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ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士

作者:竜胆
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第十九話 死神蜘蛛の襲来と狂気の再臨

 
前書き
登場人物の武器紹介
アルティナ
エアロシューター
アルティナ専用の改造武器、ロッドのリアクターを弓の両端に着けており、テクニックを放つ事が出来る。さらに矢にテクニックを付加する事で敵に矢が当たった時に発動、若しくは放った矢を適当な所に撃ち、タリスのカードのように遠隔操作でテクニックを放てる
(モデルはPSO2のティラールク)

レイジ
残影
弧を描く刀身が特徴の日本刀風大剣、通称太刀。切れ味は鋭く、ジルベールの黒陰剣・闇夜より鋭いので、建物や鋼鉄等を簡単に切り裂く事が出来る。この剣は炎を纏う事が可能であり、熱によって溶断が可能 

 
ハルシオン学園 屋上
ジルベールはアルティナと初めてのデートを楽しみ、またアルティナもジルベールとの初デートを楽しんだ

アルティナは早速ジルベールからの誕生日プレゼントである翡翠色のブレスレットを右手に着けた

アルティナはそのブレスレットを見ながら
アルティナ「綺麗…」
ジルベール「とても似合うよ…ん?」
ジルベールの蒼穹のブレスレットが突然光り、またアルティナの翡翠のブレスレットも光った
やがて光は一筋の光線となり、翡翠のブレスレットと蒼穹のブレスレットを繋いだ…

アルティナ「これ…なんかロマンチックね…」
ジルベール「あ、ああ…こう言うのは…慣れないな…」
アルティナ「もう!本当にジルは恋愛したこと無いんだね!」
ジルベール「…すまない」

二人を繋ぐ一筋の光は二人の永遠の愛を物語っているようである

アルティナ「あたし…ジルと会ってなかったら…どうなっていたかな…」
ジルベール「…どうしたんだ?いきなり」
アルティナ「ううん…ジルと会えて良かった…だって今凄く幸せだもん…」
ジルベール「そうか…俺も…」





「あ~あ…何とも青臭いラブコメだなァ」


ジルベール「!?」
アルティナ「!?」


二人は声のした方向へ向いたら、一人の鎌を持ったフードを被り黒いコートを着た男がいた…

ジルベール「誰だ?お前は…」

と問いかけると

「まあァ…待て、面白いショーを見せてやるよォ…」


ドゴォォォォォォン!


アルティナ「何!?」
ジルベール「!?」


なんとハルシオンの校庭で爆発が起きた、校庭には沢山の人がいて、倒れている人もいればパニックになって逃げ惑う人々も

ジルベール「お前!!こんな人が集まってる所で爆撃なんて…何を考えてんだ!!」

男に怒鳴ったが、不気味に笑い…

爆発だけだと思ったかァ?

