします」


ルーシィが丁寧に頭を下げて挨拶する



エルザ「私はエルザだ・・・そうか、ギルドの連中が騒いでいた娘は君の事か、傭兵ゴリラを倒したとかなんとか・・・頼もしいな」


ルーシィ「それ・・・アルトとナツだし・・・事実と少し違ってる」


エルザ「今回は少々危険な橋を渡るかもしれないが、その活躍ぶりなら平気そうだな」


ルーシィ「危険!!!?」


ナツ「フン」


機嫌の悪そうなナツがエルザに話しかける



ナツ「何の用事か知らねェが今回はついてってやる・・・条件付きでな」


エルザ「条件?」


グレイ「バ・・バカ・・・!!俺はエルザの為なら無償で働くぜっ!!」


アルト「俺もエルザには世話になってるから褒美はいらないよ!」


エルザ「・・・その条件とやらを言ってみろ」


ナツ「帰ってきたらオレと勝負しろ、あの時とは違うんだ」


ルーシィ「!!!」


グレイ「オ・・オイ!!はやまるな!!死にてぇのか!!?」


アルト「あははっ、そりゃ面白そうだな!!」


エルザ「確かにおまえは成長した・・・私はいささか自信がないが・・・いいだろう受けて立つ」


ナツ「自信がねぇって何だよっ!!本気で来いよな!!!」


エルザ「分かっている・・・だが、お前は強い・・・そう言いたかっただけだ」


ナツ「おしっ!!!燃えてきたァ!!!やってやろうじゃねーかっ!!!」


エルザ「グレイ・・・お前も私と勝負したいのか?」


グレイは慌てて首を横に振る



エルザ「そういえばアルトとは勝負した事が一度もないな・・・」


アルト「俺はいーや、同じギルド内で勝負とか誰が最強とか疲れるし、興味ないし」


エルザ「ふふっ、お前らしいな」


ルーシィ「アンタって暴れるときは暴れるのに性格は温厚よね・・・」


アルト「んな褒めんなってば・・・へへっ!」テレテレ


ルーシィ「しかも分かりやすいし・・・」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――

電車内



ナツ「うっ・・・・うぷっ・・・・」


電車内のためナツは酔っておとなしくなる



グレイ「なっさけねえなぁナツはよォ」


アルト「毎度の事だから慣れてるけどね」


ルーシィ「今回もつらそうね・・・」


エルザ「まったくしょうがない奴だ・・・私の隣に来い」


ナツ「あい・・・」


エルザの隣に座っていたルーシィが退け、ナツがエルザの隣に座る


ナツが座った瞬間、エルザはナツの腹を殴り気絶させる



エルザ「これで少しは楽になるだろう」


ルーシィ「そ・・・そういや私・・・フェアリーテイルでナツ以外の魔法見たことないかも」


アルト「そういえばそうかもな・・・日の出の依頼のときは俺の魔法見せてなかったし」


ルーシィ「アルトはどんな魔法を使うの?」


アルト「俺は大地系の力を操る魔法を使うんだ」


ルーシィ「へー・・・大地の力ねぇ・・・」


アルト「地震の圧力とか地割れとか衝撃波とかそういうの」


ルーシィ「うーん・・・いまいち具体的なイメージがわかないけど強そうね・・・」


ハッピー「アルトは魔法を使うとすっごく強いんだよ!」


アルト「おいハッピー!その言い方じゃまるで俺は魔法使わなきゃ弱いって言われてるみたいじゃねえか!」



その後ルーシィはエルザとグレイの魔法を聞いた


エルザはハッピーいわく相手の血がいっぱい出る魔法、グレイは氷の魔法を使うらしい



エルザ「そろそろ本題を話しておこう・・・」


アルト「エルザが力を借りたいなんて・・・よっぽどの相手なんだろうね」


それから数分間、エルザは本題を話す


仕事先で「ララバイ」という何やら強力な魔法の封印を解こうとしている連中を見つけ、その連中が「エリゴール」という名を口にしていた


そして「エリゴール」というのは闇ギルド「鉄の森」(アイゼンヴァルト)のエースであったのを思い出したという話であった




エルザ「鉄の森は6年前に追放され解散したハズだった・・・しかし解散命令を無視して今も活動し続けているれっきとした闇ギルドだ」


エルザたちが話をしながら列車を降りる



ルーシィ「・・・・・帰ろっかな」


ハッピー「出た」


エルザ「不覚だった・・・あの時エリゴールという名に気づいていれば・・・全員血祭りにしてやったものを・・・!」


ルーシィ「ひぃっ!」


すさまじい殺気を放つエルザにビビるルーシィ



ハッピー「ルーシィ、汁いっぱい出てるよ!!」


ルーシィ「汗よ!!」


