暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
7間奏ーcapriccio(奇想曲)
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ザザ…ザザザ

「お待ちの朝田さんどうぞ。」

ザザザザ…ザザ

「詩乃、待っててね」



「朝田…詩乃?」
「そう、正解、では雨の日の整理だ。お前は『人殺し』と言われていた朝田さんを助けた。理由は数年前に起きた郵便局での強盗事件で犯人を射殺したのが朝田詩乃さん。つまりお前は郵便局であった朝田さんかと思って助けたんだ。」
「…」
「まあ、実際その朝田さんだったじゃん?『なんであなたは私を助けたはの??聞こえてたんでしょ?私は人殺しだって…』って言ってたし。」
「まあ、そうだね…人殺しで僕と同じくらいの子で朝田さんなんて1人しかないだろうしね。」
「まあ、そういうこと。それを思い出して欲しかっただけ。最後にお前に宿題を出しておこう。」
「宿題?」
「さて朝田さんは本当に人殺しなのでしょうか?」
「え?それってどういう…」
「さ、そろそろおはようの時間だろ?♪」

光が強くなる。あまりの光に目を閉じてしまい…
そこから意識が暗転した。
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