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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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19ーカッコイイ11発目

 
前書き
さあさあ!ここからがSound≠bulletの本番!
僕が昔から考えていた展開をお楽しみ下さい!…だが駄文なのが…。
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ!
 

 
「…なぜ追いついた…?」

死銃は驚いた顔で僕を見てきた。

「何故追いついた?そりゃあもちろん…」

僕は右手を背に隠し、左手人差し指を突き出し。

「僕はSAO時代から『風』と呼ばれていてね?
…風は囚われないから風だ。」

この時の沈黙を僕は生涯忘れることはないだろう。死銃も、シノンもポカーンとしている。

「…。」
「…。」
「…。お前は『音の死神』だろ?…スノードロップ。」

死銃のボソッとしたツッコミが沈黙を破る。

「ん…?冗談が通じないな…?まあ、それは冗談。本当はね…。」
「す、スノー…。」

シノンが麻痺で横たわっているのでシノンを抱えて。もちろんへカートも忘れない。部屋を出て行こうとする。

「まったく…こんなにボロボロになって…。」
「待て…貴様を…逃がすと思うか…?」

死銃が今度はエストックを取り出す。
…やはりあいつか。ラフコフの中でエストックを使っていた強いプレーヤーは奴しかいない。
僕はむーとした顔で。

「逃がしてくれないの?」
「当たり前だ…逃がすとでm…⁉︎」

その時死銃はシノンを殺す決定的なチャンスを逃した事を知る。
いつの間にかに死銃の周りにはワイヤーが張り巡らされていた。しかも場所が半壊した室内なので様々な方向から張り巡らされている。

「…⁉︎お、お前…。」
「甘いね…。話に夢中になりすぎだよ?それじゃあ僕を絶望させて殺すなんて無理だね。」
「お前まさか…最初の茶番劇の時に…。」
「今頃気づいたの?…それにしても。」

僕は屈託ない笑顔で。

「大方、シノンを死銃で何らかの方法で殺して僕も殺すつもりだったんだろうけど…。ごめんね♪」
「…。」
「あ、シノン大丈夫だよ?僕がいるから…。もう怖くないよ?」

僕はシノンを抱えて。どうやら麻痺は解けたみたいで僕にしがみついてくる。僕はシノンの頭を撫でると冷たい笑顔を死銃に向ける。

「君との決着は後でゆっくりつけてあげるよ。今はシノンが参ってるからね。」
「…。」
「あ、君に朗報だ!ワイヤーはもうストックがないから『楽譜』は使えないよ?やったね!死銃君!」

僕はシノンを抱えて部屋から出る前に一言入れておく。

「んじゃね♪…次会う時までにデュボネ・カクテルでも飲んておきなよ?
…君の名前にそっくりだからね?」
「お、お前…!俺の…名前も…!」
「ハハッ!ありゃありゃ?どうやら君が逆に追い込まれたね…。
じゃあね?」

僕は悠然と部屋を出て行く。
デュボネ・カクテル。それはカクテルドリンク、ザザに良く似たカクテルドリンク。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「スノー…」

さっきの場所から少し離れた物陰でシノンを降ろすとシノンはとても震えていた。

「どうしたの?…もう怖くないよ?」
「ごめん…なさい…。」
「え?」

シノンは泣きそうになりながら言葉を紡ぐ。

「私…スノーを撃とうとしたの…」
「なんで?」

僕はそんなシノンの頭を撫でながらシノンが座っている隣に座る。

「…強くなりたくて…それで…スコープ越しから…スノーを見てたら…スノーを撃ったら強くなれるのかな…って考えたら…。」
「なるほど…」

僕はシノンに言葉をかけようとすると。

「あ、スノー。」
「お、キリトおかえり。」

キリトが物陰にやって来た。僕はいつも通り笑顔で。

「キリト。銃士Xさんは?」
「ああ…あれは死銃じゃなかった。女の人だったからな。」

キリトはげんなりして現状を報告する。

「なるほどね…僕は死銃さんと一戦戦って来たよ。」
「えっ⁉︎」

キリトは驚いた顔をする。

「そうそうそれで…⁉︎」















































その瞬間。
キリトはライフルで肩を撃ち抜かれていた。僕の後ろの路地から銃弾が飛んできた。
まさか…。

「やったのは黒の剣士だけか…。」

そうして暗闇から出て来たのは死銃…赤目のザザだった。
まさかあのワイヤーを短時間で…⁉︎

「くっ⁉︎」
「キリト!」
「俺は駄目だ…。スノー…時間をかせぐから逃げろ‼︎」
「でも‼︎」

キリトは珍しく怒鳴りながら。

「いいから逃げろ‼︎…お前の彼女がヤバイんだぞ‼︎」

ハッとしてシノンを見ると地面に横たわって震えていた。

「あ…あ…⁉︎」
「シノン⁉︎…くっ⁉︎分かったキリト!」
「あとこれを持っていけ!」

キリトが後ろ向きで投げ渡したのはキリトが使っているビームサーベルだった。

「さっき拾ったんだ!もうHPが1割しかない俺より使えるだろ‼︎」

キリトはもう一本のビームサーベルを出し構える。
それを見て死銃はくつくつと笑い。

「黒の剣士もここまでか…?」
「ここまで?違うな!」

キリトはそのまま構えながら言葉を紡ぐ。

「スノーは…あの世界で命をかけてでも俺達を現実に帰そうとして犠牲になった。」

ーーーエンドロールはどの曲で?ヒースクリフ‼︎ーーー

あの頃の僕の言葉がフラッシュバックする。

「あの時スノーは言った。
『俺が死んでも音と未来への思いは残る!』
って。だからここでゲームオーバーになっても俺の思いは残るんだ‼︎」
「詭弁だな…」
「ああ…死銃お前には分からないだろうな。…スノー。」

キリトは僕の方に振り向きそう言う。その目は決意のこもった目だった。

「分かった。キリト。
…シノン。しっかり捕まって…!」
「う、うん…。」

僕はシノンを今度はお姫様だっこして走り出す。
その時、後ろで戦闘音がなり出していた。 
 

 
後書き
なんだこのキリト…かっけえ…!
スノー「自分で書いといて⁉︎」
うんw二次創作のキリトってなんかあまりかっこいいの少ないからちょっと書いてみた♪
スノー「へえー…。」
さあ、Sound≠bulletはこれからが本番です!スノードロップとシノンの運命は⁉︎
スノー「では次回もよろしくお願いします!」
 
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