グレイ「エルザ一人ならその場にいた連中だけなら何とかなったかもしれねえが・・・ギルド一つまるまる相手となると・・・」


エルザ「奴らはララバイなる魔法を入手し何かを企んでいる・・・私はこの事実を看過できないと判断した・・・鉄の森に乗り込むぞ」


グレイ「面白そうだな・・・で、鉄の森の場所は知ってるのか?」


エルザ「それをこの町で調べるんだ」


ルーシィ「・・・あれっ!?やだ・・・嘘でしょ・・・!!?」


エルザ「どうかしたかルーシィ?」


ルーシィ「アルトとナツがいないんだけどっ!!!」


エルザ「なにぃ!!?」


ルーシィ「ナツはともかくなんでアルトまで・・・!?」


グレイ「そういやアイツ・・・途中で寝てたっけ・・・」




―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

電車内


アルト「いやー・・・まいったなぁ、ナツ」


ナツ「あ・・・あい・・・うぷっ」


アルト「完全に寝てた・・・おかげで乗り過ごしちゃったよ」


眠りから覚めたアルトはナツの隣座りながら冷静に話しかける



アルト「まぁ、次の駅で降りればいいか」


その時、アルトたちに話しかける一人の男性がいた



「ねぇ、お兄さんがた・・・ここ空いてる?」



アルト「ん?・・・あぁ・・・空いてるよ」


カゲヤマ「座らせてもらうよ・・・僕はカゲヤマ」


アルト「フェアリーテイルのアルトだ、こっちの酔ってるやつはナツ」


カゲヤマ「フェアリーテイル・・・正規ギルドかぁ・・・うらやましいなぁ」


アルト「そういうあんたも魔導士みてぇだけど・・・どこのギルドだ?」


カゲヤマ「フェアリーテイルって言えばさぁ、ミラジェーン有名だよね・・・たまに雑誌とか載ってるし綺麗だよね」


アルト「・・・無視すんなよ、あんたのギルドの名前はなんていうんだ?」


カゲヤマ「正規ギルドは可愛い子も多いのかぁ・・・うらやましいなぁ・・・うちのギルドまったく女っ気なくてさぁ・・・少し分けてよ」


アルト「おいお前いい加減に・・・――――」


無視をし続けるカゲヤマにイラついたアルトが立ち上がろうとした時、突然カゲヤマが蹴りを繰り出す



カゲヤマ「キーック」


アルト「おっと!」ヒョイ


アルトはカゲヤマの蹴りを軽くかわす



カゲヤマ「いやぁ・・・フェアリーテイルって随分目立ってるらしいじゃない?正規ギルドだからってハバきかせてる奴ってムカツクんだよね」


アルト「俺も人の話を無視する奴はムカツクよ」


カゲヤマ「うちらフェアリーテイルの事何て呼んでるか知ってる?ハエだよハエ・・・ぷぷっ」


アルト「あっそ・・・さぞかし気分が悪いだろうな・・・そのハエにぶっ飛ばされる奴は」ムカッ


カゲヤマ「ぶっ飛ばす?君たちみたいなハエがうちらをぶっ飛ばすだって?ぷぷっ・・・そんな事出来るわけないだろ!?」


カゲヤマが魔法を使い、自らの影を伸ばし拳の形を作り打ち出した



アルト「おっそ!!」スッ


しかし、またもやアルトはカゲヤマの攻撃を軽くかわし反撃する



アルト「うらぁァア!!」ゴッ


カゲヤマ「ごぶぅっ!!?」ゴキッ


殴り飛ばされたカゲヤマが車内の椅子を貫通していき、やがて壁に激突した



アルト「ハエパーンチ!!ぶーんぶぶーん」


カゲヤマ「て・・・て゛めェ・・・」


カゲヤマは折れた鼻から血を噴き出しながら立ち上がる


同時に電車が急停止する



カゲヤマ「うおっ!」


アルト「おっと!!急停止かよ・・・ってなんだあれ・・・?」


アルトはカゲヤマのバッグからはみ出た髑髏の杖を見る



カゲヤマ「み・・・見たな!!」


ナツ「うるせぇなぁ・・・」ヨロッ


ナツがよろめきながら立ち上がる



アルト「あ、ナツ!」


ナツ「ぐっ・・・い、今のうちに出るぞアルト・・・また動き出す前に・・・!」


ナツがアルトの手をひっぱり窓から脱出を試みる



カゲヤマ「に、逃がすかぁ!鉄の森に手ェ出したんだ!ただで済むとは思うなよぉ!!」


アルト「鉄の森!?おいナツ、列車から出るのちょっと待て!!」



「先程の急停車は誤報と確認されました、間もなく発車いたします、大変ご迷惑をおかけしました」


アナウンスが終わると同時に列車が再び動き出す



ナツ「うぷっ・・・!待てん・・・!!」


ナツが電車の窓を割り、アルトを連れて脱出する



アルト「おわぁぁぁぁぁ!!」

 
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