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『自分:第1章』

作者:零那
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『不安』

つわりは結局今の今迄続いてる。
安静を強いられてきた。
妊婦体操や運動もしてない。
医者に、したらあかんのんか聞いたら『赤ちゃん殺したい?』って言われたくらい...
『今の時代の子が、昔の人間の言う事聞いて動け動け!運動!ってやってたら命無いで』って言われた。
『昔と今では違う。医者の言う事を守らんと無理する人は赤ちゃん殺すし母体も危険になる!皆が皆、健康に妊婦生活送れるわけじゃ無い。それぞれ違うんやから!』って...


予定日を過ぎた。
でそうな気配もない。
自然分娩の予定。
産みの痛みを体験せなあかんと自負してるから。
虐待の連鎖を止める為に。
産む痛み、苦しみとやらをシッカリ体験しとかな、簡単に殴れるんじゃないかって怖いから。
そこが零那の弱さでもある。
したらあかんことやって意識はしてる。
でもやっぱり怖いから。
自分が産んだからって無償の愛を捧げれる自信なんか無い。
産んだ実感がチャント欲しい。

でも、チャント産めるかな?
大丈夫かな?
出てきてくれるかな?
不安しか無かった。
怖かった。
1人でも育てるって生意気に啖呵切ってたくせに...


あんなに活発に動いてた赤ちゃんが、凄く静か...
死んでないよね?
トントン!

ポコポコ。
こっちが話しかけると返事はしてくれる。
でも、威勢が無い。
弱ってる?
出てくる準備してる?
何やってんの?
ママに逢いたくない?
もう狭いやろ?
苦しいやろ?
はよ出てきてや?
顔みたいよ。
抱っこしたいよ。
おててにぎにぎしたいよ。
足つんつんしたいよ...

そっか...こんな母親の元にやか産まれたく無かったよね...
ごめんね...
でも、お願い...
元気で無事に産まれてきてね。
頑張るから!


 
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