| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ゼロの使い魔ー紅の書ー

作者:使い魔
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

トライアングル

 
前書き
なにを書くか浮かばない・・オリジナル小説見直して書き直すんで・・よかったら見て下さいw 

 
  「もう朝なのか・・・・」

  気怠そうに起き上がり、重い目蓋を開きながら
思い出すーーーー
昨日の昼食後に設けた情報整理では、
主に謳の説明を求められ、
不確定要素であるクーの資質に関しては、
魔力を探知する魔法とやらで拍子抜けするほど、
呆気なく判明。結果としては探知魔法が反応を
示し魔力があると、確認がとれため。急遽メイジの
常識や心得を叩き込まれることになり、
一日が終了することとなったのだ。
ちなみに・・レンは物覚えがよく
簡単に把握したらしい。

  「さてと・・・・今日から魔法の訓練だし起きないとな」

  立ち上がり着替えを済ませてから、くるりと
方向を変えレンを起こしに近づいた。
 
  「クーおはよう・・・・着替えてから行くから先に行ってて 」

  声をかける前にレンが起き上がりこちらを
見つめながら口を開いた。

  最初の緊張した表情ではなく、
やわらかい感じだ、っーーても付き合い長くないと
気づけない。パッとみたら
無表情そのものだからだ・・
 
  「だけど・・レン、離れても大丈夫なのか?」

  そう・・レンに離れては危険な感じがすると、
言われたため常に一緒にいたからだ。

  「見知らぬ世界でクーを一人にしたら・・・・私、以上に危ないと思ったから・・でも自分を守れる術を得ることができるならーー大丈夫」

  魔法使いってのが普通にいる世界じゃあ
オレはやばいだろなーーだから気を
張ってたのか・・なんだ、オレの所為か・・
だったら強くなって心配かけないように
しないとな!!そんでもって!
レンと支えあって旅をするんだーー
レンの笑顔を見ながらその期待に応えるべく
心の中で燃えていた。

  「そっか! ならすぐに強くなってやるから、待ってろレン! じゅあーー行ってくる!! 」

  背中をむけながら宣言し、そのまま走っていった。
あの信じきった笑顔は反則だと思いながら
その場を後にする。

  「待っているわ、クーとの旅を楽しみにしながらーー」

  クーがさっきまでいたところに囁いた。

  ◇◇◇

  「来たかクー! では、始めよう! 」

  オレを試すような笑みを浮かべながら
杖を手にしている。

  なにを考えてるんだいったい・・?
オレから得られるものなんてないと
思うんだけど・・いや・・あるはずだ・・
考えてみようーー! ひょっとして!?
メイジの資質かーー!! そういうことかよ・・
なにができるか、わからねぇけど・・
なるようになるか。

  「なにをすればいいんだ?」

  皆目検討もつかないので、
視線を投げ掛けるくらいしかできない。

  「無難に基本魔法からになるかな・・一通りやってみるしかないな、まず・・ 」

  そこで言葉を切ると少し間をあけ。

  「体の中にある力を杖に流し入れーー杖から風をだすイメージでウインドと唱えてくれ」

  後ろに下がり腕を組みながら、注意深く様子を
伺っている。

  (どこまでのクラスか未知数だがクーにも高い魔力を感じだのは確かだ・・)

  「ーーウインド!!」

  ヒュュュューー風吹き荒れ無数の石を飛ばした。

  「ーーーー成功したぞ! すげぇな!! これ!」

  自分でも驚くほどに胸踊るーー未知な感動と
興奮を抑えられない。

  「驚くのは早いぞクーその調子でいこう! 次はだな、コンデンセイションだ・・大気中の水蒸気を集め水にする魔法だこれもイメージが重要だ」

  (水は土と同じく応用力がある系統だが・・どう転がるかな)

  「ーーーーコンデンセイション!!」

  水蒸気が収束液体となり、不純物のない透明に
透きとおった水が目の前を浮遊。

  「よっしゃあぁ!! 連続で成功とか天才だったりしてな! なんてなーー」

  ガッツポーズをしながら調子にのりはじめた。
 
  「次からが本番だクー・・メイジとして優秀の部類に入るのはトライアングルからだ、次はこのただの石に魔力を込めて錬金してみるんだ」

  (これが成功したらトライアングルか魔法を始めたばかりでのラインでも充分すごいが、即戦力にはならないーー)

  「なんか燃えるなそういうの! やってやるぜ!!」

  意気込み魔力を石に送ると光り輝き石が、
形を変えたこれは・・もしかしなくても
成功じゃねぇか! 金色だから金か!?

  (真鍮か・・トライアングル確定だな・・)

  内心でウェールズが評価する。

  「おめでとう・・成功したな見事な真鍮だクー」

  (短期間でこの成果は充分すぎる・・・・)

  「ちぇーー金じゃなかったか残念だ、まーーいっか・・最後はなんだ? さっさとやろうぜ!」

  少し残念で肩を竦めたが、
オレが魔法なんてものを使えてる時点で、
満足だしな!

