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緋弾のアリア 黄金の転生者

作者:貴腐
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act2 凶運の出会い

「ん、あんたこの部屋の同居人?」

「そうだが、君が神埼・H・アリアか。私はゴジータ・D・アラス。遠山から話は聞いてる。コーヒーでも淹れよう。ゆっくりしていってもらってかまわない。」

「そうさせて貰うわ。」

俺は台所へ向かってる最中

「キンジ!あんた私のドレイになりなさい!」

――――――――――――――――――――――――――――――
白雪は授業で遅れるので今日の飯は俺が作っていた。
アリアはももまんなる形の違うあんまんを食べていた。そんなにうまいのか。
今日のメニューは適当にハンバーグで済ませて

「で、ドレイってどういう意味だ?」

「強襲科でアタシのパーティに入りなさい。そこで武偵活動するの。」

キンジは反論する。

「あたしが嫌いな言葉は3つあるわ。無理、疲れた、面倒くさい。あたしの前で二度と口にしないで。いいわね? キンジのポジションは前衛、あたしと一緒がいいわ。」

「良くない。そもそもなぜ俺なんだ?」

「太陽は何故昇るの?月は何故輝くの?キンジは質問ばっかりの子供みたい。仮にも武偵なら自分で調べなさい。」

「とにかく帰ってくれ。俺は一人でいたいんだ。」

「まぁそのうちね。ゴジータもいるじゃない。」

「同居人だから仕方ないだろ。ていうかそのうちって何時だよ?」

「キンジが強襲科で、あたしのパーティに入るっていうまで。」

「でももう夜だぞ。」

「なにがなんでも、入ってもらうわ。うんと言わないなら......。」

「言わねーよ。なら?どうするつもりだやってみろ。」

「言わないなら泊まっていくから。」

「「!!!!!!」」

「はぁ!?何言ってんだ!?絶対だめだ!帰れうぅ。」

最後は夕飯を戻りそうになったのを戻した

「うるさい、泊まってくたら、泊まっていくから!長期戦も想定済みよ!」

とトランクを指差す

「......出てけ!」

「な、なんで俺が出て行かなくちゃいけないんだよ!ここはお前の部屋か?」

「分からず屋にはお仕置きよ!」

「.....二人ともそこまでだ。ヒートアップしすぎだ。」

そこで、ゴジータは口を開く

「アリア、お前は自分の要求を突きつけすぎだ。遠山、お前は少し外に出て来い。この状況で白雪さんと鉢合わせはまずいからな。」

「.....分かった。」

バタン

「さてアリア、なぜそんなに焦っている?」

「!」

「なぜパートナーをこんなに強引に求める?お前ほどの武偵はパートナーを不要、とは言わないが、時間を掛けてあっている人間を探せばよいのに。急ぐ理由があるのか?」

「ゴジータ、あなた何者?」

「ただの同居人の武偵さ。本当に急ぐのはある一定の期間でなにかをしなければならない、そしてそれは一人でやるのは難しい、だから遠山に求めるのか?」

「.......そうよ。あたしには急がなければならない理由があるの。だからパートナーが必要なのよ。もう一度聞くわ、あなた何者?」

その存在感、殺気、洞察力に得体の知れないものを感じていた

「目的は知らないみたいだけど、この数時間でそこまで推理してしまう。ただの同居人とは言わせないわ。」

「おまえが何を求めるかはどうでもいい。ホームズ4世。」

「!!!!!!!!なぜそれを!!???」

「俺はイギリスとフランスのハーフ。そして母は伯爵家の出だ。ロンドン武偵局の切り込み隊長である、おまえは有名だ。俺はSランク武偵だ。」

「『幻滅』!」

「その通りだ。」

「あなたはエリートのはずなぜこんなところにいるの。」

「己の強さの限界を知りたいだけだ。」

「......。」

「話がそれたな。俺は遠山の味方。お前が敵対しない限りはアリア、お前の味方でいてやろう。」

「そう、それで十分よ。」

アリアはそうはいったが心のなかでは全く納得していなかった。 
 

 
後書き
遠山金次
探偵科所属。兄金一を失い武装探偵という職業をあきらめている。HSS(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)という体質を持つ。ゴジータはそれを知る数少ない人物。

神崎・H・アリア
強襲科所属。Sランクで『双剣双銃のアリア』の二つ名を持つ。キンジの隠された力を引き出そうとパートナーに組ませる。
 
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