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この夏君と・・・・・・
表層人格 〜夏目another side〜
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裏の世界にかかわらないでほしかった! あんたがにぃを、にぃを…………」

 途中から梢の声は消えた。ふふっ、泣いている姿、可愛いわ。ゾクゾクしちゃう。
 もっといじめてきたくなっちゃった。

「あなたたちは魔法によって滅茶苦茶にされたのよ? 魔法はあなたたちの敵といっても過言ではない。あなたの兄、雪村君は敵の存在を知ることができたのだからよかったじゃない」
「な……なんであんたはそんなことをしってるの!?」

 うろたえた姿……ああいじめるって楽しいわね。
 ――どうでもいいけれど途中からあたしのことをあんたと言い出したわね。先輩のことは先輩として敬ってほしいものだわ。

「どうして知ってるか……ねえ。言っていいの?」
「当たり前! さあ言ってみなさいよ」



「それはね……あたしがあなたたちの両親を殺したからよ」
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