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『自分:第1章』

作者:零那
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『港で待つ者』

フェリーが着いたら龍が居った。
怖かった。
当たり前のように『まぁ乗れや』って。
ユウの事は承知の上やし、キレる意味が解らなんだ。
まぁ...情に惑わされて流された自分が悪いんやけど。


それにしても相当面倒なタイプ。
単に精神が弱いだけじゃない。
独占欲の塊?
二番目で良いとか...
そんなん絶対無理なタイプ。
離れるとき、秋より大変かも。
自分の馬鹿さ加減に呆れる。
情けない。


次いつ泊まりに来るんかキレ口調で聞かれた。
夏休みは朝から深夜迄バイトしよるけん解らんって言った。

ユウの事ほんまに好きなんか聞かれた。
好きやでって言った。
別れたら?って言われた。
ん?
通じてない?
怖い...
帰ろう。

車降りてダッシュした。
途中からはピンヒールも脱いで走った。
家バレんように、車通れん道とか通った。

養父から逃げてる時を思い出しながら...

いろんな意味で逃げてばっかりやなぁって改めて感じた。

あかんな、ほんま。
情けない。
クズや。


 
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