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赤城と烈風
★改訂前
通商破壊艦の帰還
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ている。


 ロフォーテン諸島沖海戦には悪天候、視界不良の影響が濃い。
 マルシャル提督は『ヴァンガード』『レナウン』と遭遇、ユトランド沖海戦の再現を狙った。
 『シャルンホルスト』級2隻の最大火器、3連装54.5口径280ミリ砲6基は計18門。
 最大射程距離4万m前後、約20秒間隔の連続射撃も期待し得る。
 英国製42口径381ミリ連装6基12門は最大射程距離、3万3380m前後に過ぎない。
 射撃間隔30秒前後とすれば毎分24発、ドイツ側2隻の毎分54発が優る。

 ホイットワース提督は射撃間隔短縮、15秒前後の連続射撃で事態打開を図った。
 悪天候が視界を遮り、荒波も高速発揮を妨げる。
 光学式ドイツ製の照準装置に戦場は厳しく、直撃は無い。
 7発被弾の『グナイゼナウ』は射撃不能に陥り、マルシャル提督も焦る。
 強敵を遠隔海域に誘い、第5群に通報を選ぶ。

 『ケーニヒスベルク』は帰途、20時頃スカゲラック海峡で姿を消した。
 潜水艦『トルーアント』の雷撃で浸水後、遭難した乗組員は無い。

 自由行動の『U51』は敵艦と遭遇、21時頃ナルヴィク湾に無電が届く。
 指揮官は厳重に射撃を禁じ、夜間戦闘に備えた。



1940年4月9日、ドイツ海軍の艦船配置

・スカゲラック海峡で停止、空軍機を誘導
標的艦『プロイセン』(『ブルンマー』通信機器を移設)

・第1群、オスロ湾(以下、揚陸支援)
軽巡洋艦『ライプツィヒ』『カールスルーエ』『エムデン』、標的艦『ヘッセン』、水雷艇5隻、掃海艇6隻、兵員輸送船『オイローパ』

・第2群、クリスチャンサン港
〃『ケーニヒスベルク』、水雷艇4隻、魚雷艇3隻

・第3群、ベルゲン港
重巡洋艦『ブリュッヒャー』、魚雷艇10隻

・第4群、トロンハイム港
〃『アドミラル・ヒッパー』、駆逐艦4隻

・第5群、ナルヴィク湾
戦艦『シャルンホルスト』級2隻、〃10隻、兵員輸送船『ハノーバー』、練習艦『ブレムゼ』(機雷250個)、『ブルンマー』(機雷450個、65口径105_高角砲4基8門、83口径37_機関砲2基4門、65口径20_機銃4挺)

・デンマーク海峡に進み、連合軍を攪乱
装甲艦『アドミラル・グラフ・シュペー』、仮装巡洋艦『アトランティス』『オリオン』
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