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ロックマンX~5つの希望~

作者:setuna
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第十四話 エックスSIDE7

 
前書き
エックス復活して…。 

 
アクセル「エイリア、解析終わったー?」

扉が開くのも待っていられないと言うように司令室に駆け込んできたアクセルに、エイリアは仕事中ではあるのだがその顔を綻ばせた。
エックスが復帰してから、ずっとこの調子だ。
よっぽど全員での任務が嬉しいらしい。
エイリアは、ふぅ、と一区切りつけて、オペレーターの顔に戻る。

エイリア「ごめんなさい、もう少し待ってもらえるかしら。まだ解析が不充分なの」

エイリアが喋り終わるか終わらないかで、ゼロとエックス達も司令室に入ってきた。
実はここに来る前は、5人でトレーニングルームに籠もっていた。
武器性能チェックに始まり、武器開発の説明、エックスのウォーミングアップと、その内容は豊富だ。

シグナス「調子はどうだ、エックス?」

エックス「悪くない……と思う」

シグナスの問いに、エックスは曖昧に苦笑する。
そんなエックスに、アクセルが身を乗り出した。

アクセル「悪くない、なんてもんじゃないじゃん!!殆どパーフェクトだったくせに」

ルナ「そう言うアクセルもな」

ゼロ「お前もそうだろう」

ルイン「ゼロもね。因みに私もパーフェクトだよ♪」

エックス「そうだな」

そんな5人のやりとりに、エイリアは思わずくすりと笑った。
まるでずっと一緒の仲間。
そうでなければ兄弟のようだ。
その後もしばらく続いている会話をBGMに、エイリアは再びコンピューターに向かった。









































トレーニングルームに再び来たエックス達はルナから新たな武器の説明を受けていた。

ルナ「まずはエックスから、レッドアラートの主力メンバーのDNAデータのバックアップデータ。バスターに組み込んでくれや」

エックス「ああ」

今まで戦いから抜けていたこともあり、DNAデータをバスター端子に組み込んでいく。

ガイアシールド

ボルトルネード

スプラッシュレーザー

サークルブレイズ

ムービンホイール

スナイプミサイル

ウィンドカッター

エクスプロージョン

8つのデータがバスター端子に組み込まれた。
ルインも同様に残りのデータを解析していく。

ルナ「んで、アクセルはこれだ」

アクセル「これが僕の新しい武器?」

まじまじと見詰める“それ”は、どこからどう見てもアクセルのバレット。
勿論別物。
だがその違いが判るのは使用者であるアクセルと、製作者本人の彼女だけだろう。

ルナ「そうだよ。お前のバレット、連射力は優れてるけど少し火力不足だからね。二丁拳銃にするなら同じ型の方が使い易いだろう?」

アクセル「でもルナ、火力不足なら、もっと別の武器にした方がよかったんじゃないの?」

ルナ「お前は両利きだろ?アクセルの場合そっちの方が効率いいし…そのバレット、随分大切にしてると見たけど?」

怪訝そうだった少年の顔が、きょとんとなった。
オリジナルのバレットは、記憶を失っている彼が唯一所持していた物だった。

ルナ「それと、オリジナルのバレットとの違いだけど。連射力、ショットの威力はほぼ同じで…」

アクセル「コピーショットは無理だった」

ルナ「当たり~☆アクセルのコピーチップと連動しているらしいのは分かったんだけどプロテクトが固すぎて俺でも解析出来ねえんだわ」

アクセル「なるほどね。」

ルナ「んで、これがギガランチャー。お前用の武器なんだけど…」

ルイン「両手で持つタイプだね。これじゃあ、バレットが持てないよ?」

ルナ「ああ、でも火力を追及すると、どうしてもサイズが大きくなっちまう。色々やってみたんだがねえ…」

ゼロ「これが限界だったわけか。」

ルナ「そういうこと。エックスと同じようにエクスプロージョンを放てるようにしようと考えたけど、連射性と射程を重視して、エクスプロージョンと同質のエネルギー弾を放てるようにしてみたんだ。威力はゼロの波断撃に匹敵するし、連射出来るから火力はかなりのもんだぜ。」

アクセル「凄いね、ありがとう!!」

ルナ「最後はこのアクアガトリング。名前の通り、水鉄砲をガトリング砲にしたような武器。威力はバレットより高いし、連射性能も高いからバレットの代わりに使うのもいい。んで、ゼロはこれだな。」

セイバーにチップを組み込ませるとセイバーが薙刀に変化する。

ルナ「Dグレイブ…水属性の薙刀。セイバーよりリーチが伸びるから、遠く離れた敵に有効。そして…」

次に薙刀が元のセイバーに戻り、セイバーが2つに分離し、分離したセイバーが小振りの双剣となる。

ルナ「Vハンガー。風属性の双剣。リーチは短くなるけど、セイバーや薙刀よりも小回りが利く。」

元のセイバーに戻すとゼロに返す。

ルナ「アクセルもゼロも微調整は自分で頼むな。」

アクセル「うん」

ゼロ「分かった。」

それぞれの武器をアクセルは粒子化、ゼロはバックパックに戻す。

エイリア『みんな、聞こえる?4つのエリアにイレギュラー反応。すぐに指令室に来て』

通信により、エックス達は指令室に向かう。




































指令室に着くとモニターに映るのは、ウェントス、イグニス、グラキエス、テネブラエの4人のレプリロイド。

エイリア「この4人のエリアは電波障害が酷くて、状況を知ることが出来ないし、ハッキングも出来ないの。だから…」

ルナ「ああ、このエリアには俺が行けってんだろ?」

エイリア「そうよ。ごめんなさい。あなたにばかり頼るようで」

ルナ「気にすんな。これも俺の仕事さ。さて、まずはこのエリアに行くか」

ルナが指差したのはかつてのシグマの反乱で、シグマについた元特A級ハンター、バーニン・ナウマンダーが占拠した工場地帯である。
そこにいるイグニスから撃破しようというのだろう。

シグナス「奴らが何者で何の目的があるのか知らないが、今は戦うしかない。」

エックス「みんな、今回は俺が行く。」

全員で行けば的になる。
実戦の空気を感じることも兼ねてエックスがルナと共に出撃することに。

エイリア「エックス、気をつけて」

エックス「ああ、行こうルナ。戦いを終わらせて平和を取り戻すために!!」

ルナ「おう!!」

グライドアーマーを身に纏い、エックスはルナと共に工場地帯に向かう。 
 

 
後書き
アクセルの武器説明。

サークルボム

バズーカ型の武器。
爆弾を前方に発射する武器。
性能はX8のブラストランチャーに近い。

ボルトストーム

回転式拳銃型の武器。
弾の装填部分がプロペラになっており、前方に電磁竜巻を発射する。
性能はストームトルネードの通常版。

ギガランチャー

X7のGランチャーのエクスプロージョンをオミットしたような物。

アクアガトリング

水の弾を連射するガトリング砲。
見た目はX8のアイスガトリング。 
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