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Ghost trick

作者:夜光蝶
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豹変

『見えた』

神様「あれがシャボンディ諸島」

長い飛行が続き、遂に目的地を目の前にした。
人目の付かない12グローブの不毛地帯へ降り立つ。

神様「何か今までの中で一番変な島だね」

『ウチは見慣れてる』

観光エリアを歩き、街の様子を見る。

「おい。あのマント…」

「間違いない。“死神”だ」

ちらほらと居る名のある海賊や賞金稼ぎ達が、次第に彼女の存在に気付く。

その時…!

「天竜人だ!」

一人の一声で、そこに居た不運の住民達は跪く。

チャルロス「今日も人魚売ってないかな~」

「人魚はとても貴重な商品ですから」

民衆の道を歩くチャルロス聖と、その護衛数人。
そんな張り積めた状況の中で、不似合いの人物が居た。

『実物の方が汚ねーな』

そこには、道を塞ぐ様に堂々と立つムウマ。

チャルロス「おいお前。何で道の真ん中に居る」

『頭も魚以下だな』

と、天竜人を前に数々の暴言を吐くムウマ。

チャルロス「貴様…!今何て言った!」

『顔ブスで、頭は魚以下で、短足デブって言ったんだよ』

更にエスカレートする彼女の暴言に誰もが冷や汗を流す。

チャルロス「お前、ムカつくエ!!」

そして、怒りに任せる様に銃を構える。
誰もが終わりだと思った…。

その時…!

『てめ誰に銃向けてんだよ。調子乗ってんじゃねーぞ。ゴラァ』

一瞬にして距離を縮め、マスクを貫通し、首を締め付ける。

『シャルリア殺して良いのか?』

チャルロス「っ!!?」

彼女の眼に恐怖が芽生え、苦しそう足掻く。

『自分だけが特別だなんて思ってんじゃねーよ』

そして、投げ捨てる様に首から手を離した。

『おい。政府の奴に言っとけ』

と、後ろで何も出来ずに居た護衛隊に声を掛ける。

『チンタラしてると、お前等の大事なモン貰うぞってな』

忠告染みた伝言を渡すと、彼女はその場を去った。

to be continued

 
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