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真・恋姫無双~徐晃の道~

作者:Rabbit
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第5話 夜襲

どうも、徐晃です。

イノシシGETの件で、司馬懿さんと打ち解けることが出来た。

多少な、多少。

ただ司馬防さんによると、彼女が同世代の男と話すのは初めてらしく、それにも関わらず話せるのはすごいらしい。

ちょっと嬉しい。

話すと言っても、内容は子どもが話すような内容ではない。

論語のこの部分の解釈はとか、孫子はどうだとか。

そんな話だ。

俺も父から一通り習ってはいるが、さすがに有名な司馬懿と話せるほど頭は良くない。

残念なことにな……。

そのことを司馬防さんに言ったら、この世界では男性より女性の方が文武共に勝っていることが大半なので、十分すごいらしい。

そんなことを美人さんに言われたら、照れるね!

気になったのは、司馬親娘と話す俺を、母が遠巻きに見ていたことだ。

何か企んでんじゃないだろうな。悪い予感しかしない。

母は何か企んでる雰囲気だし、司馬防さんからはいつ捕食されるか気が気でない。

唯一の救いは、やはり司馬懿さんだ。見た目は10歳の俺だが、中身はアラサーだ。

俺が素直に褒めると、顔を赤くして俯くんだ。

あの可愛いさは反則だ!!

癒されるよ、マジで。




まあ、そんなこんなありながら、さらに2日経ってようやく到着。

史実通りの司馬家の故郷、河内郡温県にある。

村にしてはちょっと大きいな。若干、街っぽい。

「今日は屋敷でお休みください」
「どうしますか、母上」
「さすがにそれは……。「良いお酒がありますよ」休ませて貰うとしよう」

断ろうとした母だが、司馬防さんの一言に意見が変わる。

おいおい……。母が酒好きなのは知っているが、そこまでか。

母に呆れていると、服の裾を引っ張られた。

「?」
「泊まるの…?」
「そうみたい」

裾を引っ張って来たのは、我が癒し司馬懿さん。

司馬懿さんは歳のせいもあるのだろうが、背はかなり低い。

俺はちょい高めだ。

必然的に上目遣いで見られるわけだ。

これが可愛いんだよ。

「……」

司馬懿さんの問いに俺は肯定すると、司馬懿さんは黙って俯いてしまった。

疑問に思っていると、朱に染まった顔を上げた。

「嬉しい……かも」

ぐはっ!!

くっ、何て破壊力だ……!

「徐晃は?」
「俺も嬉しいよ」
「…良かった…」

ヒャッハーッ!!

可愛すぎるぞ、司馬懿さん!!

俺の答えに、司馬懿さんは笑顔を見せた。それが朱に染まってるから、破壊力は倍増だよ!!

「行こ……」

司馬懿さんに手を引っ張られ、屋敷へと走っていく。

母と司馬防さんの視線については……。

感じてはいたが、まあ良くは無いものだったよ…。





その日の夕食は、司馬防さんお手製の料理だった。

大変、美味です。

夕食の席には司馬防さんや司馬懿さんの他に、司馬朗さんもいた。

歳は司馬懿さんより8つ年上の、16歳の司馬朗さんがいた。

いやはや、司馬防さんによく似て美人だ。

唯一の違いは、司馬朗さんの性格がフワッとしたことだ。

「徐晃ちゃん、美味しいねぇ~」

司馬防さんの作った夕食を、正面に座っている司馬朗さんがフニャッとした笑顔を浮かべながら話しかけてきた。

「そうですね、美味しいです」
「卯月も料理は得意でしょう」
「え~、母上には負けるよぉ~?」

何というか、力が抜ける口調だよ。

司馬朗さんも料理は出来るみたいだが、やはり司馬防さんの方が上手らしい。

司馬懿さんは、リスのように膨らませながら何も言わずに料理を貪っている。

頬袋でもあるんかい。

「お口に合いますか、徐晃殿」
「はい。非常に美味しいです」
「…ありがとうございます」

素直な感想を口にすると、司馬防さんは一瞬驚いた顔をした後、笑みを浮かべた。

妖しい笑みとか妖艶な笑みでもない、自然の笑顔って感じだ。

絵になりますなぁ…。

ちなみに、母は司馬防さんから貰った酒ですでに潰れている。

母は酒好きだが、弱い。非常に弱い。

果物の酒でも酔い潰れて、寝てしまうほどだ。

「あら、お母様の方は寝てしまわれましたか」
「申し訳ありません。弱いのに、お酒が好きでして」
「私も強いほうではありませんが、お酒は好きですよ。ですが、そのままではいけませんね。閨にお運びしましょう」

司馬防さんが手を叩くと2人の女性が現れ、熟睡している母を運んで行ってくれた。

武官じゃない女性でも力あるんだな、この世界は。

それから、多少の会話も交えながら食事も終わり、俺も部屋へと戻った。

と言っても、母と同じ部屋だが。隣では母が相変わらず爆睡。

この身体はまだ子どもだし、さすがに俺も眠いな。

目を閉じると、1分と経たずに俺は眠りについた。






夜中。

不思議な感触を覚えて目を覚ました。

何やら下半身が気持ちいいぞ。正確に言えば、俺のチンコだ。

下へと視線を向けると、布団が膨れ上がっている。

おいおい、俺のチンコはこんなにでかかったのか。

…って、そんなわけあるか!

布団をめくり上げると、そこにいた人物に俺は言葉を失った。
 
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