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Shangri-La...
第一部 学園都市篇
第2章 幻想御手事件
20.July・Night:『The Jabberwock』
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はあくまで試験採用だからギャラは無しね」
『ニャ、ニャんですとォォォォォ!? た、タダ働き? 一番嫌いな、タダ働きィィィィィ?!』

 頭を抱えた構成員を二人に増やして、『アイテム』の(ヘッド)
麦野沈利は。

「夜更かしは美容の大敵だからねぇ……あんまり夜更かししてると、取って食っちゃうわよ?」

 ウィンクと共に消え逝く、彼女の笑顔。滅多に見れぬ、それこそ、『アイテム』の面々ですらが『珍しい』と口を揃えかねない状況で。

「「「「――――――――(こわ)ぁ……」」」」

 出逢って僅かに数時間だと言うのに、もう、嚆矢とフレンダ、理后、最愛の四人は心を重ねたのだった。
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