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バカとテストと召喚獣~魔王の息子

作者:金林檎
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第二章 Fクラス

ジノ「……なぁ、アーニャ…」

アーニャ「なに?」

ジノ「……私たちは――何時、次元を突破したんだい?」

アーニャ「現実を見るべき」

ジノ「認めない絶対に認めないぞ――此処がFクラスの教室など私は認めない!!」

ジノ達が立っているのはFクラスの教室前…教室はまるで古く崩れそうな一室だった

ジノ「……仕方がない覚悟を決めるか…」

そしてジノは覚悟を決めドアを開けクラスメイトに挨拶をしようとすると

ジノ「おは「早く座りやがれ蛆虫野郎!!」……アーニャ、抹殺許可を」

ジノは出会い頭、罵られ怒りアーニャに罵ってきた憎き赤ゴリラの抹殺許可を申請する

アーニャ「許可する、思う存分にやって来て」

ジノ「イエス ユア ハイネス!!」

ジノは懐から三本のナイフを取りだし一本は口にくわえもう二本を赤ゴリラに投げる

赤ゴリラ「あぶねぇ、何しやがる!!」

赤ゴリラは突如放たれたナイフだったが紙一重で避けて投げてきたジノに怒鳴る

ジノ「何をしやがる?それは此方の台詞だ!!私なら兎も角アーニャを罵るとは万死に値する!!」

ジノは口にくわえていたナイフを片手で持ち赤ゴリラの首を跳ねようとした時

アーニャ「ストップ」

ジノ「しかし、こいつはアーニャの事を!!」

アーニャ「私は気にしないナイフを納めて」

ジノ「……イエス マイ ロード…」

ジノは赤ゴリラを一睨みし服の下にあるホルスターにナイフを納める

そしてアーニャは近くの席に座り殆ど綿のない座布団と折れそうな卓袱台…ジノはアーニャよりましだったので自分のと交換する

ジノ「そう言えばアーニャ、たしか今日はアップルパイを持ってきたんだよね?」

アーニャ「うん、早起きして頑張った」

ジノ「楽しみだなぁ~アーニャの作るアップルパイは最高だからね♪」

アーニャ「ちよっと照れる」

そうやって会話をしていると先生がやって来る…その先生の姿にジノとアーニャは驚く

ジェレミア「諸君おはよう、このFクラスの担任のジェレミア ゴットバルトだ宜しく」

ジノ「ジェレミア卿!?」

ジェレミア「元気でよろしいヴァインベルグ…だが、此処ではジェレミア先生だ」

そしてジェレミアは教室の有り様を見ると顔をしかめる

ジェレミア「設備については安心してくれ明日、私がちゃんとしたものを支給しよう」

そしてクラスメイトの喜びの声が上がるジェレミアはクラスメイトを黙らせ

ジェレミア「では自己紹介を始めよう」

そして廊下側から一人ずつ自己紹介を始める…そして凄く目立つ少年が(?)立つ

秀吉「儂は木下 秀吉じゃ、演劇部をしておる」

クラスメイトは女子が居ることに喜ぶ…そしてアーニャはジノに質問する

アーニャ「あれって女の子?」

ジノ「いや、違うな…骨格からして男だよあれが有名な男の娘と言うのかな?」

アーニャはふーんと言いながら秀吉をカメラで取る…そしてまた小柄な少年が立ち上がる

土屋「…土屋 康太、趣味はとえちょ…なんでもない特技はとうさ…なんでもない」

そして土屋の自己紹介にジェレミアは頭を抱え土屋に話し掛ける、アーニャはキャラが被っていると思っている

ジェレミア「後で補修室に来るように」

土屋は頷き…その次にポニーテールをした女性が立ち上がる、気の強そうな少女だとジノは思った

島田「島田 美波です、海外から来たので日本語は話せますが書いたり読んだりするのは苦手です…あと英語もだめです育ちはドイツでしたから」

ジノ「へぇー、前まで大変だったんだろうな…」

アーニャ「その気持ち分からなくもない」

ジノ達はブリタニアから日本の事から移ってきたため最初はなにもわからなかったのだ

島田「趣味は吉井 明久を殴ることです☆」

ジノ「前言撤回」

アーニャ「右に同じく」

そして最後は少し茶色の髪の毛をした少年が立ち上がる…ちょっとバカそうな顔をしているが

吉井「吉井 明久です、気軽に『ダーリン』って読んでください」

嫌な予感がしたジノはアーニャの耳を塞ぐ…因みにジノは先に耳栓をしている

全員『『『『ダァーリィーンッ!!!』』』

耳栓だけのジノは少し音が入り凄い吐き気がするのだが気合いで耐える

そしてアーニャの番になり耳を放しアーニャは立ち上がる、クラスメイトは喜びの声を上げる

アーニャ「アーニャ アールストレイム…趣味は料理、好きなものは家族」

『うぉぉぁぁー、アーニャちゃん最高』

『アーニャちゃん愛してるー』

『結婚してくれー』

アーニャが座ったのを確認するとジノはまたホルスターから七本のナイフを取り出した

ジノ「ジノ ヴァインベルグ、アーニャに手を出したら――地獄すら生ぬるい拷問をプレゼントしよう(黒笑)」

全員『『『い、イエッサー!!」

そしてジェレミアは最後の一人になったのを確認すると最後である赤ゴリラを隣に呼ぶ

坂本「Fクラス代表、坂本雄二だ俺のことは代表でも坂本でも好きに呼んでくれ」

ジノ「赤ゴリラ」

坂本「ジェレミア先生が何とかしてくれるとしてもこの設備――不満はないか」

ジノはまたアーニャの耳を塞ぎその直後野郎共の魂の咆哮がジノの鼓膜を襲う

坂本「代表としての提案だが――我々FクラスはAクラスに試験召喚戦争を仕掛けようと思う!!」 
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