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『自分:第1章』

作者:零那
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『秋との1日』

近くのベンチで食べてたらナンパ。
いやいや、食べよんやけんヤメれば?
たまたま秋が通りかかって目が合った。
ヤバッ!って思った瞬間に殴りかかってて手遅れだった。
秋、圧勝。
寮に連れて帰って説教。

事情も知らずに殴りかかったらあかんやろ?
血の気多いと困るよなぁ...
自分も抑えが効かん周りが見えんってのはあった。
次は何も知らずに殴りかかるん辞めてなっ!


秋は、捨て犬みたいにシュンってなってた。
ほんまにさっきの秋と同一人物か?
喧嘩バリ強かった。
無駄な動きが無かった。
族の頭しょっただけあるのが初めて解ったような...
ま、今は可愛い子供やけど。

慰め方解らん。
犬みたいやからナデナデ。
どっか行こって言った。
することないし。

ほなゲーセン連れてかれた。
クレーンゲーム、欲しいもん無い。
秋はゾンビ殺すやつに夢中。
気色悪...

喫煙所で、秋に貰ったタバコ吸いながら皆がしよるゲーム画面見てた。
暇...
やっぱ16とか、喧嘩強くても頭しょっても、ごっつガキやんな。


『アレの女?』
ふと隣の人に聞かれた。
年上っぽくて黒髪で強面。
ソッチ系っぽい。

『女ちゃうけど、友達。』



『気を付けなよ。こないだ出てきたとこやし、保護監察ついとる筈やけん。
下手なことしたらまた捕まる。被害にも遭わんように!
あいつ、俺の弟のツレなんやけどムチャするけん。一緒に居るなら見張ってやってよ!』

『...解りました。』

心配しよんは解った。
さっきの喧嘩...
ヤバイんちゃん!
ん?
被害にも遭わん様に?
何したんや?
まぁえっか、とにかく、喧嘩せんように見張っとこ。


街脱出。
ゲーム終わるの見計らって秋連れ出した。
高松駅ビルに行くことにした。

街より輩居らんし。
駅ビルで買いたいモノあったけん付き合ってって。

玩具みたいなアクセや雑貨がある店。
久々にこんな店入る。
[GACKT使用アクセと同じデザイン]とかHydeやAyuとかも、名前や写真貼られてた...

こんな安物に...
詐欺やん。
解ってても、つい見てしまう...
確かに、MのPVの時のネックに似てる。
笑えた。
誰が作ったんやろ。
ちゃっちぃー!
おもちゃ!


秋が、お腹空いたって。
[さぼてん]に入った。

『シンさんとは常に一緒ってわけやないんやね。MJの事務所に来る時いつも一緒やったのに。』

『今喧嘩中っす!』

『舎弟やろ?嫌なんは解るけど、なんで舎弟に?』

『たまたまなんすよ。族の頭ヤメて暇やったしヤクザもえっかなぁって。
ほな、ろくでもないチンピラってのが解ってきて...』


秋は、シンさんとこの組長の家に連れて行かれたらしい。
組長はシンさんに買い物行かした。
そのとき、組長から、シンさんをいつ破門するか悩んでるって聞かされたらしい。
ヤクザの風上にも置けん奴やって。


このまま店行くって言うてきた。
開店までどうするか解らんくて店長に連絡。

アフター同様、セクキャバには殆ど無い[同伴]としておいでって。
開店時間に合わせて来てって。

店着いたらお客さん席に案内しとく。
スグに着替えて出て来るようにって。

 
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