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出て来ておいでよブラバッキー

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第四章

 落研で大人気となり学校全体で評判となった、それでだった。
 生徒達はその落語を聴いてだ、腹をよじらせて笑って言った。
「いや、面白いな」
「そうよね」
「宇宙人が落語ってのもいいけれど」
「猫飼っててね」
「その猫のことを楽しく言って」
「それで落語するなんて」
 それが、というのだ。
「物凄く面白いな」
「中々以上にいけるじゃない」
「そうした落語もな」
「いいわね」
 こう話すのだった、チャーリーはその落語で学校の人気者になった。それでだった。
 地球人の友人達に囲まれながらだ、彼は言った。
「地球ニ来テヨカッタ」
「そうか、満足してくれてるか」
「そんなにいいのね」
「ウン、最高」
 クラスメイト達と昼食を食べながら言う、食堂でカレーを食べている。
「コノかれーモ」
「何かチャーリーってな」
「普通よね」
「他の星から来たっていうけれど」
「それでも」
「生まれた星は違えど」
 それでもだった。
「人間なんだな」
「その心は」
「姿形は違えど」
「僕モソウ思ウ」
 チャーリーもだ、こう友人達に言うのだった。
「生マレタ星ガ違ッテモ」
「それでもな」
「人間なのね」
「心が人間なら」
「それなら」
「ソノコトガワカッタ」
 実際に、というのだ。
「皆人間」
「だよな、じゃあ俺達も何時か」
「チャーリーの星に行きたいわ」
「そしてお互いにな」
「仲良くなりましょう」
「星カラモットモット来ル」
 チャーリーの同胞達がというのだ。
「ソシテ皆ト仲良クナッテ」
「ああ、俺達もチャーリーの星に行って」
「親睦を深めて」
「仲良くやっていこうな」
「これからね」
「ソウシヨウ」
 チャーリーはその目を微笑まさせて言った、そしてカレーを食べつつこうも言った。
「コレぶらばっきーニモ食ベサセル」
「あっ、猫にカレーは駄目だぜ」
「猫ちゃんに刺激物は駄目なのよ」
「魚か鳥かキャットフードにしろよ」
「そういうのにね」
「ワカッタ」
 このことはすぐに頷いたチャーリーだった、そうしてそのカレーの味も楽しむのだった。


出て来ておいでよブラバッキー   完


                              2014・10・29 
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