第十三話
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悠斗side
俺は自分の執務室に居る。日本帝国での教導を、終えて秘密基地に帰還してから一月がだった。季節は変わり、3月の暖かい空気が流れている。
日本帝国でのMSXOSの教導は大成功で幕を閉じた。これで、少しは戦力上昇になっただろう。やはり、日本帝国軍の衛士は有能だ。
僅かな期間でMSXOSの能力を把握してしまった。
特に顕著なのは、沙霧尚哉中尉等の一部衛士は異常な程の腕前になった。これなら、来るべきBETAの日本進行でもかなりの戦果が期待できる。まあ、MSXOSの数は全体的に不足しているのだけどな。
「やはり、数が少ないうえに生産が間に合わないか」
まあ、原因は分かっているんだけどな。
MSなんかを優先して、生産しているせいで、OSに廻す生産ラインが足りてないんだ。
「まあ、BETAの日本進行には介入する予定だから日本は大丈夫だけど、シベリアは戦線を下げるだろうな」
史実だと、中ソ連合軍がシベリア防衛を破棄するんだよな。
「まあ、今は来るべきBETAの日本進行に備えますか」
今は戦力増強に集中しながら、民需を活発化させて儲けますか。
民間に販売する商品は、基本的に薄利多売のやり方をベースにしている。売る国によって、商品を変えている。例えば、アメリカや南アメリカ大陸なんかの、後方国家には高級な嗜好品なんかを、メインにして売り出している。逆に前線国家には弾薬や食料品を安く売ることで、恩を売るようにしている。
また、難民キャンプには無料で服を配布したり、炊き出しをしている。また、孤児なんかは本人の同意のもと、俺の秘密基地の南部ある町の孤児院で育てている。中には優秀な子供もいて、そういった子供には特別に配慮して、進学させたりしている。
確りと草の根活動をして、わが社の名前を広める事が大丈夫だ。更に社会に貢献している姿を、アピールするのも大事だ。清潔感ある会社に見せるのを、忘れてはいけない。
「民衆の力は偉大だからな。その力で国を倒した事など歴史上では、幾らでもあるからな」
そう。民衆の力によって、倒れた国や王国それに独裁者なんかは、歴史の教科書に幾らでものって居る。
机の上に備え付けてある電話機が光る。受話器を耳元に持ってくる。
「私だ。どうした?」
「不動准将。頼まれていた、グフ・カスタムの改造が完了しました」
「そうか。報告してくれ」
電話をくれた相手は、整備班長だ。今回、俺のグフ・カスタムやエースパイロットの機体改造を担当している人だ。
「はい。まず、准将のグフ・カスタムですが、ムーバルフレームに変更して、軽量化に成功しました。コックピット周りにサイコフレームを搭載し全周囲モニターにしました。更に、ゼロシステム、バイオコンピューターを搭載して、質量を持
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