暁 〜小説投稿サイト〜
ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
観測者たちの宴篇
26.闇の侵蝕者たち
[14/14]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
うものよ」

 仙都木阿夜が再出現したのは、雪菜と友妃の背後だ。そこにはたった一人立ち尽くすサナがいた。

「「──サナちゃん!?」」

 幼い那月を人質に取られて、雪菜と友妃は攻撃できない。
 その一瞬の隙をついて、阿夜が檻を召喚した。鳥籠の形をした、猛獣用の頑丈な檻。直径四、五メートルもありそうなその檻が、二人を閉じ込めるように実体化する。
 為す術もないなく二人は捉えられ、鳥籠ごと姿を消し去った。空間転移でどこかに運ばれたのだ。阿夜と黒騎士、サナの姿も消えている。

「まさか、あいつの目的は那月ちゃんじゃなくて……姫柊たちだったのか……どうして……」

 血まみれの古城が、苦しげに呻いた。

「クッソ──っ!」

 為す術を失った彩斗は地面を叩きつけた。

「暁古城!? しっかりしなさいよ、あなた、不老不死の吸血鬼なんでしょう!? ねえ!」

 倒れる古城を強く抱きしめて、紗矢華が泣きながら叫んでいる。
 古城は、ごめん、という言葉を残して、意識を失った。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