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刃物語 プロローグ

作者:龍刃
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刃物語 プロローグ

 
前書き
初投降です。自分流に書いてみました 

 
_どうしてこうなったんだろう?
_突然響く物語にオレは揺れ動いた
_どうしてオレなんだろう?
_平凡に満ち溢れた凡人、刃物集め以外はマトモなハズのオレが
_その夢は刃物で満ち溢れていた、________故に
地はなく挙動するたびにオレの肉体に刃物がツキササル
_痛い_知っている_刃物は傷つけるもの_苦しい_なぜ死なない?
サボテンの様な体に成り果て内臓の節々が刀身に冒されていく
なぜ好きな刃物にオレはヤイバを向けられなければならない?
『日本刀』は心臓を確実に突き刺し、『フランヴェルジュ』はオレの肉を削ぐ
(ナタ)』は脳天に打ち込まれ、頭が半分になっている。_なぜ分かる
『エストック』『クレイモア』は刃だらけのこの空間に動けない様打ち込まれている
『七星剣』は内臓を掻き乱し想像もしたくはないがエグイ抉られかたをしているだろう
手には『ソードブレイカー』刀身を破壊する剣
この状況下で選択肢はおそらく二つ
体中に突き刺さっている刃物をグジャグジャに掻き乱された筋肉や脳ミソ
なぜ思考できるか分からないがこれは間違いなく『夢』だ
刺さった事や斬られた事はないけどこの痛みは間違いなく『実感』を感じた
だがこんな空間があるはずがない、ならばオレは
_突き刺さった刃物を『ソードブレイカー』で破壊か
_それとも夢で死に『ソードブレイカー』を呑み込み自害
しかし嫌な夢だ、まるでオレの刃物コレクションが叛旗を翻している様に
恨みや呪いが集っている様な何かが容赦なくオレに降りかかっている
果実の汁の如く流れる血液は思考を鈍らせる。ああ、遅かったみたいだ
目を瞑ろう、そうすれば終わる。だけどオレは痛みで目を瞑れない
充血しているみたいに眼は血眼に、涙は血涙となって目を瞑れない
ああ、喉から引きずり込まれる感覚。これが『死』か
意識が消えるなら目を閉じなくても永遠の眠りに着くだろう
何か、癇に障る。好きなものに殺されるのは本望ではない
嫌いなものに殺されるのはもっと嫌だけど夢とはいえ『好きなものに負けるのは癪だ』
ギチギチと体を裂きながら『ソードブレイカー』に頼らずバラバラになるのを覚悟した
_バラバラになったら死ぬ、そうまでしてなぜ動くのか?
肉が引き裂かれる音を耳に響かせながら、前に進む
まずはここがどこなのか分からない刃物地獄、オレにとってはパラダイスだけど
さすがにここまで斬られ嫌われていると天国とも思えない
地面は『包丁』ザクリッと刃を踏みながら前へと進む
ドクドクと血が流れ当たり前だけど痛い、けどそうも言ってられない
分からない、分からない。けどあの向こうは__________
そしてオレは刃物以外の何かを見つけた
鼓動が高鳴る、足りない血液が沸騰する。これは触れない
だけど、その何か、その『少女』の手は間違いなくオレに手を伸ばしていた
_まるで助けを乞う様に
血塗れでみっともない血で穢れた手で触れて良いのか迷ったが
無意識にオレはその少女の手を掴んだ
状況は良く分からない。無意識の突き刺さった喉から出てきた言葉は
「助けに来たよ」
そして刃物は全て蒸発する様に消え、見えたのは銀髪の少女の微笑みの後
現実のオレの部屋の天井だった 
 

 
後書き
まだ前書きです、続くかは分かりません 
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