つぶやき

あちゃ
 
会社の人達に話したらウケた事を皆様にも話します
この話は私のネタとかじゃありません。
一切捏造はありませんし、話しを盛ってもないです。



ほぼ皆様がご存じだと思いますが、私はガンで入退院を繰り返し手術も複数回行いました。
元々のガンが直腸で肺にまで転移した為、直腸と肺と二カ所の手術です。
直腸はヘソの下辺り、所謂下腹と言われる所にメスを入れます。
ヘソの直ぐ下ですね。
ヘソって身体の中心で、その付近を切れば大体の動作に影響を及ぼします。
例えば、布団に仰向けで寝た状態で、自分の頭の上……つまり後頭部方向を見ようとしてみて下さい。
意外な事に腹筋を使うのです。
そう、下腹を切った者にとって激痛を及ぼす状況です。
その為、私は直腸の手術後は、自分に繋がった機械とかを目視する事が出来ませんでした。
勿論、手術の後ですし、痛みやだるさ、その他諸々で周囲を気にする余裕はありませんでした。

しかし肺の手術後は違いました。
と言うのも、肺って呼吸する度に動くんですよね。
切り取ったのに常に動く部位……想像しただけで恐怖です。
だからお医者様は考えました。
痛み止めを常に入れとかないと拙いよね……と。
なので、肺の手術後は背中から細い管を入れ背骨の脊髄へ直接痛み止めを流し続けてるんですよ。
お陰で直腸の時は、あんなに辛かったのに、肺の手術後は凄く余裕があるんです。
勿論、余裕があると言っても歩き回ったりなんて出来ませんけど。
でもベッドに横たわりながらも周囲を見渡す事が出来るようになったんです。
なので始めて自分に繋がってる機器を見る事が出来ました。

そこには、よくTVドラマとかで観る心拍に反応して折れ線グラフを上下にピコンピコンする機械があったんです。
ただそれは心拍に反応してるわけではありませんでした。
何に反応してるのか気になった私は、試しに呼吸を乱してみました。
すると折れ線グラフに反応が!
如何やら息を吸うとグラフが上昇し、息を吐くとグラフが下降するみたいでした。
普段であればそんな物に何の興味も見いだせないのですが、如何せん手術後で他にする事も無く、また何も出来ない状況で呼吸に反応する機械は恰好の玩具に思えました。

最初の内は大きく息を吐いたりすったりして機械の反応を楽しんでいましたが、大きく息を吸いすぎたり吐きすぎたりした場合、グラフの上辺と底辺を線が横移動するだけで、直ぐに飽きてしまいました。
飽きたのだからここで止めとけばよかったのですが、短く呼吸した時の反応を見たくて、興奮してる犬のようにハァハァハァと短い呼吸を続けてしまいました。
すると突然……
機械のランプが激しく点滅を始め、部屋中にけたたましいアラームが鳴り響きました。
そして血相を変えた医者と看護師が5名程……
「ど、どうしました あちゃ さん!!?? 過呼吸の警報が出てますよ!!」

はい。
今考えれば当然ですよね。
手術した者の身体に繋がっている装置なのですから、何らかの異常を感知すれば警報を出しますよね。
むしろ出ない方が問題ですよ。
まさか遊んでたなんて言えない私は、
「だ、大丈夫です……ちょっとむせただけですぅ」
と嘘吐きましたけど。

皆さん、医療機器で遊んではいけません。



あ、DQB更新するよ。
10/22です。 
田鰻
 
意外に医療者もやってたり…
酸素飽和度モニターをつけた状態で息をとめて、どこまで数字を下げられるか…なんてやってる友人が居ました。
更には「わざと過呼吸を続けた後だと息こらえが長い時間出来る」なんてことを実際試したりしてました。
これこそ「よい子のみんなはまねしないように」の典型例です…。
確かに、遊びたくはなりますね。
入院生活て暇ですし。