十二話 美女(シスター)
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「ねぇー? 鈴葉と広翔? ドリンク持ってくるけど何がいい?」
その中には「蓮」の文字は入っていなかった。
どうやら内戦は終わりに近ずくカタチじゃないようだ。
エレナは気にしない徴発をしている。こうゆうのを《悪女》と言うのだろう。
あえて蓮の方向を向かないでおくのが正解と思う。
「俺はアイスコーヒーをお願いする。」
「すずはわ?」
「じゃあ私は、オレンジジュースをおねがいします…」
「オーケー。 とってくるわ〜」
エレナは席を外してドリンクバーに向かった。
ドリンクは無料。注文をしていない状態でも持って来てもいいのだ。時々ドリンク目当てに注文をしないで済ませてしまう客もいる。2020年位からドリンクの無料制作が始まりだし、今ではほとんどのレストランはその制作をとっている。
と、その時にエレナとすれ違うような時間帯(タイミング)で姉の加奈がやって来た。
委員会が終わって一人だった。
こちらが気づいたのに対して、アイコンタクトで合図する。
席に寄る。
「こんにちは。広翔の姉の加奈です。 よろしく。」
とさりげなく笑顔で自己紹介する加奈。
「…ああ、こちらこそ。 1-Aの夏季 蓮です。」
「1-Dの南 鈴葉です。 よろしくお願いします…」
二人とも少し戸惑っている感じが現れている。
上級生だから、だろう。気の強い(エレナほどでは無い)蓮も少しばかり戸惑っている。
この雰囲気には少し冷たい気を感じていた。しーん。と。
・・・
ここで悪女登場。
姉の加奈の顔を見て2秒くらい動きが止まった。
「・・・うわー 美人だ…」
人類滅亡の最期を見たような声で止まっているエレナ。しーんとした空気にまた、しーんとした空気が重なってしまった。
「そんなことないよ。 貴方も結構美人よ?」
「あ…いや…そんなことは…」
どうしたのだろうか。
もしかしたら加奈の能力の作用なのか、というくらい静まっている。
「加奈ね。よろしく。」
「エレナです、よろしくおねがします。」
「なんだか広翔さんと加奈さんって雰囲気がとても似てますよね。」
正論を言うように鈴葉が入ってきた。
むしろ逆の雰囲気だと思うのは広翔だけだった。
「そうだな。 確かにめっちゃ似てるな。」
便乗した蓮、ここで空気がやっと戻ったことに気がついた。
一瞬で空気が溶けたように。
ここからは入学式や、MPC事件や、中学のことの話などでで色々盛り上がった。
「なあひろと、あの彼女とはどうゆう関係だったんだ?」
と広翔をち
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