| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三話 田母神少佐!名前は気のせいだ!その十

「そしてだ」
「そして、ですね」
「我々は」
「その通りだ、そして私は戦って来る」
 田母神は澄んだ目と澱みのない声で若者達にこのことも話した。
「今度な」
「ジャスティスカイザーとですね」
「あの二人と」
「卑怯千万な奴等ですね」
「けしからん連中です」
 若者達は正座をしたまま激昂してだ、ジャスティスカイザーについてそれぞれの口で言った。
「正々堂々と戦う日帝衆の方々を倒すとか」
「勝負とは正々堂々とすべきです」
「しかし奴等は卑怯卑劣です」
「尚且つそれは己の為だけです」
 このことは既にはっきりと知られている、全世界に。
「金だの就職だの」
「確かにどちらも大事です」
「しかしその為に卑怯の限りを尽くし勝つとは」
「尚且つ日帝衆の邪魔をするとは」
「まことにもってけしからん連中です」
「おまけに煩悩まで曝け出しています」
 それもだというのだ。
「何が写真集ですか、DVDですか」
「そうしたものの為に大義を邪魔するとか」
「けしからん連中です」
「許されません、絶対に」
「だからこそだ」
 田母神は言うのだった。
「私が彼等を懲らしめる」
「懲らしめられるのですか」
「倒すのではなく」
「彼等は命を殺めてはいない」
 もっと言えば日帝衆の者達がビームやひき逃げでも死なないだけだ。ジャスティカイザーもそのことがわかっていて仕掛けている。
「それならばだ」
「命まで奪うことはない」
「そういうことですか」
「そうだ」
 それでだというのだ。
「だから私はだ」
「彼等の命までは奪わず」
「それで、ですか」
「懲らしめられると」
「そうされるだけなのですね」
「そうだ、私は彼等を懲らしめ」
 そして、とだ、田母神は若者達に話す。
「そのうえで大義を進めるのだ」
「再併合をですね」
「それを」
「我々は二度同じ過ちは犯さない」
 日帝衆はというのだ。
「反省し学ぶ」
「それもまた日帝衆ですね」
「同じ過ちは繰り返しませんね」
「失敗をしたならばだ」
 その時は、というと。
「その失敗から学びだ」
「そして、ですね」
「そのうえで」
「そうだ、先に進むのだ」
 失敗を反省し学びというのだ。
「そこからな」
「ではご健闘を祈ります」
「武運長久を」
「必ずやです」
「不埒者共を成敗して下さい」
「そうして来る。既に果たし状は全世界に広めた」
 そうしたというのだ。
「後はだ」
「あの二人を」
「懲らしめるだけですね」
「場所も指定してある」
 その場所はというと。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