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『自分:第1章』

作者:零那
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『話し合い』

話を戻そう...

朝、見つかって、話して、泣いて、悩んで、お母さんが出した結論。

『弟が居るから此処で一緒にってワケにはいかん。それに、出て来た言うても逃げてきたんやったら、その施設とも話つけないかん。お父さん帰ってきたら私から話すけん、今日はとりあえず弟リビングで寝かすけん。あんた達アッチで寝な。ウチでやましいことすんなよっ!』

なんともサッパリした人。


昼間、ユウはバイト。
マサも一緒にバイト。
お母さんの職場でもある。
ユウの友達周り数人が、部署は違えど同じバイト先。
たまたまシフト入ってない子と、店内で話しながら時間潰してた。
夜、お父さん帰ってきたら、お母さんが話すときに同席しようと思って起きてた。


疲れて帰ってきて、疲れる話を...申し訳ない気持ちでいっぱいやった。
ごっつい迷惑...
解ってなかった。
ユウには家族が居る。
そんな当たり前のことすら、当たり前に考えれて無かった。
むしろ、そんな概念が無かった。
ヒトリが当たり前で、ヒトリで生きていくもんやと思てた。
家族なんか居らんのが当たり前やったから。

完全に普通の感覚が解ってない。

お母さんは、明日休み。

お父さんが出した結論。


『とりあえず、明日、お母さんの両親が駅の近くに住んでるから、其処に頼んで暫く住まわせて貰う。後は、私達大人が考える。とりあえず今を大事に過ごしなさい。辛いこともいっぱいあったし、これからも辛いかもしれんけど、出来る限り応援するから。頑張ってとしか言いようがないけど...頑張って、ねっ!!』


お母さんは何回か逢ってたけど、お父さんは初対面。
ハッキリ言って、一般的な真面目な人が、こんな訳ありな奴に、愛の溢れる対応をしてくれるなんか思ても無かった。

なんだったら、どつきまぁされてもおかしない。
こんなワケ解らん奴に息子はやれん!今すぐ出て行け!って。

やから、お父さんの言葉に涙が止まらず...お父さん困惑。
此の状況を見てるお母さんは笑ってた。

『愛情』ってモノに触れた気がした。
生暖かい気持ちが心地良い。
でもやっぱり気持ち悪いような...

今迄に無い、ごくごく普通の人達からの優しい温もり。

 
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