ジルベール「?……pppppp!?」
ジルベールのデバイスが鳴り、相手はリネアのようだ

ジルベール「どうした!?」
リネア「大変よ!校庭にまた暴徒が一斉に襲いかかって客を…きゃあッ!!」
ジルベール「おいリネア!応答しろ!おい!」

「ハハハッ!早速俺の手下が働いてくれてる様だなァ」

アルティナ「手下ですって!?」
「そう…俺らは死神蜘蛛(タランチュア)…アークスを滅ぼして…俺らの楽園を…人と人の殺し合いの世界を造り出す革命だァ!」

ジルベール「人と人の殺し合いだと…!」
次第に怒りがこみ上げるジルベール
しかし嘲笑うかのように男は

「だってよォ…殺しは良いぜェ…相手が死ねばそれだけで終わりだろォ?嫌な奴がいれば殺せば良い…それだけだ!」

アルティナ「狂ってる…」
ジルベール「ああ…とち狂ってる…」

ジルベールは改めてこの男の殺気が自分に向けられている事に気付いた

「ジルベールゥ…俺の殺気を感じたなァ?」

ジルベール「!?何故俺の名前を?」

男は鎌をジルベールに向けた

「俺はァ…お前にィ…勝利ィ…プライドォ…カリスマァ…全部…お前に奪れた男だァァァァァァァァァァ!」

男はフードを脱いだ
その素顔は…


ジルベール「ば…バカな…何故…お前が…」
ジルベールは驚愕の色に染まった…
アルティナ「ジル!?どうしたの?あいつ知ってるの?」

赤黒いカジュアルレイヤーの髪型に、顔に幾何学的な紋様が刻まれており、その目は鮮血の如く赤い…そして傷だらけの顔…

そう…彼は…かつての黄金の麗雄…

ジルベール「何故貴様がここにいる!!ルシード・フォン・アドラステア!!」

邪悪な姿に変貌したルシードであった

ルシード「そうだァ…俺はァ…またァ…戻ってきたァァァァァァァァァァ!お前をォ……殺すためになァァァァァァァァァァ!」





ハルシオン学園 校内


校内では不気味な襲撃者に侵入されており、教師とアークスの生徒が応戦していた

キース「この野郎!」

一人、キースが銃で撃ち抜いた…

カリーナ「このこのこの!あっち行けー!!」

カリーナがシロクローで敵を引っ掻き

レイジ「おらぁッ!!せいやぁッ!!」

レイジが太刀で敵を一刀両断し

結花理「そこっ!」

結花理が弓で的確に撃ち抜き

ユウリ「はあああっ!」

ユウリが素早い連撃で相手を倒し

エルシア「行っけえええええええ!」

エルシアがジェットブーツで蹴り倒し

クルル「こ…来ないでくださぁぁぁぁぁい!!」

力任せにロッドを振り、爆炎を放つクルル

アルト「氷の刃よ…フリーズスピアー!」

アルトが氷の槍で相手を貫き

ミスティ「来たれ!我が雷よ!ユピテルサンダー!!」

ミスティが雷球を放ち纏めて痺れさせ

アテナ「邪魔…どいて」

アテナが槍を振り回し、多数の敵を巻き込む



それぞれ襲撃者の対応に手一杯で他の応援に行けなかったのである


キース「くそっ!!どんだけいやがんだ…もう手一杯だぜ!」
リロードしながらキースが叫び

リネア「ゴタゴタ言ってると殺られるわよ!コイツら…あたし達を殺す気よ!」
リネアもアサルトライフル(ロングブレードアサルト)で銃撃と斬撃のコンビネーションをお見舞いした

結花理「ジル様…大丈夫でしょうか…」
結花理は心配であった…ジルベールも襲撃者に襲われているのかと…

レイジ「アイツの事だ…この程度では殺られねぇよ!アルティナもいるしな」
カリーナ「とにかく目の前の敵に集中にゃあ!」
ユウリ「とにかく追い払いましょう!」
クルル「怖いけど…あたし…頑張る!」

