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僕と影

作者:鬱田 志郎


 僕には影がいる。普段はひっそりと身を隠して何所にいるのか分らないが、何か嫌な事や辛いことがあった時そいつは顔を出す。そして影がそばに来ると、僕はたまらず不安な気持ちになる。影はおしゃべりなんだ。僕が口を閉ざしたいときも、楽しいことをしたい時も、ずっとしゃべりかけてくる。
嫌なことをほじくり返してくる。
僕は影が嫌いだった。



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タイトル更新日時
僕と影 2015年 08月 05日 10時 43分 

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