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ユーノに憑依しました
入院しました
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から刺されるんだろうが」
「もっと回りに目を向けて下さい」
「何を言わせたいか知らんが、俺は俺の為に生きる、周りを見ている暇なんて無い」
「……相当重症のようですね」


 起きたばっかりで頭が回ってないのだ、あまり難しい事を言わんでくれ。
 その時、壁を透過して黄色い魔力光が侵入してきた。


「騎士ユーノ、目を覚ましましたか!?」
「おー、この通りだ、しかし、シスターシャッハ、俺は騎士になった覚えはないし、入ってくるなら透過を使わず、ドアからノックして入って来い」

「……失礼しました……身体は大丈夫ですか?」
「本調子とまでは行かないがな」
「さて、僕はお邪魔みたいだし退散するよ」
「ああ、ロッサ無茶すんなよ?」
「……ユーノ先生に言われたくありませんね、それでは、また」


 ロッサの退出後、シャッハと二人になったが何も喋って来ない。


「何か食うか?」
「……いえ、今回の事は、申し訳ありませんでした」
「シャッハが謝る事なんて何一つ無いと思うんだが?」
「頭に血が上って態々敵の罠に掛かるなど……あそこは一度引いて、応援を待つべきでした」

「いや、頭に血を上げたの俺のせいだし、あそこで捕まえてなければ逃走してたろ、あの成金」
「……確かに、行方を眩ませて後でジュエルシードも回収して売り捌くつもりだったようです、何故あそこで私達の前に出てきたのか分かりません」

「……自分の性癖で自爆しやがったな」
「……どういう意味ですか?」
「……聖王教会のシスターで少女、ってのに悪戯してみたかったんだろ……後先考えられない程な」

「……凄く、複雑です」
「まあ、ある意味お手柄と言う事で」
「全然嬉しくありませんッ!」


 あーあ、完全に凹んでしまった。


「それじゃあ、シャッハ、今度お詫びとして、デートに付き合ってくれ」
「で、デートですか!?」
「ああ、テーブルマナーがちょっと不安でな、見てくれると嬉しいな」
「……わかりました、何処に出しても恥ずかしくない騎士として指導して見せます!!」


 ……何か要らない火まで付けてしまったような気がするが、まあ、元気になるならそれで良いだろ。
 一息ついたところで、遠くから廊下を走る音が近付いて来た――病院内は静かにしろよ。


「ユーノーっ!! あんた、またとんでもない負荷の掛かるデバイス勝手に使ったなーッ!!」
「ユーノ君っ!! こんなロストロギアみたいなパーツをデバイスとして申請しちゃ駄目ですよッ!!」


 ロッテとマリエルが部屋に乱入してきた……起きたばっかりなんだ、勘弁してくれ……。
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