  「最後は火で最後だ・・ファイアーボールと唱えながら空に目掛けて火の玉をだすイメージだ」

  (ーーーー成功でも失敗でも、たいした才能だが・・どうなる)

「いくぜぇぇ!! ファイアーボール!!ーーん? あれ?」

  失敗か・・・・仕方ないなこれから
訓練していくか!

  「ーーーークー気にすることはない、君はトライアングルメイジだ、訓練すればスクウェアだって夢じゃないさ! だが! その前に・・軽いコモンスペルや魔法も覚えてもらうぞ!」

  (トライアングルなら難なく終わるだろうなーー)

  「まだあったのかよ・・」

  (流石に疲れたぜ一気に飛ばしてるもんな・・だけどもう少しみたいだしーーやるか・・項垂れながらも声を
 出し気合いを入れ直す)

  「ーーーーよし! やるか!!」

  ディテクトマジック、フライ、ライト・・など。
必要となるであろう魔法を覚えたときは、
ちょうど昼頃になっていた。

  「もう昼か・・そういえばーーレン来てないな」

  疲れて大の字に寝そべり空を眺めていると、
カートを押すメイドと一緒にレンが来た
シートを取り出し、準備するメイドの横から、
こちらに歩いてくる。

  「ーーお疲れ様・・クー頑張ってた」

  寝そべるクーの近くで、ちょこんっと
しゃがみこむ。

  「ありがとなレンーー見てたなら話しかけてくれれば、よかったのに」

  どこから見られてたんだろと急に
恥ずかしくなってくる。

  「クー集中してたから・・それより・・昼食」

  レンが指を指した場所は食事の準備をしてる
方向なので首だけ起こし見てみると
メイドの準備が終わり食べらるようだ・・

  「よーーっと・・いこうかレン」

  勢いよく起き上がるとレンの手をとり
皆の場所に小走りした。

 ◇◇◇

  クーが部屋を出てからすぐに寝巻きを脱ぎ、
普段着に着替え部屋を後にした。
昨日リアクトして謳を見せた場所でやると
聞いていたので外にむかい着いたのだけど、
クーに話し掛けようにも凄く集中しているのが
風で感じる。見守っていよう・・
クーのことを・・・・

「ーーウインド!!」

  クーが呪文を唱えた途端
風が吹き石を跳ばしていた。

  「あれが・・クーの風ーー」

  ーーいい風だわ・・気持ちい。
腕を頭上に真っ直ぐに上げ背中を
引っ張るように伸ばす。

  「ーーーー成功したぞ! すげぇな!! これ!」

  「驚くのは早いぞクーその調子でいこう! 次はだなーーコンデンセイションだ・・大気中の水蒸気を集め水にする魔法だこれもイメージが重要だ」

  ーークー凄く・・嬉しそう。


  「ーーーーコンデンセイション!!」

 
  「よっしゃあぁ!! 連続で成功とか天才だったりしてな! なんてなーー」

  ・・・・凄いけどーー周りを見ないと危ない。
ガッツポーズをしながら調子にのるクーがーー
足下すくわれないか心配で仕方ない。
 
  じとーっと・・そんなクーを観察する。

  「次からが本番だクー・・メイジとして優秀の部類に入るのはトライアングルからだーー次はこのただの石に魔力を込めて錬金してみるんだ」

  「なんか燃えるなそういうの! やってやるぜ!!」

  クー楽しそう・・・・ 石を見ていると光輝き
姿をかえる金色の石にーー金・・・・?

  「おめでとう・・成功したな見事な真鍮だクー」

  「ちぇーー金じゃなかったか残念だ・・・・まーーいっか・・最後はなんだ? さっさとやろうぜ!」

  金じゃなかったのね・・クー
金じゃなくて残念がってるみたいなのにーー
そんなに気にしてなさそう・・
 
  「最後は火で最後だ・・ファイアーボールと唱えながら空に目掛けて火の玉をだすイメージだ」

  クーが最後に火の系統に挑戦していく。

「いくぜぇぇ!! ファイアーボール!!ーーん? あれ?」

  どうやら失敗してしまったらしい何も起きず杖に送られた魔力だけが消費したようだ。間を空けて慰めるようにウェールズがフォローにはいる。

  「ーーーークー気にすることはない、君はトライアングルメイジだ・・訓練すればスクウェアだって夢じゃないさ! だが! その前に・・軽いコモンスペルや魔法も覚えてもらうぞ!」

  「まだあったのかよ・・」
 
  肩からガクリと力が抜けたように項垂れた・・
朝からやっていたし疲れて当然だと思う。
それでもクーは・・立ち上がり声を出して
動き出す。

  「ーーーーよし! やるか!!」

  こういう・・真っ直ぐでーーがんばり屋なのが
クーの魅力だと常々思う。

  空を飛ぶ魔法ではゆらゆらして怖い飛行を
してたけど、コツを掴んだのか
綺麗に飛んでいる。大好きな空を自由にーー
額に手を当て髪をどかしながら・・
その姿を見つめた。
しばらくしてから飛行をやめ地味な魔法を
黙々と成功させていく。

