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高校生エレクトローター
四話 天然女(ガール)
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それは緑の女制服。科学技術高校の制服だった。


「これ、お前の?」
広翔は地面に横たわっている男からピンクの鞄を取って
冗談を言うように言った。

科学技術高校の生徒なら、このような派手な鞄(バック)は禁止されているはずだ。
通常の学校では鞄(バック)の色は《白・青・赤・黄色》と規定で厳しく守られていて、学校ごとに微妙に色や、デザインが違っている。75校もあるこの学生エリアで間違えがないように、という事であろう。

普通なら彼女のものでないはずだが一応と、聞いてみていた。


『ありがと。 でも違うわよ、商店街にいたおばあちゃんのものよ。』
渡したが、やはり違っていたようだ。

その女の子の声は坦々とした喋り方をしている。見た目は長髪で黒髪で、キッパリした感じだった。
言葉で言えば、彼女には "しっかりした学級委員” がお似合いだろう。と広翔は思った。


「そう…」
少し苦手なタイプに感じたが、それよりも広翔は彼女が着けている左肩の黒い腕章が気になってしょうがなかった。


(あれは…)


心の中で思ったが口には出さずに
「じゃあね。」
とすぐにキッパリと別れの言葉を告げ、
こちらを見つめている彼女を無理やり断ち切って行こうとした。
このままここにいると面倒くさく話かけられそうだったからだ。



彼女は何か話したさそうだったが、キッパリ切ってしまった。
広翔は少し悪いことをしたような雰囲気になった。





・・・





桜の花びらが蝶のように飛んでいる。


科学技術国立高等学校。門にはそう書いてあった。
横には「入学式」と書かれた電光盤が置いてある。

今日は入学式。これからこの巨大な国立学校に入ることになったのだ。



「どう?この学校広いでしょ?」
ウェルカム清心満載の姉。

とても広いと聞いていたが 確かに広い。 広すぎる。







〜この学校の説明〜


この学校は学園エリアのなかで3番目の大きさがあり、面積は約1キロメートルもある巨大な学校である。
校舎は5つA棟ーE棟までの校舎が設置されている。
A棟・B棟は学年別で主にクラスルーム。
C棟はいろいろな特別学科を含む専門科ルーム・図書室。
D棟は購買部・カフェ・レストランが存在感し、
G棟はほとんどが能力・実技ルームとなっている。

能力・実技ルームとは能力診断(スキルテスト)や、特に対技戦・能力(スキル)アップの練習に使われる。
能力に応じて分かれており、対人 能力(スキル)だったら実戦ルーム・念力 能力(スキル)などは実技ルームになる。
なので沢山のルームが設置してあり、G棟はほとんどが能力系
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