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ペルなの
幕間
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「素晴らしい!まさか『欠片』でも、ここまでの力を持っているとは!」

時空管理局地上本部からは離れたとある場所で、彼女とシグナムの手合わせの映像を見る男が居た。

だが彼女とシグナムの試合は通常回線で地上本部に流れていたとはいえ、地上本部の回線は通常ならば強固なプロテクトに護られ外部から見る事は不可能であるハズだが、当の男はまるでテレビ回線のスポーツ中継を見る気軽さでその試合を観ていた。

「“彼”から話を聞いた時は大した期待はしていなかったがね。特にあの『ミックスレイド』と言ったか、ペルソナとやらを掛け合わせる事で制約やデメリットも無しに個々の性能を遥かに超える力を引き出すのは実に興味深い!その効果は魔女のソレに近いが、あそこまで無条件に発動する呪いはどの魔女も持ってはいないだろうね!」

「ではドゥーエには引き続き観察を続行するよう指示を出しておきます」

男の斜め後ろに控えていた長身の女性が有能な秘書の如く主が望んでいる事を察し、報告を兼ねた確認を取る。

「ああ、頼むよウーノ。私の夢を微睡ませる『ゆりかご』と同様、計画の是非を問う重要な鍵になるだろう彼女をエスコートするにはまだ準備が足りないからね。今は管理局で預かっていて貰おう……ん、そうだ!良い事を思い付いたよウーノ!クアットロは居るかい?」

「ここにいますよー、ドクター」

男の呼び声にスッと現れたのは眼鏡を掛けた女性で、何処と無くチェシャ猫を思わせる掴み所の無い雰囲気を纏っている。

「クアットロ、我等が聖王陛下は健やかに過ごされているかな?」

「はい〜、順調ですよー。まだまだ身体はお子様ですが、数日もすれば培養槽から出しても問題無いかとぉ」

「それは良かった。では急で悪いが一月以内に陛下の外出の支度を頼むよ」

「外出、ですか〜?でも先程も報告した通り陛下の身体はお子様で知識転写もまだ行ってませんしー、今から一月内だと精々幼稚園児程度、人格もそれに比例してしまうと思いますけどぉ?」

男はクアットロの言葉を聞き、いたずらっ子の笑みに純粋な悪意を混ぜ合わせた様な見る者によっては背筋を凍らせるだろう笑みを浮かべる。

「いや構わんよ、むしろその方が都合が良いさ。最低限のコミュニケーションが取れればいいのだし、幼い容姿と人格は保護欲を煽るからね。陛下には直に様々な人間と触れ合って貰いながら知識を学んで来て頂こうじゃないか」

男は愉しそうに、実に愉しそうに笑う。

その様子にウーノは静かにこれからまた必要になるだろう案件を脳内でまとめ、クアットロは男が行おうとしてる事とそれによって起こるだろう未来を想像して楽しそうに笑う。




その数日後、機動六課はレリックのケースを引きずった身元不明の女の子を保護。

それと
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