  (そろそろお昼だけど・・もう少し掛かりそうだからメイドを呼ぼうーー)

  一人城の中に戻り廊下でメイドに会い要件を
伝えてついていく・・外で食べやすいような
サンドイッチなどをカートに入れ外まで
歩きはじめ・・着いた頃には終わってから
少し経っていたようだった。大の字に
寝転びながら息を吐き呼吸を整えている。

  「もう昼か・・そういえばレン来てないなーー」

  空を見ながら呟いてからきたのに
気づいたんだろう私を見ていた。
メイドの横を横切るときに礼をして・・
そのままクーの場所に歩いていく。

  「ーーお疲れ様・・クー頑張ってた・・」

  寝そべるクーの近くにしゃがみこむ。

  「ありがとなーーレン見てたなら話しかけてくれれば、よかったのにーー」

  顔が赤くなっていくクーを見て
微笑ましい気持ちになる。照れてるのが
わかってしまって。

  「クー集中してたから・・それより・・昼食」

  食事の準備が終わっていたので指を指して
クーに伝えると・・首だけ起こし確認する。

「よーーっと・・いこうかレン」

  勢いよく起き上がると私の手をとり
皆の場所に小走りした。

 ◇◇◇

  さらさらと肌触りのいい上質な布をシートとして
下に敷いて、大きなバスケットやティーセットが
準備されている。ティーポットは押してきた
カートに乗せられており、完備は良好・・・・
天気のいい青空の中でーー
食べる食事は気持ちがいい。

  「外で食べる食事はいいものだなーー」

  「初めて食ったみたいな言い方だなーー]

  ウェールズが立て膝でサンドイッチを
味わい空を眺める横に、
あぐらをかきながら
サンドイッチを食べるクーがいる。

  私は正座を崩したような姿勢で、サンドイッチを
両手で持ち少しずつ食べていく。

  「・・もぐもぐ・・・・ごくん」

  「察しのとおり初めてだよクー」

  空からクーに視点を変え、柔らかく安らいだ
笑みを浮かべる。そしてまた空に視点を戻し遠くを
見渡した。それだけならいいのだけど・・
まるで感情が消えたような冷めた表情で
空に視点を戻したことが気になる。

  「どうかしたのか・・?」

  ウェールズの急な変化を感じた
クーが気遣う・・

  「ーーなんでもないさ・・強いて言えば急務で疲れたのかもしれないな」

  しかし・・望んだ答えは返ってくることなく
話しは終わってしまった。

  食事を終え、三人は立ち上がる。ウェールズが
クーの肩に手を置き、向かい合う。

  「これから・・高クラスの魔法を教えるーー短期間で無茶かもしれないが覚えてくれ]

  苦虫を噛み潰したような複雑そうなーー
そんな顔だ。

  「ーーなにをそんなに背負ってか・・わかんねぇけどよーー頼れよな仲間をさ・・そういうもんだろ仲間って・・」

  面をくらったようにポカンとだまり、
肩に乗せてた手もおろしていた。そして・・
すれ違いさまに肩に手を力強く乗せて
クーが前に出る。

  「行こうぜーーさっさと魔法を覚えて、レコンキスタとの戦いを被害でないように、終わらせてよ平和を取り戻してさ・・またここで飯食おうぜ皆でーー」

  クーらしい笑顔・・夢を語ってるときと
同じように、不思議な力強さを感じる。
その輝きが周りを信じさせるのかもしれない
・・なんだって出来るんだとーー

「敵わないな君には・・本当にーー厳しく教えるから覚悟しろよクー!!」

  完全に打ち解けた・・・・
やっぱりクーは凄い・・もはや一つの
才能かもしれない。

  ◇◇◇
 
  ウェールズはきっと・・王家派の貴族の為に
抵抗する決意したけどーー"巻き込まれる民に"
心を痛ませて一人重荷に押し潰されそう
だったんだろうな・・レンだけの
力だけじゃなくてオレの力を合わせればーー
人的被害を抑えて・・いや・・誰も
巻き込まずに終わらせやる!!
クーは新たな目的を胸に誓い踏み出した。

  「エアハンマーなどの魔法を教える・・っと言っても教えられることはーーもう僅かだろうな・・」

  自嘲気味に笑いながらも、誇らしげな目で
こちらを見つめる。

  そんなこと考えてたのか・・
まったく・・

  「他にも助けてもらったりするだろうし・・頼りにしてるぜ」

  腕を突きだし親指を立て
意思表示をした。

  「助けになれることなら是非協力したいなーーそうしないと気がすまないんだよ」

  「じゃあーー貸しだな・・今はそれよりも! 魔法教えてくれよ!!」

  しんみりした空気を断ち切るように
話しの流れを変え本来の目的に
会話を戻す。

  「そうだな・・はじめるぞーークー!!」

  宣言したときの顔は晴れ晴れした
心地よいものだった。
 
 

 
後書き
うち的には長めになったかなw
どうでしたか?楽しめたでしょうか? 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