剣と魔法の妖精歌劇
1ー顔見せ(劇作りのきっかけ)
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『Full combo??』
とあるゲームセンターの音ゲーの集まるコーナーにて。
このゲームセンターは音ゲーの一部がテレビ画面に映される仕組みになっていてある少年が音ゲーをしている姿が映し出されていた。
「お、おい…やべえぜ。」
「ああ…最高難易度曲を全てフルコンボ。しかも全てリズムジャスト…」
「なんだよ…あいつ」
その少年はまるでピアノを弾く様にニコニコしながら音ゲーを楽しんでいた。しかも腕前はギャラリーができるほどで最高難易度曲でミスが出ない。曲が終わると拍手が起こる。そんな拍手に応えるかのようにもう一度ゲームしようとした瞬間。
「何やってるの…佳?」
わなわなと震える詩乃さんがいらっしゃった。俺は笑顔でこう答える。
「もちろん音ゲー!」
その後?なんか頬に紅葉が出来ましたが何か?
SAO事件から1ヶ月。あの世界の最終決戦で死んだはずである俺、雪宮佳こと、スノードロップは無事、あの世界から生還した。よく考えたら茅場は「ゲームクリアおめでとう。スノー君」と言ってたし、きっとおまけしてくれたのだろう。
最初起きた時に詩乃がいたのはびっくりだったが。
その後僕は今まで詩乃の事を忘れていた事を謝ると。逆に。
「佳は悪くない…全て背負わせた私が悪いの…」
と言って泣いてしまった。その後お互い泣いて謝るというシュールな光景が生まれたが。そのおかげか知らないがあの頃の様な仲に戻れた気がした。
それと俺は2年間動かさなかった事で萎縮した筋肉を戻すためリハビリに取り組んでいた。なんか知らないけど俺のリハビリは進みが早いみたいで既に一週間でなんとか杖を突けば歩ける様になり、今は走るのは長時間はキツイが普通に歩ける様になっていた。
ゲームセンター?あれ?行ったっけ?そんな所?
「あんたね…」
「いやーごめんごめん。許して?」
ニコニコしながらただいま御徒町を詩乃と共に散策中。リハビリも兼ねてるのだが
「だいたいね、佳はいつも自由奔放に生きすぎ!」
「しょうがないじゃん!だってゲーセンだよ??俺の輝く場所!ゲーセンだよ??それがあったら行くしかないっしょ?」
「…」
「え??なにその『こいつなんとかしないと…』みたいな目は!」
「ソンナコトナイワヨー」
「もう、泣いていいと思う。俺。よく頑張った。」
「佳が泣いても助ける人私くらいしかいないじゃない。」
「おやおや?ツンデレですか?詩乃さん?」
「次言ったら…」
「申し訳ございません詩乃様。お願いですからその右手はしまってくれるとありがたいのですが。」
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