アテナ「また…来るよ…」
アルト「うわ…あんなに…」

遠くから廊下を走ってくる襲撃者

ざっと50人はいる

ミスティ「ええい!校庭にいる連中も相手をしなければならんのに…」

リネア「校庭なら心配いらないわ…ジルと同じくらいの剣士がいるんですもの…」








ハルシオン学園 校庭


真也「飛天御剣流…九頭龍閃!」

真也は一人で校庭にいる大勢の襲撃者と対峙していた
先程の九頭龍閃で一気に数十人の襲撃者を屠った

真也「罪も…刃も無い一般人を襲うとは…」

真也は逆刃刀を構え

真也「全員…覚悟するでござる…」

鋭い相貌を更に鋭くし、敵に突撃した






ハルシオン学園 屋上


ジルベール「うおおおおおおおおっ!」
ルシード「ハアアアアアアアアッ!!」

ジルベールの剣とルシードの鎌がぶつかり、大きな衝撃が起こった

アルティナ「貰った!」

アルティナが矢をルシードに放ったが

ルシード「甘ぇんだよ!」
ジルベール「がっ!」

ルシードはジルベールを突き飛ばし、アルティナの矢を弾いた

アルティナ「今よ!ストームガスト!」
弾いた矢から暴風が放たれ、ルシードを襲った

ルシード「な!?」

ルシードは暴風に耐えるため踏ん張った

ジルベール「蒼破刃!」
そのルシード目掛けてジルベールが真空の刃を放った

ルシード「ぐはっ…」

その真空の刃を受けたルシード
しかしその顔は余裕の域であった

ルシード「ジルベールゥ!良いぞォ!昂ってきたァ!」
ジルベール「この野郎…本当に汚い言葉を使うようになったな…」
アルティナ「こいつ…強い…でも!」

アルティナは矢をつがえ

アルティナ「負けられないわ!」
ルシード目掛けて放った

ルシード「はッ!!単調過ぎるんだよ!」

と弾き返そうとしたが

ゴオォォォォォォォ…

その矢を中心に渦を巻くように鎌鼬が発生した

ルシード「何?ぐあああっ!」

その鎌鼬がルシードを切り裂き

ジルベール「貰った!」

抜刀一閃…斬ったと思ったが…

ジルベール「!?…消えた?」
アルティナ「え!?ど、何処に…きゃあああああっ!!」

ジルベール「アルティナ!」

アルティナの悲鳴が聞こえ、後ろに振り返ると背中に切り傷が出来て、血を流しているアルティナの姿であった
その後ろに、ルシードの姿があった

ジルベール「アルティナァァァァァァァァァァッ!!」
ジルベールはアルティナに駆け寄り

ジルベール「大丈夫か!?アルティナ!」
アルティナ「ジル…大丈夫…よ…ぐっ…」

ジルベールの怒りがこみ上げる…

ルシード「ジルベールゥ!見せてやるよぉ!あれからァ!俺はァ…!強くなったてなァァァァァァァァァァッ!!」


ルシードの体から赤黒いオーラが現れ

ルシード「ヒャッハアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」


赤黒いオーラが爆発的に放たれ、次第にオーラがルシードを包み込む

ジルベール「ぐっ…な、なんだ?…!?」

赤黒いオーラが晴れ、現れたのは…

赤黒い髪が真っ白になり、目が更に鮮やかな血の色になり、稲妻が迸っていた


アルティナ「まさか…これって…」
ジルベール「血の覚醒(ブラット・トランザム)…だと…そんな…バカな…」
二人は驚愕した
ナハト流の伝承者でもないルシードが何故血の覚醒を使えるのか…

ルシード「死ねぇえええええええええええッ!!」

ルシードの鎌が赤黒く光り

ルシード「暗黒業炎焼ッ!!」

漆黒の炎を放ち、二人を襲う


ジルベール「やらせるかァああああああああっ!!」

ジルベールも血の覚醒状態になり、剣に赤黒いオーラを纏い

ジルベール「冥雷閃光斬!!」

赤黒い稲妻を放ち、炎と雷が二人の間で大きな衝撃を起こして相殺した

ルシード「ハハハッ!凄いぞォ!この力ァ!」

ジルベール「お前が…何故その力を!」
ルシード「お前の許可がァ、必要なのかよォ!」

血の覚醒状態の二人が睨み合う戦場は…赤黒い稲妻が飛び交い、邪悪な悪魔が出て来そうな雰囲気であった











ハルシオン学園 校庭
校内の敵は制圧し、現在は校庭にいる襲撃者の相手をしているキース達、先程一般人の避難誘導を終えたリンが加わり、戦力が強化された


キース「おらぁっ!!インフィニット・ブラストォォォォッ!!」
ツインバスターライフルから無数のフォトン誘導エネルギー弾が怒涛の如く連続発射され、前方の敵を蹴散らしていた


