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高校生エレクトローター
十二話 美女(シスター)
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「ねぇー? 鈴葉と広翔? ドリンク持ってくるけど何がいい?」

その中には「蓮」の文字は入っていなかった。
どうやら内戦は終わりに近ずくカタチじゃないようだ。
エレナは気にしない徴発をしている。こうゆうのを《悪女》と言うのだろう。


あえて蓮の方向を向かないでおくのが正解と思う。

「俺はアイスコーヒーをお願いする。」

「すずはわ?」

「じゃあ私は、オレンジジュースをおねがいします…」

「オーケー。 とってくるわ〜」

エレナは席を外してドリンクバーに向かった。




ドリンクは無料。注文をしていない状態でも持って来てもいいのだ。時々ドリンク目当てに注文をしないで済ませてしまう客もいる。2020年位からドリンクの無料制作が始まりだし、今ではほとんどのレストランはその制作をとっている。





と、その時にエレナとすれ違うような時間帯(タイミング)で姉の加奈がやって来た。
委員会が終わって一人だった。
こちらが気づいたのに対して、アイコンタクトで合図する。


席に寄る。

「こんにちは。広翔の姉の加奈です。 よろしく。」


とさりげなく笑顔で自己紹介する加奈。


「…ああ、こちらこそ。 1-Aの夏季 蓮です。」

「1-Dの南 鈴葉です。 よろしくお願いします…」

二人とも少し戸惑っている感じが現れている。
上級生だから、だろう。気の強い(エレナほどでは無い)蓮も少しばかり戸惑っている。
この雰囲気には少し冷たい気を感じていた。しーん。と。


・・・
ここで悪女登場。

姉の加奈の顔を見て2秒くらい動きが止まった。

「・・・うわー 美人だ…」


人類滅亡の最期を見たような声で止まっているエレナ。しーんとした空気にまた、しーんとした空気が重なってしまった。


「そんなことないよ。 貴方も結構美人よ?」


「あ…いや…そんなことは…」

どうしたのだろうか。
もしかしたら加奈の能力の作用なのか、というくらい静まっている。


「加奈ね。よろしく。」

「エレナです、よろしくおねがします。」



「なんだか広翔さんと加奈さんって雰囲気がとても似てますよね。」


正論を言うように鈴葉が入ってきた。

むしろ逆の雰囲気だと思うのは広翔だけだった。



「そうだな。 確かにめっちゃ似てるな。」

便乗した蓮、ここで空気がやっと戻ったことに気がついた。
一瞬で空気が溶けたように。



ここからは入学式や、MPC事件や、中学のことの話などでで色々盛り上がった。

「なあひろと、あの彼女とはどうゆう関係だったんだ?」

と広翔をち
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