つぶやき

さき姫
 
優しい木漏れ日(カードキャプターさくらより小狼×さくら)
※このSSは自サイト運営時にサイトにUPしていたSSです。過去に書いた物なので文章が未熟な部分がありますがご了承下さい。




すっかり春になった友枝町には周りの木にも満開の桜が咲いている。小狼とさくらはそんな並木道の景色を眺めながらデート中のようだ。

「わぁっ!こんなにたくさん桜の花が咲いてるよー!もう春なんだね小狼君!」

「ああ……、そうだな」

さくらは満開の桜の花を目にしすっかりはしゃいでいる。小狼はそんなさくらを見て可愛いと思いながら微笑む。そんなほのぼのとした二人に小さな木漏れ日が優しく差す。

「綺麗な木漏れ日だな」

その木漏れ日があまりにも綺麗で小狼は笑顔でさくらに言う。

「そうだね!……何だかこの木漏れ日、私が小狼君を想う気持ちに似てるかも」

「さくら……!」

さくらの発言に真っ赤になってしまう小狼。そんな小狼に気付かずさくらは続ける。

「だって私、小狼君を想ってる時って暖かくて優しくてドキドキしてハートがほてりだしそうになるんだもん……ってあはは……」

さくらは言い終わった後で恥ずかしくなり真っ赤になる。真っ赤になった二人は少し黙ってしまった。


「さ、さくら!欲しいぬいぐるみがあるって言ってたよな!繁華街のぬいぐるみ屋さんに行こう!」

「ほ、ほぇ!?」

恥ずかしさに耐えられず繁華街のぬいぐるみ屋さんに行こうと言って沈黙を破った小狼は顔を真っ赤にしたままずかずかと歩いていく。

「ほぇ~!待ってよ小狼君ー!!」

ずかずかと歩いていった小狼を追いかけるさくら。桜の木の間から差してくる優しい木漏れ日はそんなほのぼのとした二人を見送るように差し続けていた───



END