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ファイナルファンタジーT
2話 『夢の都コーネリア』
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「あなた達、見たところ旅の人ね?……ようこそ! 夢の都、コーネリアへ」


 見知らぬ城下町に足を踏み入れた一行を、近くにいた若い女性が出迎えてくれた。……そして4人は、荘厳なコーネリア城前まで行ってみる。


「 ────ふわぁ、近くで見るとやっぱりお城は大きいでスねぇ……!」

「そうだね〜、圧倒されちゃうかも……」

 ハタから見れば完全にお上りさん状態のビルとシファ。

「呑気に城なンざ見上げてねェで、さっさと宿屋でも入ってこれからどーすっか決めようぜ。お互い名前とかジョブ知ってても、よく知りもしねーっつうか覚えがねェわけだし……、アンタもそう思うだろ?」

「 ………あぁ」

 ランクが同意を求めるように話し掛けた相手は、城に目をくれる様子もなく下向き加減で黙然とし、白銀の長髪が端から流れる羽付き帽子をしている為、表情の窺い知れない赤魔道士の青年はたった一言返すのみで、それ以上もない。

「(スカしたヤローだなッ……)」

 そんな態度が気に入らないながらも、どこか気になってしまうシーフのランク。 ……果たして、どちらなのだろうか。


「そこの…、4人の若者達!」

 用もなく城に入れてもらえるはずもない為、そこから背を向けて行こうとした時、背後から追ってきた城の兵士と思われる体格の良い、黄金色の甲冑姿の男が威勢のいい声で4人を呼び止め、黒魔道士のビルと白魔道士のシファは思わずビクリとし、黄緑のバンダナ青年ランクは兵士に睨みを効かし、赤マント姿のマゥスンは悠然と構えて振り向く。

「あぁ……? なンだ、テメェッ」

「ボ、ボク達、まだ何も悪い事してませんでスけど……!?」

「ちょっと二人共、勘違いさせるような態度とらないでよっ。あ、あの……、何でしょうか?」

「 ………… 」

 挑発的なランクと、場違いな事を口走ったビルを宥めて、4人へと駆け寄って来たコーネリア城兵士に恐る恐る問うシファ。

「この国の者でない旅の者と見受けるが……、4人の若者達よ! 腕に覚えがあるなら我々城の者と手合わせ願えまいか!!」

「あンだとッ? いきなし何抜かしてンだコイツ、兵士のスカウトでもやってンのかよ。人手が足ンねんだか知らねーが、ンなモン興味ねェし今特にやるコトねーッつってもオレらは──── 」

「その申し出……、受けよう」

 女性とも男性とも判断つかぬ声で兵士の申し出を承知したのは、マゥスンだった。

「う、受けちゃうんでスかぁ……?!」

「どうして、そんな……」

「おいアンタ、何云ってやがるッ?」

「おぉ、それでこそ勇士ある者と見受ける!……では早速、コーネリア城内広場までおいで頂きたい!!」

 かくして、何故かコーネリア城兵士
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