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知らない世界

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第四話



暗い…息苦しい…狭い…けど…心地…い…い…な。

しかし目を覚ました瞬間すごい重さで指一本も動かせず声も出せない…。

すり抜ける程度の能力!

………できない!!!

全てを操作する程度の能力!

「ぷはぁ!くはぁ!はぁはぁ…はぁ…」

なぜすり抜ける程度の能力が使えない?

他の能力を使おうとするが全てを操作する程度の能力しか使えなかった…。

他の能力は飛んだみたいだ…。

空から紙が飛んできた…。

八意刹那へ

よく生きておったの。

とりあえず現状くらいは教えといてやろう。

今はすでに縄文時代に入る手前じゃ。

お主はその間ずっと寝とったからの。

とは言ってもお主自身の封印式による封印でじゃがな。

その時相当力を使ったようだの?他の能力は何処がへ飛びいつかそれを持つものも現れるじゃろう。

そして月に行った者はお主を神と崇め取るようじゃの?

まぁ崇めたところで何もないが…。

ま、お主も半妖となったか…。

ではがんばってくれたまえ。





手紙を読み終わるとなぜか燃えてもいないのに黒くなりバラバラになった。

誰からの手紙だろう…。

そう思い適当に歩いているとどうやら相当眠っていたようだ。

すでに人間が存在しており集落のようなものもちらほら。

妖怪も徐々に増えて行っているようだ。

ここは何処なんだ?…

まぁいい…近場の山で一休みするか…。


そういえば変な手紙には俺は半妖になったと…。

そういい集中してみるとたしかに…と言うか強すぎる妖力を感じる。

するとなぜか体がどんどん伸びて白い蛇…白蛇となっていた…。

たしかに白蛇は妖怪として数えられているが蛇の王のようなものだろ?…なぜ?

そういえば直接手で貫いた相手に白い巨大な蛇がいたな…血を舐めたせいか?まぁいい…。

妖力を抑えると人型に戻った。

とうぶんは山籠りだな…。




そうやってまた数百年と時が経つ…。





今はまさに縄文時代

ってもまぁなにもやることねぇがな…

たまに人の集落におりて物資を調達しているくらいだ。

とくにやることはないのに何故か山のボスになってしまった。

山には狼、狐、山猫、蛇、ウサギ、なと様々な生物がいる。

俺は山の頂上に神社のような建物を立てそれを住居にしている。

今も居間に座り茶をすすっている。

首には蛇、そして足もとには狼が…ナデナデ

狐と山猫が暇そうに庭で寝ている。

すると急に動物達が騒がしくなった。

そして庭に出ると妖怪が狼を蹴散らしこちらを向いた。

「うちの子に何てことしやがる…」

「あぁ?てめぇ人間?ぎゃははは!霊力も高いしうまそうだなぁおい!」

「ほう霊力を感じられるとは…なかなか楽しめそうだな」

「楽しめそうだな…だと?舐めやがって!殺して食いちぎってやる!」

妖怪は4匹か…

「ならちーとこいつの実験台になってもらおうか?」

俺は妖力を解放する…姿が白くなりどんどんデカくなり白い大蛇となった。

「な!てめぇ!妖怪だったのか?!」

「まぁいろいろあってな…蛇槍一閃!」

尾を1匹の妖怪に突き出す。

それだけで声も出さずに腰から上は消えていた。

「食いちぎってやるんじゃなかったのか?」

「こ、こいつにはかなわねぇ!おい逃げ…ッ!」

「残りはお前だけだが?」

「わ、悪かったよ!俺が悪かった!」

こいつ…狼を蹴り飛ばしたやつか…

「おい、狼よ…こいつどうする?」

ウォンウォッフ!

「殺してしまえか…分かった!」

「ヒッ!助けて!足が動かねぇ!」

そうだろうな…十数匹の蛇が足に巻きついてんだからよ!

「イギァッッ!!!」

「お前は殺さない…両腕をもらったがな…!仲間がいるなら伝えろ!そして噂を流してもらおうか…ここの山一帯は俺の縄張りだ。ちょっとでも入り込んでみろ…殺してやるからよ!」

「ひ!わかりました!わかりました!2度と来ません!!」

そう言って妖怪は山をおりて行く

「そこの奴ら食っていいぞ…いっそ片付けてくれ…」

そうやって今日もまた動物と戯れる 
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