【短編集】現実だってファンタジー

レビュー

  • 短編集だ。確かにこれは紛れもない短編集だ。
    しかし短編集と侮るなかれ。というか短編集だからこその刹那の輝きがある。一話一話で作者様の斬新さを総動員して作られている。
    『俺に可愛い幼馴染がいるとでも思っていたのか?』という作品は主人公とヒロインの心の移ろいと揺らぎ、そして笑撃(?)のオチが素晴らしい。
    『それが君の”しあわせ”?』という作品はなにがしあわせなんだろ? という結論のようなものがどうやら偶然なんか噛み合ったから一括りらしいけど面白い。確かにしあわせってなんだろう。
    『P.T.M』という作品は題名からどんなSFだって思ったら予想の斜め上を行く話でそこが素晴らしい。
    『ルームアウト・メリー』は都市伝説と絡めて物語が紡がれている。是非とも参考にしたい。
    つまり全て素晴らしい。あくまで主観であるから、自分からすれば素晴らしいの一言だ。素晴らしい素晴らしいうるさくて逆に胡散臭いだろうが事実なのだから許してほしいところだ。
    とにかく、これは主観なので、ぜひともご覧になっていただきたい。百聞は一見に如かずとかなんか先人が最もすぎて当たり前だろ! とか突っ込みいれてたくなるようないいこと仰ってることだし。
    取り敢えず見ればいいと思うよ!?