卑怯者シリーズ

正々堂々？ 残念、虚々実々に行かせて貰うわ

「は？　正々堂々？　残念、虚々実々に行かせて貰うわ」 　IQ185を持つ志水道斎は、普段通りリビングで本の虫と化していた。 　そんな彼がキッチンへ行こうと立ち上がった瞬間、ソファごと唐突に空いた穴へ落ちる事となる。 　落下した先は、戦略や戦術というものが一切合切ない異世界だった。 　そんな異世界を、道斎は持ち前の知能と戦略、そうして戦術を用いて駆け抜ける。 　正々堂々？　真っ向勝負？　――そんな不毛極まりない戦争なぞ、犬にでも食わせておけば良いのだから。