カリーナ「今にゃあ!猫々彗星拳!」

キースによって怯んだ襲撃者達にカリーナがシロクローを突き出してロケットの様に突撃し、あらゆる敵を巻き込んで行った

レイジ「行くぜ!絶空流影陣!」

レイジが太刀をがむしゃらに振り回し、無数の気の刃を展開させた

レイジ「切り裂けぇえええええええええええっ!」

気の刃が弾けるように様々な方向へ飛び襲撃者を切り裂いた


ユウリ「クルルちゃん!お願い!」
クルル「う、うん!」

ユウリが突撃しクルルはとある詠唱を始めた

クルル「ユウリちゃんを護って!プロテスシールド!」

ユウリの周りに透明な防御壁が展開し敵の銃撃や斬撃を無効化した

ユウリ「荒れ狂う殺撃の宴…殺撃舞荒剣!」

ユウリがツインダガーを躍り狂う舞姫の如く、巧みに敵を切り裂き、多数の敵を巻き込んで行った

リネア「さて…」

リネア前方から突撃してくる襲撃者に向けてランチャーを構え

リネア「ぶっ放つ!」

一発ぼグレネード放たれ、敵にぶつかり大爆発を起こした

リネア「おらおらおらァ!木っ端微塵になっちゃええええええ!」

がむしゃらにグレネードをぶっ放し、多数の爆炎を上げながら敵がぶっ飛んでいくのであった


エルシア「ナハト流…刹那!」

エルシアは刹那で敵集団のど真ん中まで一瞬で移動した。エルシアは居候中、ジルベールにナハト流の基本の技を教えてもらい、ある程度のナハト流の足技を編み出した

エルシア「ナハト流…強烈回転脚!」

物凄い勢いで回転し、ジェットブーツで多数の敵を蹴り飛ばした

そして前方の敵集団に

エルシア「行くよー!ナハト流奥義!鳳撃連脚!」

物凄い速さで連続蹴りを放ち、敵を蹴り倒していった






結花理、ミスティ、アルト、アテナは一人で戦っている真也の所へ進んでいた

やがて到着し

結花理「真也様!大丈夫でございますか?」

真也「結花理殿…貴方がいれば心強い…共に蹴散らしましょう!」
結花理「はい!」

ミスティ「わらわの力を見せてやろう!」
ミスティはロッドを構え詠唱を始めた

ミスティ「鮮血の呪いよ…その邪悪なる闇よ…数多の瘴気と共に…今ここに甦れ!」

手を突き出して
ミスティ「ブラッディハウリング!」

地面から赤黒いオーラが竜巻の様に現れ、敵を巻き込み、切り裂き、吹き飛ばしていった

アテナ「アルト…例の奴お願い…」

アルト「わかったわ!」


アルトは数十枚のカードを投げ、空中に停止した


アルト「あたしの歌で…癒して…」

アルトから優しく…癒されるような歌声が響き、カードがその歌声を受けて反応し、特殊なフィールドを展開した
これはフォースソングフィールドと言われこの範囲内では様々な効果を得られるのである。今歌ってるアルトの(蒼き清浄なる歌)は味方の傷を癒し、自然回復していくという効果がある



キース「これは…」
カリーナ「アルトの歌にゃあ!」

ユウリ「良い歌声だね…」
クルル「癒される…」

エルシア「アルト…ちゃんと聞こえてるよ…よーっし頑張るぞーーーー!」

リネア「相変わらず、アルトの歌は元気が出るね!」


真也「結花理殿…この歌は…?」
結花理「アルトの歌ですわ…元気が沸いてくる歌ですわ」
真也「そうでござるな…では行きますぞ!結花理殿!」
結花理「ええ!」
真也と結花理は敵陣に突撃した

結花理が上空に飛び数本の矢をつがえ
結花理「奥義!鳳仙花!」
月面宙返りをしながら放ち多数の敵が矢に貫かれた

真也は逆刃刀を納刀し、神速の如く敵に近づき

真也「飛翔閃!」

抜刀と共に上空に舞い上がった真也
更に落下と同時に
真也「龍槌閃!」

落下地点で待ち伏せしていた敵を纏めて叩いた



アテナ「アルトの邪魔…させない…」


アルトの歌の邪魔を阻止するためアテナはアルトに近寄る敵を槍で突き、凪ぎ払っていた

しかし流石に一人では対応しきれず、何人か取り逃してしまった
リン「ちょっとまったあああああああああああっ!飛燕椿!」

リンが刀をブーメランの様に投げ、アルトに向かっていった敵を切り裂いた

リン「アテナ!あたしも加勢する!」
アテナ「リン…お願い…」


リンとアテナは近寄る敵を見据えていた




戦闘は激化し、現在は教師軍団や三年の精鋭部隊、そしてジルベール達の三部隊がいるが、襲撃者はまだまだ現れ、終わりの無い戦いへとジルベール達を導く…果たしてジルベールはこの地獄を乗りきることが出来るか…







 
 

 
後書き
イメージ声優
ジルベール・ナハト 宮野真守
アルティナ・シュトラーフェ 井上麻里奈
キース・イクリプス 梶裕貴
レイジ・ムラサメ 保志総一朗
カリーナ・アイテール 東山奈央 ※変更
ユウリ・ラトアーヌ 三上枝織
エルシア・ラトゥール 戸松遥
岬城結花理 茅野愛衣
アルト・クラレント 早見沙織
アテナ・スウェア 桑島法子
リン・イクリプス 高垣彩陽
リネア・ルーシェ 豊崎愛生
緋村真也 涼風真世
ルシード・フォン・アドラステア 福山潤 
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