暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第26話 GETだぜ!
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その後部室に戻り、ラッセーは女性陣に順番に可愛がられてたんだけど、龍巳と火織のことだけ恐れてたのが笑えたにゃん。で、今私はそんな輪の中から抜けだしてイッセーの傍に来たにゃん。

「ねえイッセー」

「なんだよ黒歌姉」

「さっきなんで急に助けてくれようとしたのかにゃん?」

「そ、それは……あれだ、幼馴染なんだから助けるのは当然だろ?」

「ふーん、そう」

 私はそう言ってイッセーに抱きついて耳元に口を寄せたにゃん。

「お姉ちゃんの初めてを触手なんかに取られたくなかったのかにゃ?」

「な!?」

「ふふ、もしかして触手に嫉妬した?」

「ばっ!? そ、そんなわけ」

「ねえイッセー、昼間の質問覚えてる? 私知ってるんにゃよ? イッセーが私の気持ちに気付いてること」

「なっ!?」

 ふふ、イッセーったらすっごい驚いてるにゃん。

「気付かれてないとでも思った? 大好きな人のことなんだから分かるにゃん」

 そう言って耳元から顔を離し正面からイッセーの顔を見たら真っ赤になってるにゃん。

「黒歌姉、俺は……」

「もちろんイッセーの気持ちがどこに向いてるかも知ってるにゃん。だからまあ……質問の返事はまた今度でいいにゃん。でも……」

 そう言って私は多分赤くなってる顔で満面の笑顔を向けるにゃん。

「覚悟してなさいイッセー。今度は私があんたの気持ちをしっかりゲットしてやるにゃん」

 そう言った時のイッセーの顔は今までにないくらい真っ赤だったにゃん。



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